1日の始まりと終わりを過ごす大切な空間となる洗面所。
朝には身だしなみを整え、帰宅後には手洗いを…というように、さまざまなことをする場所です。
思い入れがないと、慌ただしく事務的に過ごす空間ですが、おしゃれでデザイン性が高い造作洗面台ならワンランク上の空間へと変わります。手洗いや支度の時間が楽しみになるかもしれません。
ただ、誰かに自慢したくなるようなおしゃれな洗面台への期待を持ちながらも、
- 「オリジナルとはいっても、使い勝手が悪くならないだろうか」
- 「おしゃれな洗面台のイメージが膨らまない…」
- 「デザイン性と実用性を兼ね備えたオリジナルは可能なのだろうか」
などの不安がある方もいるのではないでしょうか。
参會堂はこれまでに、数多くのお客様の造作洗面台を手掛けてまいりました。
高級注文住宅を30年以上建築し続けた参會堂だからこそ、お伝えできるおしゃれな造作洗面台の工夫やアイデアがあります。今回は、造作洗面台のメリット・デメリットをはじめ、オリジナリティ溢れる空間を描くためのポイントをじっくりとお伝えしていきます。
目次
多くの魅⼒が詰まった造作洗面台とは
おしゃれな造作洗面台は、洗面所を特別な空間にします。最近は、注文住宅で「人とは違う個性」にこだわり、造作洗面台を採用する方も増えています。
そんな魅力あふれる造作洗面台についてお伝えしていきます。
造作洗面台とは?
「一般的な洗面台」と聞いたとき、メーカーから発売された既成品がイメージしやすいのではないでしょうか。
洗面ボウル・水栓金具・鏡・カウンター・収納・照明などがすべてセットとなっているのが一般的な洗面化粧台です。
工場から出荷される時点で、洗面台の機能として必要なものがユニット化されています。それを実際に取り付ける場所に運んだら、あとは配管工事をすれば使える商品です。
これに対し、設置する場所のサイズに合った設計をし、それぞれのパーツ選びから始めて作り上げる完全オリジナルの洗面台が造作洗面台です。
洗面所が日々の生活にもたらす効果とは
洗面所はどんなお住まいでも欠かせない空間です。
主に、洗顔や歯磨き、手洗い、ドライヤーで髪を乾かす、化粧をする…など身だしなみを整える場所として使われています。
お住まいによっては、浴室と隣接して脱衣室も兼ねていたり、洗濯機を配置して衣類をたたむ・アイロンをかけるといった家事をするケースもあるでしょう。
洗面所は他の部屋と比べるとコンパクトな空間でありながら、実に多くの行動をともないます。家族の日々の暮らしに密接に関係している重要な空間なのです。
洗面台を特別な空間に
1日の始まりの準備をなんとなく過ごすか、それとも高らかな気持ちでいられるか…。それは、その空間の雰囲気によって異なるでしょう。
洗面所に入った途端、ごちゃごちゃと日用品が積み重なった圧迫感。そんな空間では朝の気持ちがトーンダウンしますよね。
それに、シンプルなデザインの既成の洗面台は、目に入ったからと言って気持ちが高まることはないでしょう。
1日の始まりを気持ち良く過ごすには、視界に入ったときの特別感を引き出すおしゃれなデザインが大事です。
自分の好みから作り出した造作洗面台なら、何度見ても居心地が良く、インテリアの一部となります。おしゃれな空間なら、洗面所の扉を開けた瞬間から“愉しさ”が感じられるでしょう。造作洗面台を採⽤するメリットとデメリット
「おしゃれな造作洗面台を作りたいけれど…」と迷っているとき、まずはメリットとデメリットを知ることが大事です。
造作洗面台を取り入れるメリット
オリジナリティ溢れる空間を作れる
造作洗面台には「自分が好きな素材・自分が好きな形・自分が好きな色」と、すべてがオリジナルデザインという魅力があります。
既成の洗面化粧台の場合、広告やハウスメーカーのモデルルーム、設備メーカーのショールームなどでよく見かけることから個性は感じられません。
さまざまなメーカーから発売されていますが、全体的に共通しているのは「シンプル」という点。
