注文住宅では根強い人気を誇る海外デザインの住宅。なかでも上品で華やかな雰囲気が溢れ出るフレンチスタイルの家は多くの方を魅了しています。
そんなフレンチスタイルの家に憧れつつも、
- どのようにすればフレンチスタイルの家になるのか?
- 自分が思い描くイメージが形になるのだろうか?
など“フレンチスタイルの家”の実現に不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。
ぼんやりしたイメージだけで進めると、フレンチスタイルの家づくりが中途半端となり後悔につながるので、フレンチスタイルの特徴を知っておくことが大事です。
今回は、ヨーロッパデザイン住宅を長年において数多く手掛けている参會堂が施工事例とともに、“本格的なフレンチスタイルの家づくり”について詳しく解説していきます。
目次
フレンチスタイルな家の特徴とは
フランスの田舎に佇む家がイメージとなっている“フレンチスタイル”。田舎暮らしというナチュラルな要素を持ちつつも、伝統的でエレガントな印象をも抱かせる住宅です。
その特徴をご紹介します。
屋根や窓の形状が特徴的なデザイン
フレンチスタイルの家は、屋根や窓の形状、装飾などが独特なデザインです。
たとえば、正面から見たときに左右対称の“シンメトリー”のデザイン。中心から左右に向けてバランスよく建物が広がる印象となり、美しさや格調の高さが表現される建築技法です。
歴史的建造物などにもよく取り入れられるシンメトリーデザインは、ダイナミックでありながら上品な雰囲気が感じられ、芸術的な建物となります。
外観や内装に“アーチ壁”を設けるのもフレンチスタイルの特徴です。デザインに部分的な曲線を加えるアーチデザインは、ワンランク上の空間演出ができます。
そのほか、瓦の三角屋根、ドーマー屋根、小さめの格子窓といった特有なデザインがフレンチスタイルではよく見られます。
また、フレンチスタイルは清潔感のある“白”を基調とした配色が特徴ですが、それぞれの素材に繊細な装飾を施すことで華やかな雰囲気を実現します。
立体的で高級感をもたらすモールディング装飾は海外住宅ではよく見られるデザイン技法です。
むやみに装飾するのではなく、そのバランスも重要。設計者の手腕が問われるところと言えるでしょう。
高品質な自然素材をふんだんに採用
日本の住宅では、築20年を超える頃には「建物の価値」が下がり、古い印象になってしまいます。築40年、50年…と過ぎるにしたがって建て替えを視野に入れる方も少なくありません。
建築当初は、使う素材の品質よりも費用に重きを置く方もいるのが「日本の住まいは短命」と言われる背景なのかもしれません。
対して、フランスでは築後100年を超える住宅も多く長寿命です。もちろん、年数とともに劣化するのは避けられませんからリノベーションなどの手を加えることになるでしょう。ただ、住まいに対しては「何世代にもわたって住み続けたい」という思想があります。
そのため、厳選した高品質な自然素材を使い、耐久性や耐火性などへのこだわりが強い傾向があります。
最近増えてきた日本の海外風の住宅は、木目調や石目調、アイアン風などコスト削減のために“似せた素材”で代用することが多いでしょう。遠目からは一見本物感があるものの、触れたときの質感や耐久性などは本物の素材には到底かなわないのです。
外見は似ても素材が持つ上質な機能はともなわず、本格的なフレンチスタイルの家づくりを求めている人にとっては不向きです。
木材・アイアン・ガラス・石材など高品質な自然素材は何年経ってもフレンチスタイルに重厚感や気品を表現してくれる存在になってくれることでしょう。
自然だからこそ、経年による“味わい深さ”がプラスされ、本物のフレンチスタイルの家づくりを叶えることができます。
フランスのライフスタイルに合わせた間取り
また、フレンチスタイルの住宅は、フランスならではのライフスタイルに合わせた間取りが特徴的です。
フランスでは親戚や友人達を自宅でのホームパーティーに招き、おもてなしの食事を振る舞うことがたびたびあります。
