住まいの扉を開けた瞬間、芸術的な美しさが心に響き、強い印象を残す豪邸の内装。
圧倒的な広さだけでなく、素材一つひとつの選定、照明や家具の配置などに至るまで、空間演出への細かなこだわりが随所に感じられます。
住居というよりも美術館のような“美”が放たれ、そこで暮らす人や来客にも大きな感動を与えられるのが豪邸ならではの内装デザインです。そんな豪邸の内装デザインは、一般的な家とは異なり、気をつけるポイントも多く存在します。
今回は、豪邸の内装について当社が手掛けてきた施工事例を交えながら、一般住宅の違いや、豪邸ならではの内装設計で意識すべきポイントをご紹介していきます。
目次
一般的な住宅と豪邸の内装の違いとは

はじめに、豪邸の内装が一般的な住宅と違う点をお伝えします。
大空間をいかした自由自在な設計
豪邸の魅力で特徴的なのが吹き抜けなどを利用した、壮大な空間設計です。
縦と横に大きく広がる、まるで美術館やホテルのロビーのような大空間は、視線の抜けにより圧倒的な開放感を演出。住まう人の美意識が反映され、芸術的な造形美を感じることもできます。
一方で、一般的な住宅ではコスト重視になりがちで、画一的な間取りや内装設計にならざるを得ません。
また、豪邸の設計では、コストよりも住まう人のこだわりや価値観が反映され、プライベート空間とパブリック空間との動線の良さや、趣味の目的で使える空間とのゾーニングの工夫が随所に盛り込まれています。
大空間だからこそ、一般的な住宅では見られないような“非日常感”が空間に宿ります。
日々の暮らしだけではなく、人生を豊かに包み込む、かけがえのない家づくりが可能なのです。
マテリアルの選択で変わる空間の印象
豪邸の内装でこだわるべきポイントのひとつが「素材の選定」です。
限られた選択肢から選ばなければならない一般的な住宅とは違い、自由度の高い素材選びができるのも豪邸の魅力。空間演出に独自性と深みをもたらす要素となります。
一般的な住宅ではあまり選ばれない上質で希少価値の高い素材は、豪邸の内装に“品格”を与え、住む人の感性を研ぎ澄ますことでしょう。
たとえば、無垢材のぬくもりや、気品あふれる大理石、漆喰の優しい雰囲気など、素材による質感は空間の雰囲気にも大きく影響を与えます。
視覚的な美しさだけでなく、光の反射による微妙な表情の違いも、豪邸の空間作りには欠かせない要素となります。
豪邸の内装に散りばめられた本物の素材は、量産の建材では得られない、唯一無二の存在感を放つのです。
屋外との⼀体感を考えた内装デザイン
豪邸では空間にゆとりがあるからこそ、テラスや中庭といった屋外空間も積極的に取りこむことができ、屋外の眺望をも内装のひとつとして融合させることが可能です。
これは限られた敷地で間取りに制約を受けがちな一般的な住宅と大きく違う点と言えるでしょう。
豪邸では、窓越しに広がるプライベートな中庭や、海を眺められるテラスなど、暮らしに優雅で贅沢な時間をもたらします。
たとえば、リビングから一続きの動線にテラスがあれば、光や風に包まれながらの朝食や、中庭の緑をガラス越に眺めて静かにお酒を愉しむなど、多種多様な使い方もできます。
さらに、植栽や照明などの配置にもこだわることで、季節の移ろいが非日常感も与えてくれます。内と外の空間を融合させる内装デザインは、豪邸ならではの上質なライフスタイルを実現します。
豪邸だからこそ叶えられた内装事例5選
参會堂は、これまで高級注文住宅を数多く手掛けてまいりました。
そんな中から今回は豪邸の内装の魅力が詰まった施工事例を5つご紹介していきます。
開放感と上品さを兼ね備える豪邸の内装

白を基調とした上品な内装に、高さのある吹き抜けが相まって開放感が演出されました。
庭に面した大きな窓から自然光が降り注ぎ、天然石に反射することで洗練された印象を生むと同時に、空間に明るさと開放感をもたらします。
大型のシャンデリアは吹き抜け空間との相性も抜群です。
意匠性の高いアンティークなデザインのシャンデリアは、光を照らすだけでなくお部屋に彩を添えるインテリアにもなります。
アイアン手摺やダークブラウンの窓枠とも美しく調和し、空間全体に優雅な雰囲気を醸し出すアクセントとなりました。

