別荘の魅力と言えば、ふだんの生活から離れた“非日常感”。
なかでも高級別荘なら、広い敷地を活かした壮大な空間デザインや上質な素材選びなどこだわることができます。
別荘を建てるときに予算を重視してしまうと、機能性や芸術的な美しさが不十分となり、普通の“よくある別荘”となってしまうことも少なくありません。
オーナーの人生観・価値観に深く寄り添い、豪邸・邸宅という言葉がふさわしい高級別荘を建てるためには、誰に依頼するかでも仕上がりが左右します。既視感のある別荘ではなく、自分だけのこだわりの別荘を作るには、プランニングの段階から細やかな配慮が欠かせません。
今回は、高級注文住宅を長年手掛けている参會堂がこれまで携わった別荘の施工事例をご紹介しながら、高級別荘を設計するうえでおさえておくべきポイントを詳しくお話していきます。
目次
普通の別荘では得られない、高級別荘の価値

まずは普通の別荘では得られない、高級別荘だからこその価値について見ていきましょう。
「別荘」と「高級別荘」の境界線
別荘とは、ふだん“生活をする家”とは別に持つ家のこと。避暑や保養を目的とし、気候や風景にもこだわった立地を選ぶことで「非日常感」を味わえる特別な場所となります。
しかし価格帯やデザイン、設備は幅広く、予算によっては“普通”と言わざるを得ないシンプルな外観・内装となることが多いです。
一方、高級別荘は、デザインや間取り、素材はもちろんのこと、周囲の景観までも設計に取り込み細部にもこだわります。
高級別荘は「自宅とは別に持つ家」といった一般的な別荘の定義を超え、芸術的な美しさと豊かな時間を創り出す存在となるのです。
所有するより過ごすことに価値がある
多くの人が「別荘」という響きに憧れや心躍るような感覚を抱くのではないでしょうか。
別荘を所有すること自体にステータスを感じがちですが、本当の価値は「そこでの過ごし方」、ラグジュアリーな時間を満喫することにあります。
予算をおさえると遊び心もまったくないシンプルな建物になり、滞在中に非日常感を味わいづらいことも多いです。
一方で、高級別荘はデザインや設備が豪華。ヴィラのような洗練された空間作りもできます。通常の家づくりとは異なる視点で考えられ、まさに“豪邸”と呼ぶにふさわしい建物です。趣味の空間や露天風呂、サウナなど、安らぎに満ちた工夫を施すこともできるでしょう。
豪華な別荘を所有する喜びだけではなく、別荘で過ごす時間が人生を豊かにしてくれる・・・。それこそが高級別荘の本質と言えるのかもしれません。
ご自身やご家族、大切な友人たちとのかけがえのない時間を共に過ごせる、そんなリゾートとなるでしょう。
高級別荘に欠かせない3つの要素
高級別荘には、普通の別荘とは大きく異なる3つの要素があります。
まず1つ目は「開放感」です。
シンプルになりがちな普通の別荘とは違い、ゆとりある敷地に建てられる高級別荘は開放感に満ちています。
2つ目は「落ち着き」です。
大きな開口部から自然風景を取り込みつつも、隣地や道路からも距離を確保できプライバシーを守る設計をすることが可能。静寂に包まれた自然環境と調和するようなデザインにおいて、ふだんの暮らしでは得られないような時間を過ごせるでしょう。
また、3つ目が「上質な素材選び」です。
コストをおさえた普通の別荘では到底味わえない、高級素材にこだわることができるのが高級別荘です。
芸術作品のような美しさに目を奪われ、そして触れることでも豊かな気持ちを感じさせてくれる上質な素材。高級別荘ならではの価値を見い出すことができるでしょう。
外観と内装から見る、高級別荘の事例
それでは次に、私ども参會堂がこれまでに手掛けた高級別荘の事例をご紹介していきます。
大自然に溶け込む、極上のプライベートヴィラ

大きな窓ガラスの向こうに広がる自然を室内に取り込んだ「バイオフィリックデザイン」の空間です。心地良いソファに身を委ね、深い緑に包まれた癒される空間が演出できました。