爽やかな昼下がりにランチ、仕事が終わった後にディナー、子供の誕生日にバースデーパーティー。
何らかの理由とともに誰かを家に招き“親愛”を表現するのがフランス流です。
そのため、大量の食事を準備できる広めのスペース、たくさんの人が座って食事ができるスペースというように、ダイニングキッチンの空間が広めに確保されています。
また、フランスでは空間のゾーニングがはっきりしているのが特徴です。
前述したように誰かをもてなせるような空間もありますが、一方で家族だけがリラックスして過ごせるようなプライベート空間もしっかりと確保します。
ただ、壁面で完全にシャットアウトすると圧迫感が生まれます。そこで、下がり壁などを取り入れ“緩やか”に独立性を持たせるのがフレンチスタイルです。開放感を確保しつつ、それぞれの空間ごとの目的を明確に果たしているのです。
フレンチスタイルを日本で実現する為のポイント
そもそも海外と日本では生活様式も歴史も異なることから、「日本でフレンチスタイルの家」を建てるときは、本場に寄り添いつつも、日本の風土や文化を総合的にふまえた設計が必要になります。
本物の素材を使ったインテリアを取り入れる
日本でフレンチスタイルを実現するには、本場の素材によるインテリアを取り入れるのがポイントです。
優れた空間デザインは「高品質の素材が持つ風合い」「色調が叶える美しさ」、そして「それぞれがバランス良く配置されること」が相まって見事に生まれます。どれかひとつでも妥協すると、日本で本格的なフレンチスタイルの家を建てるのは難しくなるでしょう。
たとえば、日本では内壁に化学物質から作られたビニールクロスを採用するケースも多いですが、海外では自然素材にこだわります。
本格的なフレンチスタイルの内装には、漆喰や木材、石材、モールディング装飾などを取り入れることがポイントです。
また、家具も“本場”にこだわることが重要です。長持ちする高品質な素材と、曲線や彫刻が施された繊細なデザインのアンティーク家具もフレンチスタイルの家にはよく合います。
熟練の職人の感性により、ひとつひとつ丁寧に作られた高品質の家具。品質の良い素材と、曲線や彫刻が施された繊細なデザインの家具は、インテリアとしての存在感が際立ちます。
自然の希少価値の高い素材の木目は、プリントされた木目調の柄とは大きく違います。
本物の素材は、時が経つにつれて模様も色味も深みを増し、見る人の心を揺さぶる美しさは衰えることはありません。
私ども参會堂でも本場の家具を輸入できる販路を持ち、家づくりとともに置く家具にもこだわりたいというお客様のトータルコーディネートをいたします。
デザインだけでなく機能性にもこだわりを持つ
フレンチスタイルの家づくりで重要なポイントは「デザイン性」だけでなく、「機能性」にもこだわることです。
フランスの住宅は芸術作品のような優美な雰囲気がありますが、その演出にとらわれ過ぎると機能性が劣る失敗に陥ることも…。海外に建てる場合と違い、“日本に建てるフレンチスタイルの家”を意識することが重要です。
日本の高温多湿の気候、靴を脱いで家に入る生活習慣など本場フランスとは違う面はいくつもあるでしょう。
日本で建てて、日本人が住み、そして快適な暮らしを実現するには、現地のフレンチスタイルの家づくりを熟知しながらも、日本の文化も考えた間取りや設計がポイントとなってきます。
質の高い自然素材を選び、それを活かしたデザインを叶えられる設計事務所に相談することが「フレンチスタイルのエレガントなデザイン×機能性」を両立させるカギとも言えるのです。フレンチスタイルに精通した設計事務所に依頼する
人生で幾度ともない家づくりでは、視覚的に満足できる“こだわり”がとても重要です。
近年の日本では、注文住宅を建てるとき、海外を彷彿させるデザインが注目されるようになってきました。もちろん、フレンチスタイルの家も多くの方から注目を集めています。
ただ、残念ながら「フレンチスタイルの家」の本質が理解されず、フレンチスタイルに近い“風”の家づくりとなっていることがしばしばあります。