上階から見渡せるリビングです。長方形や円形、アーチの型の開口部をバランス良く配置しています。デザイン性も高まるうえ、光が奥まで入り込み、長時間自然光を取り込める設計にしています。
壁面にはモールディング装飾を施し、シンプルになりがちな白い内装に立体感や深みを添えています。
天然石の床材は上品な輝きを放ち、部分的に色の切り替えをして動きのある表情に。アクセントとなるモザイクタイルも施し、空間同士の“繫がり”や“区切り”が演出されました。
大切な人たちとの心地良い時間を過ごしたいという、オーナー様の想いを実現した内装です。
上質な素材を使用したクラシカルな邸宅の内装

広々したリビングルームに、豪邸の内装の中心的な存在となる大きな階段を設けました。まるでヨーロッパのお城を思わせる、高級感のある空間です。
室内扉や窓枠、階段の踏み板などの素材には木材を使って温もりを添え、アイアン素材の手摺や煌びやかなシャンデリアが芸術的な美を演出。
壁や床、カーテンは白を基調とした内装ですが、ダークブラウンやブラックなどのたくみなカラーバランスにより、重厚感と軽やかさが調和された空間を実現しています。
また、本革のソファやテーブルなど上質な家具でクラシカルな要素をプラスし、気品溢れる空間を創り上げました。

窓には床から吹き抜け天井まで続く壮大な窓ガラスを設けました。緩やかな曲線で描かれた窓は、空間に圧倒的な存在感と、動きのある表情を与えています。
窓辺には細かなギャザーが印象的な白いカーテンと、深みのあるワインレッドのアクセントを加え、クラシカルな要素も加わった豪邸の内装となりました。
存在感のある階段にはオイルステイン塗装を施し、艶やかな風合いを演出しています。
天然木という素材は濃い色味を選ぶと重々しくなることがありますが、大きな窓から降り注ぐ自然光と白を基調とした内装により、明るく洗練された空間が実現できました。
洗練されたエレガントさが印象的な内装デザイン

優美な曲線で描かれた階段が印象的なホールです。階段にはベージュのカーペットに金色のカーペットホルダーを添え、空間全体との調和を意識した色彩設計をしています。
玄関扉から差し込む自然光が大理石の床材に柔らかく反射し、空間全体に輝きと広がりをもたらしました。
ホール中央の床には、アイボリーやブラウン、グレーなど淡い色調のモザイクタイルで細やかで神秘的なデザインを採用しています。淡い色味で統一された空間に、アイアンの手摺が高級感と重厚感を与えてくれています。

クラシカルな内装デザインが印象的なダイニングキッチンです。
ダイニングテーブルや床材に大理石をふんだんに取り入れ、気品や華やかさがもたらしました。
白を基調とした内装には自然光が反射して輝きが放たれ、明るく洗練された印象に。天井や壁面など内装の随所にモールディング装飾を施し、凹凸による模様が陰影をもたらしています。
立体感がある折り上げ天井やシャンデリアの曲線により、空間にエレガントな動きを演出。
ダイニングテーブルセットやソファなどクラシックな曲線を添えた家具が調和し、お部屋全体がワンランク上の上質な雰囲気に仕上がりました。
バイオフィリックデザインが特徴的な内装

次にご紹介するのは、参會堂がプロデュースするBETTEIのデザイン例です。
大きな窓から外の景色を室内に取り込む「バイオフィリックデザイン」が特徴的な空間です。外の明るさが広がるとともに、緑溢れる自然と一体化した開放的なリビングルームとなりました。
太陽の光がガラスを通して優しく降り注ぐなか、上質なソファに身を委ねることで、快適な温度に保たれた空間で至福のときを過ごせます。
自然の美しさによる視覚的な効果も相まって、心身ともに癒される極上の寛ぎをもたらすことができました。

吹き抜けがもたらす圧倒的な開放感のなか、リビングには優しい雰囲気の暖炉を設置。空間にデザイン性だけでなく、機能性や快適性をも兼ね備えることができる設計です。
壁一面には重厚感のある大理石、そして床材には柔らかい印象の天然石を用いています。
同じ“天然な素材”でありながらも色彩も風合いも異なるものをたくみにまとめ、モダンな設計のなかにも自然の暖かみも添えられたデザインです。
格調高くラグジュアリーな雰囲気、そして安らぎをもたらすリビングを設計しました。
機能美とデザインを兼ね備えた別荘の内装デザイン

