リビングは、家族や友人が集まる大切な空間。大事な人と共に過ごす場所ですから、その場にいる人すべてが“居心地の良さ”や“ゆったりした気持ち”を感じられる空間にしたいですよね。
家づくりでは、「高級感のあるリビングで優雅な時間を過ごしたいという方」「凝ったデザインのリビングに憧れをお持ちの方」「設計が難しそうな高級リビングはどこにお願いしたらいいか分からないと迷っている方」など、リビングにはさまざまな想いがあることでしょう。
今回は、高級注文住宅だからこそ実現できた、こだわりのリビング実例を3つご紹介します。
一般的なリビングとの違い、そして高級感のある居心地の良いリビングを作るためのテクニックも併せてお伝えしていきます。
目次
一般的なリビングと高級注文住宅のリビングの違い
高級住宅のリビングには、一般的なリビングでは叶えられないような魅力が詰まっています。
全体的に“優雅”で“華やいだ”という印象を受ける高級注文住宅のリビングですが、実際にはそこにどんな違いがあるのでしょうか。
具体的に違うポイントを見ていきましょう。
縦横に視線が広がる“ゆとり”のある空間
まず一つ目の高級注文住宅の魅力は、なんといっても‟ゆとりのある広い空間”でしょう。
一般的なリビングでは、16~20畳ほどが平均的ではないでしょうか。たとえば16畳くらいの場合、対面キッチンとダイニングテーブルセット、ソファーやテレビなどの家具・家電を配置すると“ゆとり”はあまり感じられないと思います。
ダイニングテーブルとソファーの距離が近い、大型の家具が置けない…など、やや狭い印象となるでしょう。設計図や間取り図面で“広い”と感じても、実際に家具家電を運び入れると「イメージと違った」というケースもあります。
一方、高級注文住宅のリビングの畳数は30畳、40畳…というようにかなり広いです。何人も座れるようなゆったりした大型ソファー、大きめのセンターテーブル、迫力のある大きなテレビなどのレイアウトも余裕があります。
面積が広いという横の広がりはもちろん、吹き抜けや高めの天井で上部への広がりも感じられます。高級注文住宅では、傾斜をつけた「勾配天井」、中央部分を一段高めにする「折り上げ天井」などが取り入れられることも多いです。
立体感も加わり、開放的でデザイン性のある空間となるでしょう。
ひとつひとつの素材にこだわりを
一般的なリビングで人気がある内装と言えば、ビニールや紙素材の“壁紙”、木の風合いが感じられる“フローリング”が多いのではないでしょうか。色やデザインのバリエーションが豊富で、数あるラインナップのなかから選んでいく…という感じですね。
一方、高級注文住宅ではすべての素材に対してのこだわりが溢れ出ています。
タイル壁や塗り壁などの独特な質感の素材を使い、高級感が演出されることも多いです。
部分的に素材を変えてデザイン性を高めることで、スタイリッシュでホテルライクなリビングを実現することができます。
また、床材も一般的なリビングとは印象が異なり、光沢と高級感が際立つ「大理石」、ホテルのロビーのような「タイル」など、インテリアやメンテナンスの観点でも魅力がある床材を取り入れることが多いです。
素材の質感で涼しい夏を過ごせ、床暖房を設置することで冬でも冷たさは和らぐでしょう。
デザインのイメージ
高級注文住宅のリビングは、自分の家でありながら“ホテルにいるかのような非日常”が感じられるようなデザインが魅力となっています。
それは、設計の段階でイメージするものが、住宅というカテゴリに縛られず、ホテルのエントランスなどをイメージしているからです。
大人数のゲストを招いても窮屈さがない広い空間、まさに高級ホテルのエントランスのようなイメージですね。
モダンで洗練された雰囲気、上品で上質な時が流れる…。そんなリビングが高級注文住宅では叶えることができるのです。
こだわり抜いた高級注文住宅のリビング実例3選
次にこれまでに参會堂が作りあげた、こだわりのリビングの実例を3選ご紹介していきます。
高級感溢れるシックな雰囲気のリビング
“石張り”のアクセントウォールにテレビを壁掛けにしています。両サイドに設置したサラウンドスピーカーからの音声に包まれ、迫力や臨場感のある映像を楽しむことができそうです。
テレビ設置面には、背後や上側にも間接照明をいくつか設け、“光のグラデーション”を作りだしました。何ヶ所かで分散させることで立体的となり、テレビを鑑賞しているときにも邪魔にならない“優しい光”です。
床のフローリングに合わせた塗装を施した“見せ梁”にしました。清潔感のある白の天井に、高級感のある梁が均等な感覚で並ぶことでアクセントとなります。梁の間には、ダウンライトを数ヶ所に埋め込みました。
光の反射する範囲がスポット的なダウンライトですが、それがいくつも集まることで立体的でお洒落な雰囲気を作り出すことができます。照明の出っ張りがなくすっきりと見え、空間に広がりも実現。明るさの調整もできるので、状況に合わせた雰囲気づくりが可能です。