落ち着いた色味のウッドデッキには、屋外用のテーブルやソファを設置しました。木々が揺れる音や、小鳥のさえずりを耳で聞き、心地良い太陽や風を体で感じ、室内とは違った感覚でリラックスした時間を過ごすことができます。

モダンな外観でありながら、周囲の自然になじむデザインの別荘です。ガラスで囲まれ開放感を保ちながらも、高く伸びた木々が自然な形と目隠しとなることで、プライバシーを守った落ち着いた建物となりました。
建築美が際立つ、森と調和するモダンヴィラ

深い緑に静かに佇みながらも、存在感を誇る高級別荘です。シャープなラインで描かれたモダンな外観、そして広い敷地を活かしたダイナミックな設計により、周囲との調和が保たれた建物となりました。

三方向を窓ガラスで覆い、周囲の自然を取り込んだ開放的な設計に。外に広がる素朴な自然風景により都会では味わえないような空気感に包まれ、癒しの時間を過ごせます。
非日常を演出するために洗練されたデザインでありながら、素材の質感を活かした暖かみも感じさせてくれる設計にこだわりました。

どちらを向いても屋外の景色を望める、大きなガラス窓を多用したデザインが特徴的です。視界が開けることで、空間にさらなる広がりが感じられます。違うデザインの照明や家具をエリアごとに置き、テイストを変えつつも全体的に一体感が保てるような工夫をしました。
伝統の美を纏う、英国チューダー様式の別荘

暖かみのある色味で統一された穏やかな雰囲気に仕上がった事例。吹き抜けにより開放感と明るさが一層深まる設計です。
ダイニング、リビングとそれぞれに異なる床材を選び、緩やかな変化が演出できました。天然フローリングや暖炉周りのレンガなど、自然素材の風合いを大事にしています。

イギリス発祥の様式「チューダー様式」を取り入れた外観です。
重厚感のある三角屋根や、木の梁を露出したハーフティンバー、アーチ窓、多角形の空間などにより、意匠性の高い佇まいとなりました。
格式のあるクラシカルな雰囲気を醸し出し、自然が豊かな別荘地に美しく映える外観となっています。
クラシカルな温もりに包まれた、英国チューダー様式の別荘

アーチ壁で緩く空間を区切り、リビングと繋がった落ち着いたデザインのキッチン。アイボリーの内装と木製の家具が穏やかに空間を彩り、暖かい優しい印象のデザインです。

リビング階段と吹き抜けにより、空間が縦に広がるようなデザインに設計しました。
梁や木製扉、リビング階段には深みのあるダークブラウンを採用。オレンジ色のタイルとの相性もよく、全体的にクラシカルな印象を添えています。

アーチ壁で区切られたリビングは、ガレージからもアクセスしやすい動線にしました。渋みのある濃い色味を配色し重厚さを保ちながらも視線の抜けを意識し、開放的な空間となっています。

チューダー様式の建築により、露出した建材が外観デザインの一部となったデザインです。
フラットな形状の瓦を採用し、格調の高さの中にもスタイリッシュな雰囲気を与える外観に仕上がりました。
自然素材が息づく、ヨーロッパの山荘を思わせる別荘

木材を豊富に使ったベランダを通路のようにすることで、室内と屋外を緩やかにつなぐ空間になりました。ベランダには屋根があるため、直射日光を和らげ自然光を心地良く取り込むことができます。

色や形が一つひとつ異なる天然石、三角形の切妻屋根、木材の外壁など海外の要素を取り入れた上品なデザインの別荘です。
天然素材をふんだんに盛り込むことで周囲の自然にも溶け込んだ優雅な外観に仕上がりました。

三角屋根にフィットするように開口部を設け、景色の広がりや光の取り込みを実現しました。
フローリングの方向がガラス窓の方に向かうことで奥行きと開放感が演出されています。

