ヨーロッパ住宅をイメージさせる美しくおしゃれなクラシックインテリア。
シンプルな色味で構成されているのに、伝統的な建築技法や洗練されたデザインのアイデアにより、豪華で美しい空間というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
クラシカルな雰囲気を家づくりで取り入れてみたいと思いつつも、
- 「宮殿のようなインテリアは日本の家づくりで取り入れるのは難しいのでは?」
- 「クラシックインテリアに興味があるけど詳しい知識が分からない」
と疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
クラシックインテリアは古い歴史のなかで受け継がれてきた美しさがあり、時を経た現代でも根強い人気があります。
クラシックインテリアを家づくりに取り入れる際は、デザインの背景にある伝統的なクラシックインテリアの特徴を知っておくことが大事です。
クラシックインテリアを取り入れたヨーロッパ住宅をこれまでに多数手がけている参會堂が、これまでの施工事例とともに、おさえておきたいポイントをお伝えしていきます。
クラシックインテリアの特徴
まずは、クラシックインテリアの特徴をお伝えしていきます。
伝統的なヨーロッパ様式
インテリアにおいて“クラシック”と言えば、ヨーロッパの伝統的なインテリアのスタイルを指すことが多いです。
クラシックインテリアは、石造りの建物の装飾として発展したスタイルで、中世のヨーロッパ宮殿を彷彿させる豪華さ、まるで芸術作品の美しさが表現されています。
重厚さと優雅さは、長い時間を経て現代になっても色褪せない魅力があります。
内装は曲線が多用されて柔らかなシルエット。豪華で高級感があると同時に、人々の心に落ち着きをも感じさせてくれるインテリアです。
重厚感のある家財や装飾
クラシックインテリアを実現する為に重要なポイントが“重厚感”です。
天井や壁、床には、無垢材や天然石といった天然の上質な素材が使われます。天然ならではの質感が重厚なインテリアを際立たせてくれるでしょう。
設置する家具、ラグ、雑貨などのアイテムにこだわるのもクラシックインテリアにおいては重要です。量産される軽やかな印象の家具、収納では、クラシックインテリアの実現が難しいでしょう。
熟練の腕を持つ職人なら、きめ細かな美しい装飾を施すことができます。職人の技術力はもちろん、素材・デザインへの注目も大事です。
たとえば、素材についてです。
世界三大銘木にもなっているマホガニー材やウォールナット材などはクラシックインテリアの家具でよく見られる天然木です。
赤褐色の深みのある色と立体的な木目を持つマホガニー、暗めの褐色と美しい木肌のウォールナットは、高級家具の材料としても知られています。
量産型の家具でよくある「木目調」や「プリント」ではなく、“本物”の質感がクラシックインテリアを叶えてくれるでしょう。
そのほか、凝ったデザインにも注目したいところ。
クラシックインテリアに欠かせないアンティーク家具には、木材を立体的に彫る“浮き彫り”など高度な技術を要するデザインが多彩に盛り込まれています。
椅子やテーブルの脚に、緩やかなS字状のカーブが施されたものもあり、古代のヨーロッパを彷彿させる優美なデザインです。
また、アイアン素材も重厚感を表現できるため、クラシックインテリアには必要な要素とも言えます。
クラシックインテリアを構成するこれらの要素のひとつひとつが、多くの人を魅了するものばかりです。
ただ、凝った装飾をむやみに多用してもアンバランスな空間となる可能性があります。クラシックインテリアを実現するためには、内装の柄や色、家具や収納のデザインとのバランスをトータルコーディネートができるデザイン力も求められるでしょう。
豪華ながらも落ち着きのある空間
派手な装飾や、豪華なデザインが多いのがクラシックインテリアの特徴のひとつです。
中世の時代を彷彿させるような、クラシカルな雰囲気。部屋全体には、“豪華”と呼ぶにふさわしい装飾が施されています。
たとえば、凝ったデザインのシャンデリアもクラシックインテリアの要素のひとつとも言えます。シャンデリアは存在するだけでデザイン性を高められる照明です。
