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石造りの家の特徴とは。石造建築のメリット・デメリットと施工事例。

石造りの家の特徴とは。石造建築のメリット・デメリットと施工事例。

伝統的な風格や重厚感を持ちつつも、現代風の洗練されたデザイン性も感じさせてくれる石造りの家。

海外でよく見かける石造りの家には人々を惹きつける魅力があります。

石を住宅建築に取り入れれば、高級感やセンスの良さが深まる独創性の高い家づくりが可能です。

  • 石を使って趣のある質感の家にしたい
  • 一般的な家と違ったデザインに憧れる

という憧れを抱きつつも、日本ではあまり見かけない“石造りの家”に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

今回は、ヨーロッパ住宅を長年建てている参會堂が石造り建築のメリット・デメリットとともに、石造りの家について詳しくお伝えすると共に、参會堂が手掛けた石造りの家の施工事例もご紹介しますので、ぜひご覧ください。

石造りの家の特徴とは

石造りの家の特徴とは

石造りの家は、一般的な家にはない不思議な魅力があります。まずは、石造りの家の特徴をご紹介します。

石造りの家とは

建物の外壁や内部に石材を使用して建築された住宅のことを石造りの家と言います。

石を使って建築された「石造りの家」は海外では昔も今も良く見られます。

実は、古代ヨーロッパでは石造り構造という方法で建物の構造自体も石で造っていました。石材を積み上げて家屋を支える方法です。

古い建築物ではそういった石造りの建物が見られますが、一般的な現代の家屋では、石やレンガなどを積んで躯体を造るのは構造上の問題で許可がおりません。木材による骨組みで躯体を造り、石材やレンガを張るように造り上げていく方法により家を建築しています。

とは言え、見た目はかつての石積みの家のようです。まるで積んだように見せるのは、職人の技量によるものと言えるでしょう。

日本でも明治頃までは、レンガ(粘土や石を混ぜて成型したもの)を積み上げる建築が盛んだった時期がありました。

ただ、関東大震災の後には外力による倒壊のリスクから「耐震性」が重視され、日本では木造や鉄筋コンクリート造、鉄骨造りなどが構造として認められるようになっています。「石造り」「レンガ造り」に見える家も、実は仕上げ材として張られているのです。

石は住まいにおいて装飾性の高い素材

住まいのなかで石を採用できる箇所は多々あります。

たとえば、外壁材として広い面積に使えば重厚感が一層強まり、インパクトのあるファサードになるでしょう。まるで海外の伝統的な建物のような印象的な外観にもできます。

内外装の“一部”のアクセントとして装飾性を高めるときにも効果がある素材です。表情に変化が生まれ、見る人の心に印象的に刻まれるデザインになるでしょう。

また、外構で石材を使うことは日本住宅でも多々ありますが、外壁や内装材としてはどちらかと言えば珍しいことかもしれません。

「柱だけ」「玄関まわり」「リビングのアクセントウォールに」と、使う範囲が部分的でもかなりの存在感を感じさせてくれる、魅力にあふれる素材と言えるでしょう。

石造りの家のメリットとデメリット

石造りの家のメリットとデメリット

石造りの家のメリット、デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

石造建築のメリット

耐久性が高く、耐火性も優れている

石造りの魅力は耐久性です。石はとても強固な素材で寿命も長いです。

湿気によって腐食、害虫のリスクが増える木材と比べると老朽化をおさえられます。頑丈に家屋が守られ、長く住める家となるでしょう。

紫外線や酸性雨などにも耐えうる素材のため、サイディングのように「定期的に塗装する」などのメンテナンスはいりません。海外では何十年何百年と佇んでいる家もあることから分かるように、石造りの家は長い間住まいの美観を保ってくれる素材なのです。

また、耐火性を備えているのも石造りの家のメリットです。

石という素材そのものが燃えにくいため、火災が起こったときの延焼スピードをおさえられます。住まいにおいて火災が起こるリスクはゼロにはできませんが、石を使うことで火災が起きたときのリスクをおさえる状況にもつながります。

デザイン性が高く、個性的な住宅に仕上がる

自然の産物である“石”は、外装や内装に使うとデザイン性と個性が際立ちます。

日本では、外壁なら「窯業系サイディングやモルタル」、内装なら「壁紙」といった建材が主流です。そのため、外壁や内装に石を使うと、ほかとは一線を画すようなデザイン性が感じられるでしょう。

また、石造りの家において、使う石の種類、光沢や色合いなどの微妙な違いによっても、住まいの表情はだいぶ変わってきます。

重厚でスタイリッシュに仕上げることはもちろん、洗練された美しさ、心を和ませる穏やかさ、見ていて飽きない遊び心など個性的な住宅に仕上げることが可能です。

ひとつひとつは“素朴”かもしれない石ですが、装飾性を意識した組み合わせにより、オーナー様だけでなく、道をゆく人が思わず釘付けになるような圧倒的存在感を放つファサードにすることもできます。