扉の色や収納部などの微妙な違いはあるものの、「おしゃれな雰囲気にしたい」「洗練された空間にしたい」というこだわりにマッチするものはなかなか見つからず、よくある洗面室という印象になってしまうでしょう。
造作洗面台にすることで、お住まいの全体的なテイストとも合わせられます。洗面ボウルはもちろん、蛇口や鏡、カウンターなど、こだわりのメーカーなどからも選べます。
世界にひとつだけの完全オリジナルデザインのおしゃれな洗面台です。
自由な間取りが組める
造作洗面台なら、お住まいのサイズにぴったりの洗面台が作れます。
メーカーによる既成の洗面化粧台の場合、サイズが規格化されているため、間取りの自由度が低くなります。しかも、実際に配置するとジャストフィットせずに「デッドスペース」が生まれることが多いです。
隙間にキャビネットやラックの設置もできますが、サイズ感や素材など、洗面台とバランスがとれないこともあるでしょう。あれこれと置き、おしゃれな印象から程遠くなってしまうのも残念なことです。
造作洗面台なら、自由な間取りができます。「広い洗面台で身支度をしたい」「空間のデザイン性を高めたい」といった、こだわりの発想にも対応できます。空間のデッドスペースを生むことなく、ぴったりと納まるおしゃれな洗面台が暮らしに溶け込むでしょう。
実⽤性を最⼤限に引き出せる
既成の洗面化粧台の場合、「カウンターが狭くて化粧品やコップなどの一時置きがしにくい」「洗面ボウルの水跳ねが目立って周囲に飛び散る」といった不満もあるでしょう。
数ある既成の洗面台から「デザイン・色・機能」の希望をすべて満たしているものを見つけるのは困難です。特に、機能面は日々の生活に深く関わることですから、妥協したくない人も多いのではないでしょうか。
自分が重視する機能に合わせて、ひとつひとつ選べる造作洗面台なら実用性も叶います。
たとえば、既製品では絶対に見つからないような「広いカウンター」を設置することもできます。椅子を置いてゆっくりと利用することもでき、まるでホテルの一室にある洗面台のよう。おしゃれな雰囲気に特別感が溢れます。また、家族が多い場合は「洗面ボウルを2つ並べる」という造作洗面台もできます。洗面ボウルがひとつ増えるだけで、朝の混み合う時間帯の洗面室の利用もスムーズになるでしょう。
そのほか、高さの調整や、収納面なども実用性を叶えられます。造作洗面台は、自分が追求したい機能を最大限に引き出すことが可能です。
造作洗面台を取り入れるデメリット
一方で、機能性が落ちるかもしれない点がデメリットです。
使い方をイメージしながらおしゃれに設計した造作洗面台でも、実際の「使い勝手」は完成してからでなければ確認ができないからです。
ただ、このデメリットは「設計者の手腕次第でカバーできるかどうか」が変わります。造作洗面台の経験がほとんどない設計者の場合、「おしゃれなデザインなのに使い勝手が悪い」という失敗も残念ながらあります。しかし、造作洗面台を豊富に作り上げてきた設計者なら、機能性を知り尽くした上手な設計が可能。おしゃれなデザインと実用性も兼ね備え、思い描く以上の空間を叶えることができます。
おしゃれな造作洗面台を作る際のコツと注意点
おしゃれな造作洗面台は、見ているだけでも気持ちが高まるものです。面倒な手洗いや身支度さえも楽しいひと時へと変えるようなおしゃれな造作洗面台なら、洗面所の扉を開けた瞬間から心に響くものがあります。
そんなおしゃれな造作洗面台を作るために、知っておきたいポイントを見ていきましょう。
素材選びはデザインはもちろんメンテナンス性でも選ぶ
優れたデザイン性がおしゃれな造作洗面台を作るためのカギとなります。
ただ、お手入れがしづらく、汚れが目立つと、せっかくのおしゃれな造作洗面台も台無しです。素材選びは、デザイン性だけでなく、メンテナンス性も重視しましょう。
基本的に水を使うのは洗面ボウル内だけですが、細かな水分はカウンターや壁面へと細かな水分が跳ねていきます。水分が浸み込む素材の場合、その都度、水分を丁寧に拭かなければ、カビが生えるかもしれません。
清掃しやすい素材を選ぶとともに、水が飛び散る可能性がある箇所には「防水性のあるもの」、もしくは「防水加工をする」など工夫することが大事です。収納やスペースに無駄を作らない