家族や友人たちと語らうときには明るめに。映画鑑賞のときには敢えて適度な暗さも演出…。
光の加減を変えることで、リビングの表情ががらっと変わることでしょう。
写真中央に見える“ニッチ”と呼ばれる2箇所の壁面収納をご覧ください。
まずは、上部にあるのがグラスを収納するニッチです。ガラス扉を設けることで衛生面も保たれ、グラスの置き場所としてもぴったりです。
光り輝く透明なグラスがガラスのなかに収まることで一層美しさが引きたちます。まるで美術館のような豪華な収納です。
その下にはワインセラーを埋め込んだニッチ。床材やセンターテーブルの重厚感のある色合いとの相性の良さが感じられます。
上下にそれぞれ収納することで「グラスとワイン」の一体感もあり、ホテルのラウンジにいるかのようなラグジュアリーさが漂ってきます。
家具が映える清潔感のあるリビング
白をベースとしたリビングは、清潔で開放的な雰囲気に包まれています。部分的に木の腰壁を設けることで、木質感を出し暖かみが感じられるリビングとなりました。白のなかに“木”が加わり、重厚感と高級感も演出されます。
オーナー様がお持ちのソファーやテーブルともマッチするクラシカルな雰囲気です。白や茶の色合いに映える花柄のソファーがリビングに華やぎと上品さを添えてくれています。
また、ホールの中央に存在する2階へとつながる階段の踏み板も同じく木材を使いました。
引き締まったブラックのアイアンの手摺りが上質な空間に魅せるアクセントとなっています。緩やかなカーブを描く階段は、ひとつのインテリアのような存在感があります。
空間と空間をつなぐ部分には、アーチ状の開口部を2つ設けました。
丸みを帯びた曲線で描かれたアーチ状のデザインから見える向こう側が、まるで絵画のようです。扉を設けず、敢えて部屋と部屋を区切ることをしませんでした。奥の空間へと視線が行き届き、空間の広がりが感じられます。
さらに奥側にも同じようなアーチ状のデザインの開口部があり、統一感のある空間がずっとつながっています。
リビングにある2つの開口部は、他の部屋へ通じる“つながり”ですが、完全に遮断していないことでほどよくゾーニングされたプライベート空間となりました。
2つのR壁を挟むように設置している“フラワースタンド”も丸みを帯びた形状でコーディネート。ナチュラルな木製の素材は、リビングの巾木や階段の踏み板の木質感ともマッチします。
素材の一体感が特徴的な高級リビング
こちらの施工事例は、参會堂のイタリア現地パートナーの施工事例となります。
壁・床を同じ素材で揃えました。同じ素材にすることで、それぞれの境界を曖昧となり、広々とした空間となります。白い天井とも相性の良い、優しく暖かみのある色合いの壁と床です。
窓枠も同じく木質にしました。壁と床、窓枠、センターテーブルが木の風合い、そして天井といくつも並ぶソファーが白、そして高級感のある青系のカーペット…というように、とてもバランスの良い色味の配置です。
一般的に寒色と言われる“青”に、白で描かれた高級感のある模様をプラスすることで、リビング全体の印象となじんでいます。
テーブルを囲うようにソファーを並べ、家族や友人たちなど大人数が集まって語り合うことのできる大きな空間となっています。
一段高い「折り上げ天井」で上部空間に広さと奥行が感じられます。
格子天井とし天井にもデザインを施すことで、立体感を持つ個性的な印象となりました。
四角い形状が連なるデザインは、洗練されたスタイリッシュな意匠性と同時に、穏やかで柔らかな雰囲気です。
インテリアは落ち着いたトーンでまとめることで、色味をもたせています。
2階に通じる階段の踏み板も床と同じ素材にして、床がつながるようなイメージで、広いリビングが一層ゆったりした空間に感じられます。
また、リビングにはカウンターバーも設置。
夜に招いたゲストとは、カウンターバーでお酒を楽しみながら語らうことができます。
おうちに居ながらにして、まるでホテルのラウンジにいるかのような空間です。カウンターチェアに座ると高い目線となり、窓から見える外の風景もソファーに座ったときとはひと味違って感じられることでしょう。
家族や仲間との大切なひと時はもちろん、お一人で過ごすときでも優雅な時間となります。
高級感のあるリビングを作るポイント
高級感のあるリビングを作るとき、漠然と“豪華にしたい”や“個性的にすればいい”と意識が傾き過ぎると失敗リスクが高まります。
そこで、高級感のあるリビング作りにおいて意識しておきたいポイントを挙げてみました。
素材にこだわりと変化を
高級感を放つリビングで使う素材は、ありふれたものではなく“本物”を選ぶことがコツ。
「木目調」や「大理石調」というのももちろん高級感を演出できますが、じっくり見ると質感が違う…という印象を受けるかもしれません。
そこで、天然の大理石や無垢材…など自然由来の本物の素材から選んでみましょう。唯一無二の模様や風合いを感じ取れるかと思います。
