エントランスは、住宅の中でも特に人目に触れる場所であり、いわば住宅の“顔”とも言える存在です。大切なご家族の方々が毎日使う場所であり、お客様がいらっしゃった際には邸宅の第一印象を与える、重要な場所でもあります。
だからこそ、自分のこだわりを存分に発揮できる、唯一無二のエントランスを実現させたいと思うものですよね。
しかし、実際にエントランスづくりにとりかかろうとした際には、「デザインと実用性の兼ね合いが分からない…」「防犯的に問題がないだろうか?」という疑問や不安が生じてくるのではないでしょうか。
今回は、日本とは思えないようなおしゃれなエントランスを3つご紹介しながら、こだわりと実用性に優れたエントランスを実現する際のポイントについてお伝えしていきます。
目次
エントランスは住宅の顔となる重要な空間
玄関も住宅の顔とよく言われますが、邸宅で実現できるエントランスは、一般的な玄関よりも広い空間になります。そのため、エントランスには、「住宅の顔」という役割がより一層強く求められます。
住宅の第一印象を決めるのがエントランス
エントランスとは、玄関を含めた建物の入り口部分を指す言葉のことです。
住宅の中でもエントランスはオーナー様のセンスが問われる場所であり、デザインによって様々な印象を与える空間でもあります。
エントランスは、住民の方や訪れるお客様だけではなく、通りすがりの人からの目線を集める空間なので、住宅の第一印象を決める重要な場所になります。
さらに、住宅全体の印象を決める要素となり、エントランスを見ただけで、その住宅のグレードがわかるとも言われています。
住宅の顔はオーナー様の顔でもあります。自己を表現できる空間であるエントランスにこだわることで、オーナー様の価値観や生き方を表現することも可能になるのです。
エントランスのデザインを構成する要素
玄関という単独の空間とは違って、エントランスを構成する要素には、玄関ドア・照明・タイル・アプローチのデザインなど、たくさんのものがあります。
ですから、おしゃれなエントランスをつくる際には、使用する素材や設備が多すぎて、何から手を付けたらよいか分からなくなりがちです。
さらに、「実用性も兼ね備えたエントランスも…」となると、何を選べばよいのかがまったく分からなくなってしまいます。
それを解決するために、おしゃれなエントランスの施工事例を参考にすることが必要不可欠になるのです。
開放的なエントランスは防犯にも繋がる
一戸建ての住宅の場合における泥棒の侵入経路は、1階からが9割以上を占めていて、窓と並んで玄関も防犯対策をしっかりと行うべき場所になります。
防犯を意識した家づくりにおける重要なポイントは、「侵入を許さないこと」です。
泥棒は侵入しやすい住宅をターゲットにするため、塀や壁を設置することで侵入を防ぐことができます。
意匠を凝らしたおしゃれな塀や壁を設置すれば、デザインと機能性の両立が可能です。さらに、外から見えにくい家もターゲットにされます。
エントランスを開放的な空間にすることで、見通しを良くすることができ、死角をなくすことができます。
「開放的」という言葉からは、想像もつかないかもしれません。しかし、開放的であるからこそ、防犯に繋がるのです。
おしゃれなエントランスを実現するためのポイント
「おしゃれなエントランスをつくりたい!」という強い気持ちがあっても、おしゃれなエントランスを実現することは、簡単なことではありません。
おしゃれなエントランスを実現するためには、自分のこだわりや要望をしっかりと把握することが必要となります。そのためには参考にする事例や成功させるポイントを押さえておくことが重要になってくるのです。
奥行と高低差を意識した設計
表情のあるおしゃれなエントランスを実現するには、設計にちょっとした工夫を施すことが必要になります。それは、高低差を意識した設計をすることです。
高低差を作ることによって奥行き感が強調され、エントランスの開始地点から玄関までの距離が、実際よりも遠く感じるようになります。
これは、視覚効果によって生じるものです。その感覚は、面積以上の広がりを感じさせてくれます。さらに、空間が立体的になり、エントランス全体に奥行きが増します。
そのように生じた奥行は、もっと歩きたいと思わせるような豊かな動線を、つくり出してくれます。
外構・内装を一体感のあるデザイン
さらに、エントランスは、邸宅の外観や内装と一体感のあるデザインにしなければなりません。
他のさまざまな要因との統一感を考えたデザインにしないと、エントランスだけが異彩を放ってしまいます。その結果、邸宅全体でのバランスが悪くなるのです。
エントランスは大切なご家族を迎え、安らぎに満ちた時間を提供するためのプロローグの場でもあります。
内部のデザインとあまりにもアンバランスな印象だと、違和感が生じます。すると、心から安らげる空間の提供ができなくなってしまうでしょう。
エントランスと邸宅のテイストを合わせることは、簡単ではありませんが、不可能でもありません。
エントランスにも邸宅にも精通したスペシャリストによる「設計と施工」。それらがあれば、実現可能なのです。
