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家に暖炉の置くメリット・デメリット。憧れの暖炉で最⾼の家づくりを【おしゃれ施⼯事例】

家に暖炉の置くメリット・デメリット。憧れの暖炉で最⾼の家づくりを【おしゃれ施⼯事例】

家を新築するとき、「リビングに憧れの暖炉を取り入れたい」「ゆらめく炎に癒されたい」と憧れている方はとても多いです。

リビングの主人公にもなり得る存在感のある暖炉は、冬を暖かく彩ってくれるだけでなく、家のなかで居心地の良い空間づくりを演出してくれる不思議な魅力があります。

ただ、

  • 「自分がイメージするデザインはどこに依頼すれば叶うのだろうか」
  • 「暖炉は薪ストーブとは違うのだろうか」
  • 「おしゃれだけどデメリットはないのだろうか」

という疑問もあるのではないでしょうか。

ほかの暖房とは違った魅力が多い一方で、設置するには注意点もあります。

今回は、参會堂が手掛けた暖炉を設置した施工事例とともに、薪ストーブとの違いや、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

暖炉とは ~暖炉と薪ストーブの違い〜

暖炉とは ~暖炉と薪ストーブの違い〜

そもそも「暖炉」とはどんな仕組みなのでしょうか。薪ストーブとの違いについても見ていきましょう。

そもそも暖炉とは

暖炉は耐火性のあるレンガや石材を使って、家の壁面に埋め込むように設置します。燃料となる“薪”を入れて燃やし、炎の熱気でお部屋を暖める仕組みです。

そもそもは、冬が寒いヨーロッパで発展した暖房機器。もともとは日本の家で馴染のあった囲炉裏のようなものでした。

12世紀以降になると、レンガなどの不燃材を使い、「壁と一体化」させたスタイルが発明され、その後は暖炉の周りに装飾を施し、インテリアとしても重要視されるようになりました。

暖炉がもたらす効果とは

心が落ち着く不思議な魅力がある炎。穏やかにゆらぐ様子をじっと見つめると心が研ぎ澄まされる感覚がやってきます。

本場、ヨーロッパでは冬が長いという土地柄から、暖炉を置くのは家の中心となるリビング。自然と家族が集まることで、気持ちにもぬくもりを与えてくれるでしょう。

暖炉と薪ストーブの違い

「炉内」で燃料を燃やす点では、暖炉も薪ストーブも同じです。ただ、仕組みや見た目に違いがあります。

分かりやすく言えば、家の壁に埋め込まれるスタイルで取り付けられたのが暖炉です。煙突が壁内にあるので、見た目はすっきりとしたフォルム。レンガや石材といったデザイン性のある素材を使い、インテリア性もあります。

一方、薪ストーブは鋼板や鋳物が素材で、据え置き型が特徴です。黒い重厚感がある色味なのに、レトロな風合い。燃える炎によって、懐かしさや心地良さ、ひと味違うインテリア性を叶えてくれる暖房です。

家に暖炉を設置するメリット・デメリット

家に暖炉を設置するメリット・デメリット

海外デザインの家との相性もよい暖炉。環境にも優しく、家のデザイン性が高まるメリットを持つ反面、メンテナンス面などのデメリットもあります。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

家に暖炉を設置するメリット

⽕を眺め、香りも楽しみ“癒し”となる

暖炉は木が燃えたときの炎がゆっくりと揺らぐ様子を眺めることができます。

屋外で行う焚火のように力強く燃えるわけでもなく、ゆっくりと優しい炎。リラックス効果があると言われる、炎のゆらぎによる癒し効果があります。パチパチと心地良い音を家のなかで聞き、木材の心安らぐ香りも楽しめるでしょう。

高いデザイン性でおしゃれ空間を作れる

高いデザイン性を持ち、家をおしゃれな空間に仕上げられるのもメリットです。暖炉を囲うように「マントルピース」と言われる装飾を取り付け、飾り棚にもできます。

クラシカルでエレガント、重厚でスタイリッシュ、かわいく優しい雰囲気…など、素材や色などによって異なる表情を見せてくれます。暖房として使わない季節には、インテリアとして家を華やかに彩ってくれるでしょう。

暖まる以外の使い方もできる

火を利用し、燻製やグリルなど、ちょっとした調理もできます。家のなかにいるのに、まるで屋外でキャンプをしているような感覚です。

暖炉の直火で調理したものを、火を眺めながら食べる…。

アウトドアが難しい冬でも、家に暖炉があると家族と一緒に素敵な時間が過ごせます。

家に暖炉を設置するデメリット

構造上部屋を暖める効果は薄い

部屋をしっかりと暖めてくれるイメージの暖炉ですが、薪をくべる上部に煙突がある構造のため、熱気が上に向かって煙突方向へ逃げていく特徴があります。

薪が燃えて発生した熱は、多くが煙突を通じて家の外に出ていくことで、「部屋全体」というよりも、「暖炉の前」を中心として暖めていく仕組みです。

暖炉の前に座ると、火が持つ暖かさを直接的に感じられるものの、火をつけても「暖かい」と感じるまでは、時間がかかります。しかし、家のどこに設置するか、場所にさえ気をつければ、暖かさをしっかりと感じることができます。