一般的に、ヨーロッパ住宅は日本と比べると天井が高く、圧迫感がないのが特徴的。ドーム天井や折り上げ天井などには、豪華なシャンデリア照明はぴったりです。
また、全体的にゴージャスで煌びやかなデザインでありながら、開放感をもたらすクラシックインテリアの空間はゆとりがあります。
豪華ながらにも生活のしやすさを実現し、快適で心地良い家づくりが可能です。
センスが光るクラシックインテリア事例5選
参會堂は、これまでにクラシックインテリアを実現した海外住宅の設計を多数手がけております。
その実例のなかから、クラシックインテリアの優美な雰囲気が印象的なお住まいを5つご紹介させていただきます。
センスが光るクラシックインテリア事例①
ホワイトを基調とした内装の開放感のある吹き抜けリビングです。
階段や2階の通路に設けたアイアン手摺や、バランス良く並べた装飾コラムなど、広々した大空間が間延びした印象とならないように目を引くアクセントを複数作りました。
暖炉は吹き抜けの上まで伸びる装飾を施しています。吹き抜け空間は、広がりを持たせるだけでは単調になるので、下から上までの高さを生かしたデザインを随所に盛り込むのがおすすめです。
日本の家づくりでは柱を隠した壁面で空間を区切る傾向ですが、海外住宅では柱を空間の装飾として“見せる”こともあります。
壁面で区切らないからこそ、窓から入り込む自然光が玄関ホールにまで届き、白い内装や天然石の床材に優しく反射して一層明るい空間になりました。
また、照明や家具、カーテンなどとのトータルコーディネートをすることで、よりクラシカルな雰囲気を作り上げることができます。
ファブリック素材のソファは、空間全体の落ち着いた雰囲気とマッチ。豪華な内装ながらにも、落ち着いた気分で穏やかな時間を過ごせそうです。
こちらのお住まいのようにシャンデリアを複数吊り下げるのもクラシックインテリアでは効果的です。広々とした大空間だからこそ、大型のシャンデリアを複数設置しても圧迫感がありません。
手摺のアイアン素材とのバランスも考えながら、重厚な雰囲気ながらにも居心地の良さも感じられるよう設置場場所を綿密に設計しています。
センスが光るクラシックインテリア事例②
壁面に腰壁や装飾パネルを使い、立体感のある空間となりました。
清潔感をもたらす白い内装が単調にならないよう、壁面に装飾性をもたせるのがクラシックな家づくりの特徴です。
床材には、高級木材として名高いチーク材を使っています。経年により味わい深さが増すフローリングです。
ブラウンの床色は、空間に重厚感をもたらしてくれる色味。窓から入り込む光が素材による自然な光沢と相まって、一見、濃く感じる色味も優しく上品、暖かな雰囲気に仕上がります。
天然木という“本物の素材”が表現する上質さもクラシックなインテリアの特徴です。
また、床材は変化をもたせた貼り方によりデザイン性を高めました。リビングの中央は“ヘリンボーン”と言われる貼り方で、高級感や奥行きを感じさせてくれる視覚的な効果があります。
石造りの建物の名残で、窓や開口部にアーチ型のデザインが見られます。
美しい曲線で描かれるアーチは、クラシックなインテリアに欠かせない要素とも言えるでしょう。
完全に区切ると圧迫感が出てしまうところ、通路の上部にアーチを描くことで、部屋同士を軽やかに区切ることができます。
空間に奥行きをもたせられるとともに、視線を楽しませるアクセントにもなります。扉がないことで動線もスムーズになり、ワンランク上のデザインと快適性も叶えられました。
センスが光るクラシックインテリア事例③
階段、床材共に大理石のお住まいです。
階段ホールの床には、モザイク装飾を施しました。アイボリーやブラウン、グレー、ホワイトなど、ひとつひとつ微妙に異なる色味のモザイクタイルを使い、バランスよく計算して並べます。
四角や三角、多角形の模様を織り交ぜて美しいデザインに仕上げました。
大理石という上品な床材に描いたモザイク装飾、黒く重厚感のあるアイアン手摺、階段をのぼるときの安心にもつながるベージュのカーペットを敷き、そして金色の輝きが美しいカーペットホルダーを施しています。