防音効果が期待できる

素材が持つ遮音効果により、内外装に使えば外の騒音が聞こえづらくしてくれる可能性があります。壁に厚みが出ることで、「室内の音を外に漏らさない」というプライバシー面でもプラスの効果が期待できるでしょう。

また、お住まいの防音効果は窓にも深く関係しています。石造りの家で、防音性のある窓を採用することを意識すれば、もっと防音性の高い家づくりができるでしょう。

石造建築のデメリット

専門的な施工技術が必要となる

日本では、外壁にサイディングボードを採用するケースが多いです。

工場で生産されたサイディングボードは加工もしやすく、施工マニュアルに沿って現地で取り付けていく工法です。そのため、施工者の腕が仕上がりを左右することはあまりありません。

しかし、「石」を外装材として使う場合、石を切り出して積む、そしてどんなデザインに見せるかを慎重に考えながら施工するのは、経験の浅い職人では難しいものです。“高品質”と“安心”が求められるため、専門的な施工技術を持つ会社への依頼が欠かせません。

「石造りの家の特徴を専門的な観点で理解していること」、なおかつ「施工経験が豊富なこと」という2点を兼ね備えた熟練の施工者に依頼することで、石が持つ魅力をふんだんに感じられる素敵な仕上がりにできるでしょう。

工期が長くかかる可能性もある

石造りの家は、「重い石を運ぶこと」「それぞれの家に合わせて加工して積み上げること」などによって、簡単に出来上がるものではありません。

前述したように、工場生産のサイディングボードなどと比べると手間と時間がかかります。

石造りの家は、石を家に合わせて加工・施工していく適応性も必要なため、ほかの外壁材や内装材と比べると仕上げには長い工期がかかるでしょう。

ただ、工期は長くかかる可能性はありますが、ほかの一般的な外壁や内装とは違った“個性”を感じ取ることができる住まいになりそうです。

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参會堂が建てる石造りの家の施工事例

参會堂では、海外のデザインで石造りの家を数多く施工してまいりました。単に石積みの家を建てるのではなく、オーナー様の想いを一緒に形にしてきた家ばかりです。

石造りの家の魅力溢れる施工事例を3つご紹介していきます。

伝統的なイギリスの住宅を彷彿とさせる石造りの家

伝統的なイギリスの住宅を彷彿とさせる石造りの家

建物は、イギリスでは深い歴史のある建築様式「チューダー様式」で、擬石を使った仕上げをしています。石を粉砕したものにセメントや顔料を混ぜ、それに磨きをかけて作り出した人造石が“擬石”です。

天然の石ではありませんが、テクスチャーはかなりリアルという特徴があります。石が持つ素朴な風合いは、イギリスの田舎を彷彿させるかのようです。外装に石貼りという仕上げをし、重厚かつ落ち着いた雰囲気を演出してくれました。

柱や梁を敢えて見せる独創性の高い“ハーフティンバー”という建て方は、イギリスではよく見かけることができる伝統的な建築方法です。

木材が露わになった部分、石を積み重ねた部分…というように、1階と2階のデザインを分けて変化を持たせることで、一層、意匠性が高まりました。

また、ヨーロッパの家づくりで多用されるアーチの窓は1階部分に施しています。アーチの曲線は、石造りの家という重厚な面持ちのなかに柔らかな印象をも与えてくれます。

1階部分には突き出るように多角形の空間を設置しました。多角形に合わせて窓を設けることで、自然の光が差し込む明るい空間になります。

実は、こちらのお住まい、当初の計画では外壁のデザインは全く違うものでした。ただ、オーナー様と打合せを重ねていくなかで、擬石を使ったデザインを提案したところ、オーナー様がこの仕様を気に入ってくださったことで採用となった外観なのです。

私ども参會堂は、オーナー様との打ち合わせを大事にした家づくりを行っています。話を重ねていくなかで生まれたインスピレーションをオーナー様とともに形にしてまいります。

乱張りにした天然石がおしゃれな石造りの家

乱張りにした天然石がおしゃれな石造りの家-1

天然石で施工した外壁です。ランダムな形の天然石を乱張りにしました。ひとつひとつの柄が違うものを敢えてセレクトしています。

アプローチから玄関、そして玄関周りというように、お住まいの外観の中央に天然石を集中させて施工し、インパクトのある外観に仕上がりました。まるで海外に建つ住宅のような洗練されたデザイン性が感じられる外観となっています。

大きさや柄、色が異なる不揃いの石も、全体像をイメージしながら繊細に仕上げることで味わい深さも演出。天然石だからこその質感と風合いは、時を経ても自然の流れにまかせた深みを長く味わえるでしょう。

薄暗くなってライトアップされたときには、日中と違った天然石の質感が浮かび上がってくるようです。オレンジ色の暖かみのある光がオレンジやピンク、白の天然石を美しく際立たせてくれることでしょう。

乱張りにした天然石がおしゃれな石造りの家-2

テラス側から見た写真です。2階から突き出したバルコニーを支える柱にも天然石を乱張りにしました。太い柱だからこそ、大きな形状の天然石を並べたときに存在感が増します。