デザイン性と実用性の両立
エントランスは邸宅の顔と言うべき役割を果たす空間であるため、デザインには最大限にこだわる必要があります。
こだわった装飾を施したり、珍しい素材を使用したりすることで、エントランスは華美になりがちです
しかし、エントランスは邸宅の顔という存在である以上に、大切なご家族が毎日使用する日常的な空間でもあります。
使い勝手が悪かったり、メンテナンスに手間がかかったりすると、せっかくのラグジュアリーな空間も、ストレスを与える場所でしかなくなってしまいます。
反対に用途やメンテナンスを重視してエントランスをつくると、今度は機能性ばかりが重視された、無機質な空間になってしまうのです。
無機質で面白味のないエントランスは、使用する人や訪れる人の感動を呼び起こすことができません。
エントランスに、用途やメンテナンスなどの実用性とデザイン性の両方を実現させることは、優れた設計とデザインによってのみ可能になります。
デザインにこだわったエントランスの施工事例3選
参會堂はオーナー様が理想とする暮らしを実現すべく、数多くのエントランスづくりを行っております。
そこで、これまで参會堂が手がけた、デザインにこだわったエントランスの施工事例を3つご紹介させていただきます。
その先にヨーロッパが待っているエントランス
自宅に帰って来るたび、「旅する気分」が味わえる。そんな贅沢な体験が毎日できる、夢のようなエントランスです。
門から玄関へと続くカーブを描いたアプローチには、天然石を乱貼りしました。天然石そのもののダイナミックな形を活かした貼り方をすることで、豊かな表情を生み出すことに成功しています。
それと対比させるように、門柱や壁の装飾は極めてシンプルに。主張の強すぎない落ち着いたアイボリーは、訪れる人々に安らぎの空間を期待させる効果を発揮します。
しかし、気品あるアイボリー系のカラーは、空間を間延びした印象にしてしまう危険性もあります。
それを払拭しているのが、ブラックの効果です。
壁に設置された郵便ポストと壁面照明のカバー、そしてアイアンの門扉。それらに使ったブラックがアクセントになり空間を引き締める効果を発揮しています。
優しいデザインながら、スタイリッシュなイメージも併せ持つ、存在感たっぷりのアイアンの門扉。
解放感抜群なアイアンの門扉は、内部の見通しをよくする効果もあり、防犯面でも一役買っています。
玄関前の空間には、ヨーロッパのエントランスを思わせるような、赤褐色のタイルを施しました。
アプローチとのつなぎ目には、デザインタイルを使用。デザインタイルの模様が、ふたつの空間をスムーズに結び付ける役割を果たしています。
凛とした美しさを持つ玄関ドアは、重厚感がありながらも、アーチ状の形状により、軽やかなイメージも併せ持ちます。
壁掛け照明のついたデザイン柱のアーチとも相まって、まわりと一線を画すようなデザイン性のある外観を際立たせています。
さらに、ドアのデザインにも、アイアンのデザインを取り入れました。門扉と統一感を持たせることで、扉の内部にも、統一感のあるおしゃれな空間が広がっていることを予想させます。
デザインと実用性を両立させたエントランス
車と共に生活を楽しまれているオーナー様の、希望をすべて実現させた、デザインと実用性を両立させたエントランスです。
「車がなくては快適な生活ができない」「車と共に快適な生活をしたい」車は、現代人にとって欠かせない大切なツールになっています。
このエントランスは、車を日常生活に取り入れることを前提としたつくりです。門からのアプローチを長くとり、車寄せも含めた空間の設計がポイントです。
「買い物の荷物を気軽に邸宅内に移動させたい」「雨の日でも濡れることなく邸宅に入りたい」
そんなささやかでありながらも切実な願いを実現させると、暮らしはこんなにも快適になるのだということを実感することができます。
さらに、実用性だけではなく、デザインにも高いこだわりを。ヨーロッパの街並みにある石畳を思わせる、天然石を敷き詰めたアプローチ。門柱に設置した、優しい光を放つクラッシックな壁掛け照明。
そして正面には、すべてを受け入れてくれるような、開口部の広いドア。エントランスを通るたびに、映画の主人公になったような、ドラマチックな気分を味わうことができます。
玄関の庇のカラーは、照明器具や窓枠などと色を合わせてブラックを採用。ガラスとアイアンを組み合わせるという、モダンな施工にしました。
それにも関わらず、クラッシックな雰囲気を壊すことがないのは、ガラスの透明性の効果です。
さらに、透明であるがゆえに、自然の光をふんだんに取り込めるという効果を発揮。明るさと軽やかさを、この空間に与えることに成功しています。
神話の世界にタイムトラベルできるエントランス
例えるならば、まるでギリシャ神殿…
オーナー様が目指す、唯一無二のエントランスづくりを実現。異国情緒ある4本のコラムポストが特徴的な、豪華デザインの玄関アプローチです。
5mを超えるコラムポストの圧倒的な存在感は、玄関の屋根の高さをあげることで実現させました。