また、場所ごとに細かく素材やデザインを変えるのも高級感を出すポイントです。内装は、リビングのなかでも面積が多く、立っても座っても目に入る部分。シンプルなのももちろんいいですが、部分的に「素材の違うものを取り入れる」「デザインを変える」などをすれば風合いや印象を一層深めることができるでしょう。
たとえば、TVの壁面だけを異素材にする、モールディングと言われる装飾材を施す…など。
一般的な住まいではあまりないような、ワンランク上の印象となってきます。
住宅にとらわれない参考デザインに
高級注文住宅では、昔からある“住宅のイメージ”にとらわれることがありません。
住宅という観点だけでリビングを作ろうとするとデザインに特色がなく、個性や変化のないものとなってしまいがちです。
居心地としては無難かもしれませんが、そこに高級感や優雅さは感じられないでしょう。
リビングを作るときに、ホテルのエントランスや近代的なクリニックなど洗練されたデザインを参考デザインとすることで“高級感”を醸し出すことができるのです。
インテリアにも気を配る
高級感のあるリビングの完成は、「建物の建築」と「インテリアへのこだわり」を切り離して考えることができません。
というのも、広い空間、こだわりの素材やデザインのリビングでも、インテリアの方向性がバラバラだと“高級感”は叶えられないからです。
たとえば、照明。
高級住宅で選ばれることがある煌びやかなシャンデリアは、圧倒的な存在感でリビングが華やぎます。中央にシャンデリアを置いた場合には、端の方にダウンライトを埋め込んだり、スタンドライトを置いたりなどもいいでしょう。
デザイン性の高い照明を取り入れることで、光を放っていない時でも高級感が演出できます。
一般的なリビングでは「ひとつの照明で全体を照らす」ということもありますが、高級感のあるリビングでは、いくつかの照明を設けて明るさにグラデーションをつけて立体感や雰囲気づくりをすることも多いです。
すべてにこだわりを持ち過ぎると統一性のないリビングとなる恐れもあります。
カーテンや照明、家具など、できる範囲で“こだわりたい箇所”にも気を配るといいでしょう。
デザインと実用性を兼ね備えてこそ優れたリビング
「住まいで最もたくさんの時間を過ごす場所とは?」問われたとき、ほとんどの人は「リビング」と答えるのではないでしょうか。
テレビを見る、友達を招く、家族と語らう、ゆっくり読書をする…など、さまざまなスタイルでリビングをお使いになられるかと思います。
その時間を「居心地が良い」ものにするため、デザインはもちろん、実用性も兼ね備えなければなりません。デザインを重視するばかりに実用性が伴わなければ、居心地が悪く、心地よいリビングにはならないでしょう。
たとえば、高級注文住宅では吹き抜けや勾配天井、折り上げ天井など、上部を広く設けることも多いです。
吹き抜けは、光の差し込む場所が増えて明るく開放的な空間づくりができますが、単にあればよいというものでもありません。
空気の循環を良くするなど、見た目以外のところにも注意する必要があります。
また、リビングは生活していくうえで重要な場所となるわけですが、住まいのほかの場所との移動と切り離せません。
「キッチンで家事が終わってからくつろぐ」「お風呂から出て冷たい飲み物を…」など、家事動線や生活動線の一部となるリビング。
キッチンや浴室、寝室などほかの居室との動線も意識したうえで、デザインを考えることが大事です。
高級注文住宅でのリビングにおいて、設計者に求められるのはオーナー様の想いに込められた理想を形に描ける発想力と設計技術です。
デザインだけを優先させ過ぎず、オーナー様がこれからもずっと安心して快適に使い続けられるような実用性も意識しなければいけません。
設計技術はもちろんのこと、これまでの経験値が深く関係してきます。
参會堂は、これまでに高級注文住宅でさまざまなデザインのリビングを設計して参りました。
リビングはオーナー様とご家族が居心地よくお使いになられるよう、見た目のデザインだけではなく実用性の観点からもご提案致します。
「高級感のあるリビングで過ごしたい」「我が家の理想が叶えられるのだろうか」など、ぼんやりした考えの段階でもご相談ください。
まずは、私たち参會堂にお客様が思い描く“リビングへの想い”をお聞かせいただけませんか…?
そこから、ひとつひとつ優れたリビング作りに向けて、イメージを膨らませて参りましょう。
参會堂が創り出す「唯一無二」の独創空間
参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。
どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。
住宅設計なら「ずっと家に居たくなる空間」、クリニック設計なら「ホスピタリティが溢れる空間」、土地活用・賃貸設計なら「いつまでも色褪せない魅力を放つ空間」と…。参會堂は、それぞれのお客様のご要望に合った価値を生み出し、ご提供しております。
一切妥協のない本物の建築技術、心躍るような唯一無二の空間をお求めの方は、是非その夢を参會堂にお聞かせください。