梁や柱、フローリングの木材がぬくもりに満ちた空間を演出しています。暖炉周りや階段などにレンガ、石、タイルなどを組み合わせてバランスよく配置し、気品や温かみが両立できました。
非日常の中にも、どこかホッとする安心感も叶えられた空間です。
高級別荘を特別な空間に仕立てる設計の視点とは

高級別荘を特別に仕上げるために、設計に必要な視点をいくつかご紹介します。
自然環境を取り込む設計
こだわりの立地に建てる高級別荘において重要なのは、周囲の自然環境をどう取り込むかといった視点です。
地平線まで見えるような広がりのある海、存在感のある雄大な山、鳥のさえずりが聞こえる深い森。
現地に行くことで体感できる自然の恩恵を感じ、それを別荘デザインに取りこむ設計力が求められます。屋内から庭、そして土地を取り囲む自然と一体感を感じられるような工夫が必要です。
滞在を快適にする動線計画
別荘の魅力は、日常を離れて特別な時間を楽しむこと。しかし、滞在中に不便を感じてしまうと、心からのリラックスができず、「また来たい」という気持ちが薄れてしまうことも。
そこで重要となる視点がスムーズに快適に過ごせる動線計画です。
家族や友人達が訪れることも想定し、リビングからテラス・庭への出入り、リビングを見渡せるキッチンなど多くの人が行き交うシーンでも動きやすい動線が求められます。それでいて、プライバシーを確保することも“快適性”のためには欠かせません。
外観に求められる調和と存在感
高級別荘の外観で重要な要素となるのが「周囲との調和」と「存在感」です。
奇抜なデザインで目立つのではなく、周りの景観に静かに溶け込みつつも、ほかとは一線を画すような存在感のある佇まいが求められます。
色彩計画や素材選びなど細やかな工夫を盛り込み、閉鎖的になり過ぎることなく、プライバシーをしっかりと守ることも大事です。
内装を支える素材の質感
高級別荘を創り出す要素で大切なのは上質な素材を選ぶことです。
たとえば、天然石や無垢材といった素材から放たれる質感は、そこで過ごすときの時間が贅沢で特別なものになります。
触れたときの質感は“タイル風”や“レンガ風”など似せた素材では到底かなわない高級感をもたらします。
その素材を選ぶだけで内装が特別な空間へと導き、贅沢な時間に満ち溢れていくことでしょう。
維持管理まで見据えた設計
ひとたび別荘を建てたなら、これからの人生において欠かせない存在となるはず。
長く愛せるように、美しさだけでなく機能性を維持していく必要があります。ふだん暮らしていない別荘はメンテナンスのしやすさも視野に入れた設計が重要です。
空間のデザインを彩る素材や設備をこれから長く使えるようにメンテナンスしていく・・・。そういった影の配慮も綿密に計画しておくことで別荘の資産価値を高めることにつながるのです。
高級別荘を建てる際に押さえておきたいポイント