定期的なメンテナンスが必要

薪を燃やして灰や煤が出るので、炉内・煙突のお手入れとメンテナンスがかかせません。使い続けているうちに部品が消耗するため、状況に応じて補修や交換も必要です。

煙突など高所のメンテナンスは、コストはかかりますがプロに依頼すれば安心です。メンテナンス計画をしっかり立てることで、寒い冬には暮らす人を支えてくれる心強い暖房となります。

後から移動ができないため綿密な設計が必要

壁面と一体化しているので、いったん設置すると移動ができないのもデメリットの一つでしょう。

暖房としての機能はもちろん、インテリアとしても存在感を発揮できるような設置場所を、綿密に設計しなければなりません。

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おしゃれな暖炉が存在感を放つ高級注文住宅の施工事例

暖炉は、ヨーロッパデザインの家でもよく取り入れられるアイデアのひとつで、空間にさまざまな表情をもたらしてくれるアイデアです。

暖炉の存在感が光るおしゃれな家づくりをたくさん手掛けてきた参會堂の施工事例のなかから、いくつかご紹介します。

インテリアとしても大きな存在感を放つ薪暖炉

インテリアとしても大きな存在感を放つ薪暖炉-1

こちらはリビングの中央で、一際大きな存在感を放つ薪暖炉です。煙突の立上り部分は乱貼りとし、石材が持つ重厚な素材感を表現できました。

色や大きさがひとつひとつ異なる石をバランスよく並べた乱張りです。乱張りは、石と石との間隔、どの石を隣り合わせに並べるかなど、繊細な作業により完成するもの。

天然石の美しさが際立った、職人の感性と技術が詰めこまれた美しいデザインです。

暖炉の背後には、アーチの開口部やニッチなど、きめ細やかなデザインを施し、家のインテリア性が高まりました。

インテリアとしても大きな存在感を放つ薪暖炉-2

梁や柱を露出させたティンバーフレームの家で、フローリングと構造材の木材の質感やぬくもりがふんだんに味わえる空間デザイン。

ソファーや家具も同系色でまとまり、全体的に穏やかで落ち着いた印象に。リビングでくつろぐ家族の時間、暖炉が温かく見守ってくれるかのような存在感があります。

大理石の装飾棚が特徴的なガス式暖炉

大理石の装飾棚が特徴的なガス式暖炉-1

大理石の装飾棚「マントルピース」を施したガス式暖炉です。

暖をとるという実用的な機能のほか、インテリアとしても魅力的です。ソファーに座って炎を見ているとき、マントルピースに飾られた芸術品も目に入り、極上のひとときを過ごせるとても居心地の良い空間になりました。

グレーで落ち着きのある色味のマントルピース、薄いアイボリーの床…と、上品で優雅な大理石の輝きがお部屋全体に広がります。

大理石の装飾棚が特徴的なガス式暖炉-2

夜には、シャンデリアならではの美しい光がリビング全体を照らし、そのなかで眺める炎も格別です。

お部屋を豪華に彩るシャンデリアのフォルムは、照明を灯さないと日中でも、透明な美しい小さなガラスが煌びやかに光り、ほかの照明にはない独特の輝きを放ちます。

シャンデリアの根元部分には「メダリオン」と呼ばれる天井装飾を施し、リビングが一層華やかな雰囲気になりました。

彫刻のように繊細なデザインのメダリオンは、シンプルになりがちな白い天井のアクセントに。メダリオンとシャンデリアの相乗効果で、折り上げ天井の中央を美しく彩ってくれました。

木の温もりが感じられる穏やかな薪暖炉

木の温もりが感じられる穏やかな薪暖炉-1

薪暖炉を設置したリビングです。全体的に白く明るい内装のリビングの雰囲気を損なわない、穏やかな色味の暖炉です。

前に1人用のソファーを置き、寒い冬にのんびりできる空間となりました。ソファーに腰かけると、薪が放つじんわりとした暖かさが身体のなかに染み込む感覚になります。

暖炉内の入口周りには淡い色のモザイクタイルを施し、黒の部分が優しい印象になりました。

上の壁面をモールディングで装飾し、優雅で上品な雰囲気に。上から注がれるダウンライトの光がモールディング装飾の繊細な模様を美しく輝かせています。

リビングの天井にはダウンライトを規則的な間隔で設置。ソファー近くに置いたスタンドライトや床の白さも相まって、リビング全体が優しい明るさとなりました。

また、暖炉の横に壁面収納を施し、凹凸のないすっきりとしたまとまりを感じさせてくれています。

木の温もりが感じられる穏やかな薪暖炉-2

内装だけでなく、煙突も含め外観をトータルでデザインしています。真っ白で美しい白い外壁は、シンプル過ぎると平面的になってしまうことがあります。

こちらの家では、縦長の窓を規則的にデザインし、立体感のある外観を作り出しています。

白い外壁に縦長のデザイン性のある窓を設けるヨーロッパの家を思わせる、洗練された表情の外観です。縦長の煙突も外観の一部としてなじみ、窓や縦のラインとのバランスも保たれました。