さらには天井へのモールディング装飾やシャンデリアも設置しました。
クラシカルな雰囲気をもたらす複数の要素を合わせることで“ひとつのシーン”を作り上げることが重要です。
緩い曲線から成る、存在感のあるサーキュラー階段です。
サーキュラー階段はカーブを描くようなラインが特徴の階段で、華やかで上品なインテリアとして海外の家づくりでは多用されています。ホールを華やかに彩り、インテリアとしても効果的です。
素材の選び方や、壁や床とのつなぎ方、手摺のデザイン、吹き抜けの作り方など、お部屋全体をふまえたデザイン設計が求められます。
天井と壁の間の“廻縁”、床と壁の間にある“巾木”、そして壁と開口部の間の“額縁”などの内装材に、モールディング装飾を施しました。
日本でも廻り縁や巾木は家づくりで施される部分ですが、多くの場合、壁紙が捲れてくるのをおさえるといった機能性を重視されている傾向です。デザイン性を高める目的はほとんど考えられていません。
海外デザインの住宅では、空間をより美しく芸術的に演出するために、モールディングが多用されています。
内装材だけでも上質なインテリアですが、家具や照明器具のデザインとも合わせることで、お部屋全体が統一感のあるランクアップした空間になりました。
センスが光るクラシックインテリア事例④
緩やかな曲線の階段には、アイアンの手摺を設けました。
ヨーロッパの鍛冶屋の伝統工芸である鉄製の装飾は、クラシックなインテリアを作り出すうえで重要な要素です。
熱した鉄を“曲げる”、“伸ばす”という職人の手作業によって繊細な美しさが表現できるアイアン製の手摺。シンプルなラインのみで作られる簡易なものから、細やかな職人技が造り出す凝ったものまでさまざまな種類のものが存在しています。
海外ではエントランスに階段を設置することが多いですが、豪華な階段や伝統的なアイアン製の手摺が織りなすデザインが住まいの顔として存在感を放つ所以と言えるでしょう。
アイボリーの淡い色味の大理石。天井から吊り下げた工芸ガラスのシャンデリア。そして、アイアン製の手摺。
これらひとつひとつの要素を組み合わせることで、クラシカルな雰囲気の内装が実現できました。
「大理石+鉄+ガラスシャンデリア」という組み合わせは、ヨーロッパのクラシックなデザインの代表格とも言えるでしょう。
空間同士を緩やかに区切るようにアーチ壁を設置しました。アーチの曲線は、ヨーロッパ住宅でよく使われるデザインです。
壁面には、モールディングによる白く美しい縁取りと対比するような濃いカラーを選びました。
装飾性の高い“白”があることで、テーマカラーが引き締まり、壁を美しい色彩に際立たせることができます。
海外では大胆なカラーリングをインテリアに取り入れているケースがありますが、白い縁取りと合わせて自然になじむような色彩計画が盛り込まれているのです。
暖炉を飾るマントルピースにも白いモールディング装飾で立体感を演出しています。
西洋建築の長い歴史のなか、こういったモールディングの形や使い方が洗練され、今でも海外住宅のインテリアの重要なパーツとなっています。
センスが光るクラシックインテリア事例⑤
ホワイトを基調とした内装で、明るく開放感のある空間になりました。
一般的に白を基調にした内装は清潔感と明るさを感じさせてくれる一方で、シンプルになり過ぎる可能性があります。
そこで、太くて深さのある格子組みの天井、装飾された柱、空間をゆるく区切るようなアーチ壁など、間延びさせないための工夫を凝らしました。
規則的な格子による立体的な天井は、一般的なフラットな天井と比べると表情が豊かでエレガントな雰囲気です。
天井の照明、壁面の照明は、華美すぎることのなく上品なデザインのものを選びました。ダウンライトもバランスよく併用しながら、クラシカルな雰囲気を損なうことのないような照明計画を繊細に練り上げています。
床のタイルの色を切り返し、“寛ぐためのエリア”と“通路のエリア”をさりげなく分けました。
テーブルとソファがある中心部は目地を斜めに配置、そしてその周りにはダークな色調の筋模様のタイルを選び、四角形で囲んでいます。
タイルを並べる位置や向きを部分的に変えるだけでデザイン性が高まり、個性的で魅力溢れる空間となります。