おしゃれな造作洗面台を作るなら、無駄なスペースを作らないのがコツです。
「収納スペースが広い=たくさん収納できる」と、物が増えることにもつながります。結果的にごちゃごちゃして見た目が悪く、おしゃれとは無縁になってしまうこともあるでしょう。
見た目の“すっきり”は、物の多さ・少なさと比例します。必要最低限の物だけしか置かない洗面台は、全体的にすっきり美しい印象。本当の“おしゃれ”な空間です。
また、無駄な収納やスペースを作らないほうが、お手入れもしやすくなるでしょう。収納物が多過ぎると、掃除が隅々まで行き届かず不衛生。ゴミが落ちていたり、カビが生えていたりと、おしゃれとは言えない状況になるかもしれません。
収納部分は必要な分だけ、無駄なスペースを作らない工夫によって、おしゃれで清潔感のある造作洗面台になります。確かな腕と経験を持った設計⼠への依頼が必須
さきほどもお伝えしましたが、デザインと実用性を兼ね備えたおしゃれな造作洗面台を設計するには、豊富な経験が生み出す“知識”と“腕”が必要です。
造作洗面台は、それぞれのお客様の家の状況と希望を反映した、世界にひとつのオリジナルかもしれません。
ただ、数々の造作洗面台を作り出していくなかで生まれたアイデア、使う人の気持ちに寄り添って考えられた工夫は、それらの建築に携わった長年の実績がある設計士だからこそ持っているものです。パーツひとつひとつのデザインや素材を伝え、それを上手く設計してカタチへとしてくれる経験豊かな設計者への依頼が満足へとつながるでしょう。
アイデアが詰まったおしゃれな造作洗⾯台の施⼯事例
これまでに参會堂が手掛けてきたおしゃれな造作洗面台の施工事例を3つご紹介していきます。ぜひ、ご参考ください。
白を基調としたヨーロピアンな造作洗面台
ホワイト・アイボリー・ゴールドをメインとした色味で仕上げたおしゃれな洗面台です。
造作洗面台ならではの大きなミラーは、広々とした空間全体を映し出しています。ミラーを縁取るクラシカルなデザインによって、エレガントな雰囲気に仕上がりました。
水栓金具にはゴールド、水栓ハンドル部分と洗面ボウルにはホワイトを…。ヨーロピアンのおしゃれな雰囲気が感じられる、美しく暖かみのあるデザインです。
大理石の天板は清潔感のある素材です。こまめなお手入れによって、洗面台の美しい輝きも続くことでしょう。
壁には、おしゃれな大判のタイルを施しました。艶やかな質感は、優雅な雰囲気をもたらすとともに、お手入れのしやすさも兼ね備えています。気になるときにサッと拭きやすく、いつでも衛生的です。美しい輝きが空間全体に上質さと清潔感を放っています。パウダーコーナーのスペースもあり、贅沢なレイアウトに。椅子に座って、ゆっくりと落ち着いた気分で身支度ができる空間となっています。
白を基調とした家具のような収納は、ヨーロピアンのアンティーク調の家具のような豪華さがあります。
1日の始まり、そして終わりの時間を洗練されたおしゃれな洗面化粧台とともに過ごすことができます。
おしゃれでメンテナンス性に優れた造作洗面台
洗面ボウルとミラーを2つずつ設置した、広々とした造作洗面台です。
カウンターと一体となった長方形の洗面ボウルはつなぎ目がなく、お手入れのしやすいすっきりとしたデザイン。使いやすさはもちろん、メンテナンス性の良さも兼ね備えたおしゃれな造作洗面台となりました。大きめのミラーは、上半身全体を映し出してくれます。ミラーには、赤みと黄色が混ざった独特な雰囲気を持つブロンズ色を取り入れました。水栓金具やタオルバー、収納の取っ手なども同系の色味でコーディネートしています。
大きめのペンダントライトを設置し、ホテルライクなデザインとなりました。
洗面カウンターの天板は、重厚感が魅力の人造大理石(クォーツストーン)です。天然水晶と樹脂の融合で人工的に生まれた素材ですが、天然石が持つ質感と高級感、さらには耐久性の高さが特徴的です。吸水性が低いのでお手入れもしやすく、美しさが持続します。