サッシの木枠、手摺などにブラウンの木材が多用されているので、形や色、形状がばらばらな石で仕上げたことでアクセントになりました。

石で仕上げる際、形と色が整い過ぎるとシャープ過ぎる印象になることもありますが、こちらの住宅のように、さまざまな表情を持つ石をセレクトすることで柔らかさや温かみも演出できるのです。

部分的に石張りを採用した立体感溢れる石造りの家

部分的に石張りを採用した立体感溢れる石造りの家-1

ガレージとエントランス部分に石貼りを施しました。住宅全体は、クリーム色の塗り壁で上品な雰囲気です。ただ、広い外壁をクリーム一色で仕上げると、シンプルになってしまう傾向にあります。

こちらのお住まいでは、塗り壁と同系色の石をガレージとエントランス部分に貼ることで素材の変化を表現しました。

窓枠や装飾に黒を使い、ガレージシャッターには濃いブラウン。素材の違いやアクセント効果により、外観に立体感のある表情が生まれました。

部分的に石張りを採用した立体感溢れる石造りの家-2

内壁の一部にも石を採用しています。内部の石は、フランスの古い建物に見られるような星を思わせる独特な仕上げがされたものを選びました。

壁掛けテレビの背面を石によるアクセントウォールにし、ニッチや壁側を灯すように間接照明を設置。存在感のある上質なインテリアになりました。

日本で石造りの家が少ない理由

日本で石造りの家が少ない理由

次に、日本で石造りの家をあまり見かけない理由について見ていきましょう。

地震大国“日本”では木造が主流

石は重量があることから、日本の住宅に使うと耐震性に不安が残ります。

地震大国である日本の場合、地震がよく起きることから柔軟性のある木造建築が採用されていたため、石造りの家は少ない傾向にあります。

ヨーロッパに石造りの街並みに多く見られるのは、建物を崩壊するほどの地震が少ないことが背景にあるからです。躯体に石を使っても、それが崩れ落ちるほどの大地震は起こりづらいため、日本のように建築の基準のひとつに「耐震性」を深く追求することもないのでしょう。

日本では耐震基準に合った建築が求められるので、躯体に「石」を使った住宅は建てることができません。ただ、風土に合った建築方法というものがあり、日本では木造などを躯体とし、石で仕上げる家づくりは行われています。

日本の気候が木造建築向きだった

日本の気候は、夏は「暑い・湿気が多い」、冬は「寒い・乾燥する」という特徴があります。

じめじめした多湿の夏、からからと乾燥する冬に、快適な空間を保つ作用をもっているのが木造住宅で使われる「木」です。

木材は余分な湿気を吸収、逆に乾燥したときは湿気を空間に放ちます。結露・カビ対策の観点からも日本では木造住宅が一般的でした。今もその傾向は強く、新築と言えば木造をイメージする方も多いでしょう。

これまでは、気候問題から木造という流れが主流でしたが、冷房や暖房により「暑さ・寒さ」を和らげることもできることから現代では日本の気候に合った石造りの家も施工可能です。

石造りの家の建築には高い施工技術が必要

石造りの家の建築には高い施工技術が必要

重量があって“硬い”という特徴を持つ石を住宅へ施工するには、さまざまな作業を必要とします。

建材として使える数多くの天然石のなかからどんな石が住まいに合うか、そしてデザインをふまえて色や模様、質感などを考えながら選定する力も求められるでしょう。

さらに、実際に施工するには加工しなければならず、切り出しや加工という工程が加わります。石造りの家には手間と労力を必要とし、難易度の高い作業となるでしょう。

大まかにカットして何となく並べる…という安易な施工ではありません。

切った石をどんな並べ方をするか、美しさにこだわることはもちろん、お住まいの性能を損なわないような繊細な作業が求められます。熟練の腕を持つ職人でなければ難しい工程ばかりです。石造りの家を建てるなら、高い施工技術を持った業者への依頼は必須と言えるでしょう。

また、石造りの家はほかの建材との色合いや質感のバランスなどを考慮することで、石の良さを引き出すことが可能です。これまで石を使った建築をどれだけ行っていたか、設計力やデザイン力がともなう家づくりと言えるでしょう。

日本の風土に合わせながら、それでいてお客様の理想を反映してくれる手腕が必要になってきます。

参會堂には、30年以上ヨーロッパ住宅を建て続けてきた実績と確かな技術がございます。今回ご紹介した施工事例のほかにも、石を施した家づくりをたくさん行ってまいりました。

オーナー様が思い描くお住まいへの理想を私どもにお話しくださいませんか。

  • 石を使った家づくりをしてみたい
  • どんな石にすればいいか考えがまとまらない

そんな少しのお話でも構いません。

あなたが理想とする家を参會堂なら実現することが可能です。石造りの家の知識を持つ私ども参會堂がオーナー様の理想を形にしてまいります。

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参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。

どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。

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