また、縦のラインが多用されることで上に向かって突き抜けるダイナミックな印象を受けます。白い外壁との相性が良い三角屋根を取り入れ、ヨーロッパの街並みを彷彿させるかわいいフォルムの外観となりました。

暖炉を家に置く際に注意すべき点

暖炉を家に置く際に注意すべき点

とても魅力溢れる暖炉ですが、家に設置する前にしっかりと把握してきたい注意点もあります。

薪などの燃料やメンテナンスのランニングコストがかかる

暖炉にはいくつかの種類がありますが、いずれも“燃料”の調達が必要です。

たとえば、薪暖炉の場合、「どんな木材でも燃やしてもいい」わけではありません。塗装や加工された木材、カビが生えた木材などは、ヤニや有害物質が発生するリスクがあるので使用不可です。

炉内を傷めないため、暖炉に適した木材を定期的に調達する必要があります。すぐに燃やせるように販売されているものは、手間がかかっているのでコストも高いです。

生木を買って薪割や乾燥の工程を楽しむ方もいます。チェンソーで切断、薪割り、乾燥という工程には手間暇がかかりますが、それだけに自分で切った薪が燃えたときは充実感があります。

また、煤がたまると燃焼しづらくなるほか、火災のリスクもあるため、定期的に暖炉内部と煙突のメンテナンスが欠かせません。薪の購入費用や、メンテナンス費用など、ランニングコストはかかるので計画しておくことが大事です。

薪を使⽤する際は薪の保管場所などのスペースが必要

薪の種類にもよりますが、1本が燃え尽きるまで1~2時間ほど。暖炉の大きさや、どのくらいの時間燃やしているかで異なるものの、寒い冬になれば結構な量を家に保管しなくてはなりません。

ただ、保管場所には注意が必要。雨によって濡れたり、湿気を含むと、薪は燃えづらくなります。日当たりがよく風通しの良いところを保管場所として確保しましょう。

また、お部屋のなかにも1日に使う分の薪を準備しておくスペースが必要です。

煙突から煙が出るため事前に近隣住民とのトラブル対策を

暖炉で燃焼したときの煙は、煙突を通じて家の外に排出されます。

ただ、家の煙突から明らかに“煙”が見えると、ご近所の方は気になるかもしれません。基本的に、煙は煙突から出て、さらに上部に向かっていくため、「近隣の家に煙が入り込む」というリスクはほぼありません。

しかし、煙突の周囲に煙突よりも高い場所に位置する住宅がある場合、トラブルの原因になる可能性もあります。周辺環境も考えながら煙突の位置にも注意した設計が求められます。

また、燃やす薪の品質にも注意しなければ、臭いなどが周囲に広まって苦情を言われるかもしれません。乾燥不十分の薪、加工された廃材などを燃やすのはNGです。

暖炉を取り入れた家づくりが得意な設計会社なら、きちんとした観点で計画してくれるはずです。

暖炉は家族との時間を豊かにする最⾼のインテリア

暖炉は家族との時間を豊かにする最⾼のインテリア

家の外にしんしんと降り積もる雪、そして優しく燃えるオレンジ色の炎を囲む家族。外は寒いはずなのに、暖炉を囲んだ空間は暖かで和やかなムードが漂います。

まるで外国の映画のワンシーンを切り取ったような「リビング+暖炉」。そんな家づくりをしたいとお考えの方も多いでしょう。

炎のゆらぎから得られる癒し効果、小さな音、木の香りなど、ほかの暖房にはない独特の世界観が魅力。住宅や家族に豊かな時間をもたらしてくれる最高のインテリアです。

ただ、家の壁に埋め込む形で設置するため、後から移動することはできません。

「美しいデザインを引き立てるにはどこに置くべきか」というインテリアの観点、そして「暖かさを発揮してくれる位置はどこか」という暖房としての観点、どちらも満たしてくれる設置場所を考えられるのは高い設計力と技術を持った施工会社です。

ヨーロッパデザインの家づくりの施工歴が長い参會堂では、これまでに暖炉を取り入れた設計を数多くしてまいりました。ほかの暖房機器とは一線を画す、独特のぬくもりを放つ暖炉。参會堂なら豊富な経験で、あなたが求める空間作りが可能です。

ぼんやりとした憧れの段階でも構いません。家づくりに暖炉を取り入れたい…、そんな高まる気持ちをお聞かせください。

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参會堂が創り出す「唯一無二」の独創空間

参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。

どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。

住宅設計なら「ずっと家に居たくなる空間」、クリニック設計なら「ホスピタリティが溢れる空間」、土地活用・賃貸設計なら「いつまでも色褪せない魅力を放つ空間」と…。

参會堂は、それぞれのお客様のご要望に合った価値を生み出し、ご提供しております。

一切妥協のない本物の建築技術、心躍るような唯一無二の空間をお求めの方は、是非その夢を参會堂にお聞かせください。

参會堂の事業「シェリーハウス」

参會堂の事業「クリニック設計」

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