収納の扉は、マットな質感の面材を採用しました。物の出し入れもしやすい引き出しタイプの収納です。
全体的に白を基調に、ブロンズ色や淡い色味をプラスすることで、上品な輝きがおしゃれな洗面室の空間全体を彩ります。
高級家具のような優しい雰囲気の造作洗面台
ホワイトを基調としたおしゃれな造作洗面台です。
カウンターと一体となった洗面ボウルの形状は丸みを帯び、とても優しい印象になりました。
天板は人造大理石(クォーツストーン)です。吸水性があまりない素材ですから、濡れてもすぐに拭き取るという簡単なお手入れで清潔が持続します。
正面だけでなく、両サイドにも大きなミラーを設置しました。いろいろな方向からご自身の姿をチェックできます。
扉は框扉のデザインで上品に仕上げました。まるで高級な家具のようです。シンプルなのに優雅さも兼ね備えたデザインにより、洗面室のインテリアが華やぎました。
また、取っ手に黒を取り入れることで、爽やかな白のなかにも引き締まったアクセントが生まれます。
正面の壁は淡い色調の正方形デザインのタイル貼りとし、穏やかな色彩ながらにもアクセント効果が生まれ立体的な空間となりました。
ミラーに向かって身支度しているとおしゃれなデザインが自然と目に入り、洗面所とは思えない優雅な時間を過ごせそうです。両サイドの壁にはブラケットライトを取り付けました。ブラケットライトの光は壁側へも放たれるので、適度な陰影が生まれて一層魅力的な空間に。
洗面所という限られた空間だからこそ、照明にもデザイン性を意識することで、おしゃれな雰囲気になります。
夜に洗面所で過ごすときも、ブラケットライトから放たれた優しい光が心地良さを感じさせてくれそうですね。
おしゃれな造作洗面台は日々を変えるインテリアになる
注文住宅でこだわりの家づくりをしても、「洗面所だけがシンプル過ぎる」「洗面所の雰囲気がほかの部屋と合っていない」という結果になるのは残念ですよね。
洗⾯所は、「1日の始まり」と「1日の終わり」を過ごす重要な空間です。
おしゃれなデザインの造作洗面台なら、1日のスタートの気分は高らかになります。朝の慌ただしい時間さえも、お気に入りのインテリアに囲まれた“特別な時間”へとなるでしょう。
日々の暮らしを豊かにする、極上のインテリアに…。
参會堂はそんな⼤切な空間を彩る洗面台にこだわりを持って家づくりをしています。
洗面所は、継続的に長い時間を過ごすわけではないものの、日々何度も使う重要度の高い空間です。洗面台のミラーの大きさやデザイン、洗面ボウルの形状、水栓金具の材質、カウンターの素材、照明のデザイン…など、ひとつひとつ自由に選べる造作洗面台。優れた洗面室にするためには、お住まいのテイストやお客様の感性と合わせていくこと、そして実用性も兼ね備えた上手に設計力が求められます。
30年以上もの実績を持つ参會堂なら、あなたが理想とする造作洗⾯台を提案することが可能です。
「家」はすべてのお客様のたったひとつの物語の舞台とも言える場所。30年の経験のなかから培った設計力とデザイン力によって、参會堂にしか作れない造作洗⾯台があります。洗面台にもこだわり、デザインや機能性を兼ね備えたオリジナル洗面台を設計してまいります。おしゃれな洗面台をご検討の方、個性溢れる洗面台にこだわりたい方、ぜひ、私どもにお話をお聞かせください。一緒に、家づくりへの夢を膨らませて形にしていきましょう。
参會堂が創り出す「唯一無二」の独創空間
参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。
どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。
住宅設計なら「ずっと家に居たくなる空間」、クリニック設計なら「ホスピタリティが溢れる空間」、土地活用・賃貸設計なら「いつまでも色褪せない魅力を放つ空間」と…。参會堂は、それぞれのお客様のご要望に合った価値を生み出し、ご提供しております。
一切妥協のない本物の建築技術、心躍るような唯一無二の空間をお求めの方は、是非その夢を参會堂にお聞かせください。