“住まいの顔”として邸宅を豪華に美しく演出するだけでなく、オーナー様の価値観やこだわりを具現化することにも成功しています。
建物の中央に設けられた広い玄関は、建物全体のバランスを取ることと、安心感を与える効果を発揮しています。
エントランスの構成をなす要素として、欠かすことができない玄関。落ち着きあるクリーム色で統一された外壁は、堂々とした佇まいのコラムポストの気品を際立たせています。
さらに、アクセントとして使用した、窓枠や玄関ドアに使用されたダークなカラーのアイアンは、空間を引き締める効果を発揮しています。
神秘的という甘口なイメージだけではなく、辛口な印象をミックスさせることで、オーナー様の遊び心を表現しています。
設計者の手腕が問われるエントランスデザイン
エントランスデザインを行える設計会社の存在は、日本ではあまり一般的ではなく、勘に頼ったオリジナルな施工は、ピントのズレた仕上がりになってしまいがちです。
そのような失敗を回避してエントランスづくりを成功に収めるには、邸宅のエントランスをデザインできる経験豊かな設計者の存在が必要になります。
豊富な設計経験がないと優れたエントランスは実現できない
国土が狭い日本において、住宅における「豪華」というイメージは、「広い」や「大きい」というイメージに結び付きやすいものです。
エントランスにさけるスペースが限られている場合は、デザインの選択肢も限られてきます。すると、そのエントランスは無難な仕上がりになり、大きな失敗はしにくくなります。
しかし、「広い空間」を享受できることが、邸宅のエントランスづくりのメリットです。
だからこそ、空間の使い方を間違ってしまうと、エントランスは占める面積が大きいがゆえに、邸宅全体のイメージまでも悪くしてしまうのです。
そのような失敗を回避するためには、エントランスを含めた空間を上手にトータルコーディネートすることが重要になります。
そうは言っても、大きなエントランスがある住宅は日本にそれほど多くありません。大きなエントランスを手がけた経験がある設計事務所自体が少ないのです。
オリジナルデザインで作る唯一無二のエントランス
オーナー様が理想とする、唯一無二のエントランスをつくり上げるためには、最高のデザインとハイグレードな素材が必要になります。
一般的な住宅のありがちな、有名メーカーの「無難なデザイン」「標準的な素材」。それらを回避するために、グレードアップした素材を選んだとしても、単純にそれらの素材を使用するだけでは、おしゃれなエントランスをつくり上げることはできません。
「どこかで見たことがあるような」素材やデザインが点在するエントランス。
そのようなものは、オーナー様の理想を実現する、唯一無二のエントランスとしてふさわしくないものになってしまいます。
イタリアを中心としたヨーロッパ住宅の建築を多数行ってきた参會堂では、デザイナーや各種工房といった現地パートナーとの連携を確立しています。
そのため、オーナー様のイメージにぴったりと合う建材を、独自ルートで仕入れることができます。さらに、既成品がない場合には、オーダーメイドで発注することも可能なのです。
参會堂は、オーナー様の要望をふまえ、海外の住宅の事例や素材を取り入れた提案をすることができます。
多くのすぐれたエントランスを手がけてきた参會堂だからこそ、オーナー様が理想とするエントランスを実現することができるのです。
エントランスにもこだわった理想の住宅を手に入れよう
エントランスは、住宅とは切り離して考えられがちです。しかし、エントランスは、住宅の大切な要素になります。
トータル的なバランスで考えることで、エントランスにもこだわった理想の住宅を手に入れることができます。
どのようなテイストの住宅にしたいのかをしっかりと考えて、全体のイメージやコンセプトに合わせて慎重にコーディネートする。そうすることで、エントランスにもこだわった理想の住宅を手に入れることができます。
そのために必要なもの。それは、オーナー様が持つ邸宅のイメージです。
漠然としたイメージでも構いません。
参會堂のオリジナリティ溢れるデザイン力と高い技術は、オーナー様が頭の中に描いているイメージ以上の家づくりを成功させることが可能です。
貴方の頭の中にあるエントランスイメージを、一緒に引き出していきましょう。
そこから、理想の家づくりが始まります。
そして、家づくりの楽しみも始まるのです。
参會堂が創り出す「唯一無二」の独創空間
参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。
どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。
住宅設計なら「ずっと家に居たくなる空間」、クリニック設計なら「ホスピタリティが溢れる空間」、土地活用・賃貸設計なら「いつまでも色褪せない魅力を放つ空間」と…。参會堂は、それぞれのお客様のご要望に合った価値を生み出し、ご提供しております。
一切妥協のない本物の建築技術、心躍るような唯一無二の空間をお求めの方は、是非その夢を参會堂にお聞かせください。