じっくり見るとフレンチスタイルでは有り得ないデザインが盛り込まれている、あるいは「これこそがフレンチスタイル」といった技法が見当たらない、そんな中途半端な建築になってしまうことも少なくありません。
そこで大切なのは、フレンチスタイルに精通した設計事務所への依頼です。
私ども参會堂は、これまでに30年もの長い間、ヨーロッパデザインの住宅に携わってまいりました。
フランスの伝統的な美しい家づくりに精通していることはもちろんのこと、お客様が安心・快適に過ごせるような工夫も考えた“本物の設計”をいたします。
長きにわたって築き上げた、私どものデザイン力と設計力であなたの大切な家づくりを叶えてまいります。
フレンチスタイルを取り入れた住宅事例4選
参會堂はこれまでに日本において、たくさんの海外住宅を手掛けてまいりました。そのなかから、フレンチスタイルを取り入れた住宅事例を4つご紹介していきます。
ブルーの玄関が映えるフレンチスタイルの住宅
ブルーの玄関ドアが目を引く、フレンチスタイルの外観事例です。
種類の異なる鉢植えの植栽を玄関周りにバランス良く並べ、ナチュラスな雰囲気の素敵なファザードとなりました。パッと目をひく美しいブルーですが、華やか過ぎず、さり気ないアクセントになっています。
フレンチスタイルの外観によく合う、白い格子窓を採用。そして、アイアンのフラワーボックスに緑を添え、ヨーロッパ住宅の窓辺を演出しました。
ホワイトベースの外壁に、ドーマー屋根やモールディングによる繊細な装飾を施し、上品で落ち着いた印象を与えます。
石畳の玄関アプローチが外観デザインと相まって、まるでパリ郊外に佇むような雰囲気をつくり出しています。
小さく四角い形の石をバランスよく敷き詰め、フランスの街並みの石畳文化を彷彿させるアプローチが演出できました。
高級感溢れるフレンチクラシック住宅
格子状の天井や、総柄のソファ、上部にスワッグが付いたドレープカーテンなど、フレンチクラシックの要素をふんだんに取り入れたデコラティブなスタイルです。
空間全体はホワイトを基調としました。天井や壁面に施された立体的な装飾により、エレガントな表情をもたらす空間に。光沢のある大理石の床材を選び、白い色調の内装とともに輝かしい雰囲気が実現しました。
ダウンライトやブラケットライトなど照明も多方面に分散させ、開口部からの自然光だけでなく多角度から“明るさ”が感じられます。
また、センターテーブルのS字型の脚や、ソファの背もたれ、ブラケット照明のアイアンなど、所々にゆるやかな曲線を用いることで優雅な雰囲気の空間を演出しています。
アーチの曲線で描いた垂れ壁は、フレンチスタイルの家で多用される建築技法です。開放感を失うことなく空間を緩く区切り、フランス住宅の華やかさも感じることができます。
デザイン性抜群のフレンチモダン住宅
クラシックなテイストと現代的なデザインを掛け合わせたフレンチモダンの事例です。
曲線で繊細にデザインされたシャンデリアやテーブルには、フレンチスタイルの特徴でもあるアイアン素材が使われています。
ともすればシンプルになりがちな白い内装も、アイアン素材のブラックが空間の引き締め効果をもたらしてくれました。大理石やガラスのようなモダンスタイルにマッチする素材です。
鉢カバーにもブラックを使い、フランスのエレガントな雰囲気に洗練されたモダンの要素をプラスすることができました。
部屋の扉には採光性のあるガラス扉をセレクト。扉の向こう側にある窓ガラスから入り込む自然光を感じ取ることができ、圧迫感のない明るい印象です。
シャンデリアのほか、装飾性の高いデザインのブラケットライトも壁面に設置。柔らかい光が壁面を照らし、落ち着いた空間演出ができました。
アクセントに取り入れたソファは、落ち着いたパープルのトーンを選び、甘い印象になりすぎないようにデザイン全体を調整しています。
高級感と開放感を兼備するフレンチスタイル住宅
基本となるベースカラーを白でまとめた、セオリー通りのフレンチスタイル事例です。
床材にベージュトーンのタイルを合わせ、明るく上品な空間をつくりだしています。清潔感のある白が開放感とクラシカルな雰囲気を演出。まるでホテルのように優雅な空間となりました。