普通の別荘とは異なる、ワンランク上の高級別荘。だからこそ、高級別荘特有の工夫が盛り込まれる必要があります。高級別荘を建てる際におさえておきたいポイントをご紹介いたします。
立地条件と建築制約を見極める
高級別荘の価値は、立地によって大きく変わってきます。
ただし、いくら魅力的な立地を選んでも、土地特有の制約によって、理想どおりの建築が実現できないこともあります。
たとえば、景観条例で外観デザインが制限されることや、建物の高さが規制されるケースなどです。
こういった土地の制約を見逃してしまった結果、途中でプランを練り直さなければならないトラブルも実際に少なくありません。
土地購入の際には、土地の建築規制を十分に確認し、それをふまえたうえで建築プランを練ることが大事となってきます。
施工技術と素材調達のハードル
クオリティの高い高級別荘を建てるには、依頼先の施工技術と資材調達がポイントです。
高級別荘を建てたいと思いつつも「コスト重視」と予算を削ってくれる依頼先を選ぶと、仕上がりや品質に妥協しなければならなくなります。
高級別荘では希少価値の高い素材を使うことで、普通の別荘とは一線を画すような美しさや耐久性を実現できます。
たとえば、細部にまで手を抜かない繊細なデザインを叶えるには、高級別荘の建築が豊富な設計事務所、そして実際に施工する職人のスキルが必要不可欠です。
一般的なハウスメーカーや工務店では難しいこともあり、依頼したとしても高級な雰囲気を演出することはできても、細やかなデザインは叶えられないことは多々あります。
また、素材の調達ルートも業者によって差があります。大量生産された資材ではなく、国内外から価値ある高級素材を調達するルートを確保できている設計事務所を選ぶことをおすすめします。
依頼先の施工事例や素材の調達力を見極めつつ、ほかとは違う高級住宅を実現できるか十分に検討しましょう。
滞在しない時間を見越した備え
別荘の使い方にもよりますが、基本的には「誰も住まない期間」が存在します。場合によっては長期間空き家となってしまうこともあるでしょう。
そのため、滞在しない期間に起こりうるトラブルを想定し、適切な対策をしておく必要があります。たとえば、換気不足によるカビの発生や、不審者が侵入するリスクなどをあげることができます。
換気システムの導入により不在の間でも湿気が溜まりづらくする工夫をしたり、防犯カメラ・性能の良い窓ガラスを採用するのも大切です。
特に湿度の高い気候に建てる別荘の場合、その環境に合わせた備えも欠かせません。
真の高級別荘を建てるためには、不在の時間を視野に入れ、「老朽化をおさえること・不審者対策」などを設計段階から入念に計画しておくことが重要な課題なのです。
理想の高級別荘を実現するには、設計事務所選びが鍵となる
高級別荘を建てるときに大きな“鍵”となるのは、設計事務所選びです。
前述したように土地の条件を見極める力、そして高級別荘に似合う上質な資材を調達することは仕上がりに大きく影響する要素となります。
ここを妥協してしまうと“高級感”だけで終わり、高級別荘だからこそ得られる「真の価値」を実現することは難しくなります。だからこそ、設計事務所選びは慎重に行うべきなのです。
法規制や土地の制約をしっかり把握し、そのうえでオーナー様が描く理想を形にできる手腕は必須です。理想のプランを実現できるノウハウがある設計事務所を選びましょう。
また、高級別荘という呼称に相応しい素材選定も重要です。一見、高級に見える“風”の素材は質感が劣るうえ、耐久性もまったく異なります。結果的にメンテナンスコストがかさんだり、本物の美しさが叶わずに後悔することも少なくありません。
本物と呼ぶにふさわしい上質な素材の調達ルートを持ち、実際に活用している経験豊富な設計事務所なら安心です。
一般的なハウスメーカーや工務店は、大量生産の素材選び、規格住宅を得意としていますが、高級別荘の醍醐味である完全自由設計や個性は反映できません。高級別荘を手掛けてきた実績の豊富な設計事務所に依頼すれば、「立地・上質な素材・法規制」を熟知した唯一無二の価値ある別荘をつくり上げることが可能です。
下記の画像から、外観やリビングなど、場所毎にまとめた参會堂のデザイン事例をご覧いただけます。是非チェックしてみてくださいね。
理想を現実にする高級別荘を参會堂の注文住宅で
私ども参會堂は長年にわたり高級注文住宅を手掛けており、お客様の理想を実現するため丁寧に対話を重ね、唯一無二の高級別荘を形にしてまいりました。
海外パートナーと強いネットワークを構築しているため、希少価値のある素材を輸入する販路も確立しています。
量産品では到底表現できない、素材本来が持つ美しさや上質な質感を演出した空間作りが可能です。
日本にいながら、デザインやライフスタイルなど海外要素をふんだんに取り込み、あなただけの理想を反映する別荘をご提案することができます。
また、私どもがプロデュースしたBETTEIは自然素材とモダンなデザインを融合させた高級別荘として、ほかにはない、真の価値を持つ高級別荘を創り上げることが可能です。私たちと共に、かけがえのない、あなただけの高級別荘を創り上げましょう。