白い壁、白い柱、白い天井にも装飾性を高めることで、立体感やデザイン性が生まれ、華やかな雰囲気になります。
こちらのお住まいは、天井や壁面、ディティールにまでこだわりぬいくことでクラシカルな雰囲気を実現できました。
本物を追求する参會堂のクラシックスタイル
これまでにたくさんの海外住宅を設計している参會堂は、クラシックスタイルに“本物”を追求するこだわりがあります。
既成概念や枠にとらわれることなく、まずはお客様の家づくりへの思いを聞くところから初めてまいりたいと考えております。
現地ヨーロッパのパートナーとの連携
ヨーロッパの歴史のなかで発展したクラシックインテリアを日本で再現するには、ヨーロッパ住宅のデザインや設計に精通していることが重要と言えるでしょう。
本場のクラシックインテリアの知識が浅いと単に雰囲気だけを似せてしまう“風”の家づくりになるからです。日本でクラシカルスタイルの家を建てる場合、本場のヨーロッパ住宅の知識に加えて、それを日本の風土に合わせる設計力・デザイン力が求められます。
参會堂は、現地の文化や歴史を知る現地パートナーとタッグを組んでこれまでに長きにわたって、海外デザインの家づくり手掛けてまいりました。
本場のデザイナーと連携した提案が可能です。
質の高い素材にこだわって唯一無二のインテリアを実現
参會堂の家づくりの想いは、お客様に本物のヨーロッパデザインをお届けすることです。オーナー様のかけがえのない家づくりを“デザインを似せただけのヨーロッパ風”の住宅にはいたしません。
そこで私どもがまずこだわっているのは、質の高い素材です。
たとえば、日本で洋風住宅の家づくりをする際、木板を貼り合わせて表面に化粧材を貼る合板や、塩化ビニール製のフロアタイルなどを多用される傾向にあります。
木目調、大理石調は、残念ながら表面を似せただけの“風”な家づくりです。
参會堂では質の高い素材にこだわりぬき、クラシック風…ではなく、細部にまでこだわって理想の空間を構築。お客様に“本物”の唯一無二のインテリアを実現したいと考えています。
家は完成したときがゴールではなく、これからオーナー様の人生の舞台となるスタート地点でもあります。
オーナー様家族はもちろん、ご友人・知人の方々が来訪した際も“居心地の良さ”を…。
そんな思いを抱きながら、質の高い素材にこだわった家づくりを行っています。
約30年輸入住宅に携わってきた参會堂
ヨーロッパデザインの家づくりは、時代とともに現代の暮らし方にマッチするように変遷しています。
これまで約30年輸入住宅に携わってきた参會堂だからこそ、伝統的な工法や、日本住宅にヨーロッパデザインを造り上げることの難しさを知り尽くしています。何よりも、本物の素材で本物の家を…という思いを抱き、現地パートナーと連携した家づくりをしてまいりました。
私たち参會堂は、オーナー様が思い描く理想を反映できるように、設計・デザインへのこだわりに手を抜きません。
オーナー様が暮らす家だからこそ、オーナー様の家づくりへの思いを大事にし、それでいて私どもデザイン力と設計力を駆使した、かけがえのない家づくりをいたします。
- 「唯一無二の家づくりをしたい」
- 「よくある、クラシック風の家づくりではなく、本物のデザインを叶えたい」
など、クラシックインテリアの家づくりについて共にお話してみませんか。
一緒に、かけがえのない家づくりをしてまいりましょう。
参會堂が創り出す「唯一無二」の独創空間
参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。
どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。
住宅設計なら「ずっと家に居たくなる空間」、クリニック設計なら「ホスピタリティが溢れる空間」、土地活用・賃貸設計なら「いつまでも色褪せない魅力を放つ空間」と…。参會堂は、それぞれのお客様のご要望に合った価値を生み出し、ご提供しております。
一切妥協のない本物の建築技術、心躍るような唯一無二の空間をお求めの方は、是非その夢を参會堂にお聞かせください。