窓枠や、ピアノに使われたダークブラウンが相まって、わずかにフレンチカントリーの香りも感じられるデザインです。
キッチンとの区切りとして、アーチ壁を施し、“キッチン”と“ダイニング”、そして“リビング”がわずかに融合した空間に。それでいて、それぞれの目的を保ちつつ独立性のある空間となっています。
緩やかに繋がることで開放感が実現。高級感と開放感に包まれたフレンチスタイルのデザインとなりました。
設計力が求められる海外デザイン住宅
フレンチスタイルの住まいで後悔しない為には、本物の設計力が求められます。当然、海外デザインに精通した設計事務所に依頼するべきです。
フレンチスタイルの家の実現には豊富な経験が必要
フランスにおいて発達した建築の歴史のなか、そこに携わった設計者や職人達が造り上げてきたフレンチスタイルの家づくり。
そのため、“洋風の家”とひとくくりで海外住宅を考えるのではなく、フレンチスタイルならではの特徴を熟知した豊富な施工経験が必要となってきます。本物の海外の家づくりの経験に乏しいと、本格的なフレンチスタイルの家が完成することはないでしょう。
“本物”と言える家を建てるなら、フレンチスタイルならではの要素を駆使できるかも重要になってきます。
ヨーロッパデザインの家に住みたいというお客様の想いは、誰一人として同じではありません。型にはまった、ありきたりのデザインをしても、それは唯一無二の家づくりとはならないのです。
あなたの理想の家づくりを形にするには、設計事務所の豊富な実績と固定概念にとらわれないアイデアが求められます。
これまでに豊富な実績を持つ参會堂なら、これまでに培ったデザイン力・設計力を凝縮したデザインはもちろん、機能性をも両立することが可能です。
ヨーロッパのパートナーと連携した本物の家づくり
高品質な自然素材を使い、シンプルな色調や繊細な装飾という要素が必要なフレンチスタイルの家。どんな素材を使って配色をするかによって、より“芸術的”とも言える住宅になるのです。
そこで重要なのが、本物のデザイン・素材です。日本では、洋風住宅や輸入住宅が注目されていて、近年その施工数は増えています。ただ、実際には見かけ上、海外住宅のあらゆるテイストの要素をいくつかブレンドしているケースも少なくありません。
素材にこだわらずにコストをおさえた表面上の家づくりとなってしまっては、本当のフレンチスタイルの家とは言えません。
参會堂は常に、“本物”を追求した家づくりへのこだわりがあります。本場のデザイナーやメーカーと連携し、高品質の素材選びから、本格的なデザインを叶える家づくりをしています。
30年以上海外デザイン住宅を手掛けてきた参會堂
フレンチスタイルの家には、多くの人を魅了する美しさが散りばめられています。
日本にいるのに、まるで海外にいるような感覚。居心地の良さに包まれて、日々の暮らしを穏やかに送ることができるでしょう。
“日本で建てる海外住宅”を実現するには、海外デザイン住宅の本質を深く知らなければなりません。
参會堂は、30年以上もの間、海外デザイン住宅を手掛けてまいりました。
私どもは現地とのネットワークがあり、素材選びやデザインに妥協することはなく、あなたが考える以上の家づくりをすることが可能です。
あなたの家づくりに対するお気持ちをまずは参會堂にお話くださいませんか。あなたのお話から、私どもがインスピレーションをプラスして、唯一無二の家づくりをいたします。
参會堂が創り出す「唯一無二」の独創空間
参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。
どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。
住宅設計なら「ずっと家に居たくなる空間」、クリニック設計なら「ホスピタリティが溢れる空間」、土地活用・賃貸設計なら「いつまでも色褪せない魅力を放つ空間」と…。参會堂は、それぞれのお客様のご要望に合った価値を生み出し、ご提供しております。
一切妥協のない本物の建築技術、心躍るような唯一無二の空間をお求めの方は、是非その夢を参會堂にお聞かせください。