こちらも参會堂がプロデュースするBETTEIのデザイン例です。
吹き抜けのあるリビングの大きな特徴は、2階まで続く大きなガラス窓。庭との一体感が感じられる空間です。庭は壁面で囲いプライバシーを保っているため、日常的に利用しやすい空間となっています。
屋内からは芝生や木々の緑が視界に入り、暮らしのなかに安らぎと豊かさを与えてくれます。

リビングとシームレスに配置されたワインセラーは、豪邸のモダンな内装に溶け込み、洗練された雰囲気を演出しています。
ガラス内に並ぶワインボトルがまるでアートのようで、日常に贅沢なひとときをもたらす存在に。柔らかな日差しが心を開放的にし、大切な人との憩いの場になります。

全面ガラスの設計により太陽の光が部屋の奥まで届き、明るさに満ち溢れた空間です。
モノトーンを基調とした現代的な内装に自然素材を取り入れることで、現代的なデザインの中にも柔らかさや温かみも感じさせてくれます。
建築美と自然美が調和し、趣を感じさせてくれる空間となりました。
参會堂のBETTEIは、無機質な素材による“モダン”とヨーロッパ建築の“気品”を交差させた美しいデザインをつくりだします。
内装設計で失敗しない為に意識するポイント

ディテールまで配慮することで、単なる「家づくり」という枠を超えた特別な演出ができるのが豪邸の内装設計です。
際立つような優雅で個性溢れる内装にするために、意識すべきポイントをご紹介します。
快適な生活を実現するための設備選び
一般的に、規模が大きい豪邸は、メンテナンスの手間が増えやすい傾向にあります。そのため、設備や建材を選ぶときは「美しさ」にもこだわりつつ、お手入れのしやすさにも目を向けましょう。
掃除がしやすい素材や設備を選ぶことで、維持管理もしやすくなり、清潔感を保つことが可能です。豪邸のイメージを損なわずに長く愛せる家になるでしょう。
また、キッチンや浴室などの水回りは、日常の快適性に直結する大切な空間です。どのような設備を導入するかが満足度にも大きく影響します。
耐久性や利便性に優れたものを採用するとともに、動線にも配慮した設置を心がけることがポイントです。
便利な設備でも使いづらければ使用頻度が減り、ストレスになることもあります。
見た目の美しさや機能性、使い勝手の良さなどバランスを意識することが豪邸の内装設計では大切です。
開放感とプライバシー確保のバランス
広々とした空間設計ができるのは、豪邸の内装ならではの魅力です。
外を一望できるような大きな開口部は豪邸デザインでも採用されることが多いです。開放感のある空間は、住まい手の暮らしの質を一段と高める要素ともなります。
しかし、あまりにも開放感を追求すると逆にプライバシー面で不安を感じるケースも少なくありません。せっかくの開放感が住まい手の不安とならないように、プライバシーの確保は非常に大切です。たとえば、外部からの視線を遮る壁や塀の配置、植栽の設置などにより視線のコントロールができるかもポイントとなってきます。
また、ガラス面が多くなることから、不安を感じる方もいます。
参會堂では防犯性能の高い窓を選び、開放感を損なうことなく「プライバシー」と「安全性」も確保できる設計を提案しています。
むやみに開放的にすればいいわけでなく、設計の段階から、素材選びや配置バランスを考え、住まい手の安全につながるような工夫を考えることが豪邸設計のポイントです。
豪邸を建てる土地の特徴を最大限に活用
豪邸の内装は、見る人の心に伝わる美しさを表現することが大事ですが、それに加えて「土地の特徴」を活かした設計も重要になります。
その土地ならでは環境の魅力を空間に寄り込み、贅沢な設計にするのもポイントです。
たとえば、海や山といった自然に恵まれた立地の場合、眺望を最大限に活かす間取りが求められます。
一方、周囲に住宅やビルがある都市部の立地なら、「外部からの視線を遮ること」への配慮が必要です。
土地の特徴を活かすには、立地に合わせた柔軟な設計デザインが求められるのです。周囲の環境を内装に取り込むには、豊富な経験が欠かせません。
ライフスタイルに合わせた空間用途を考える
「豪邸だからエレガントに仕上げたい」「広ければいい」と豪邸の固定観念にとらわれると、実際の暮らしにフィットしない内装となることもあります。
例えば、ホームパーティーなど大勢の人を招いて賑やかな過ごし方を考えている場合、リビングの広さやオープンキッチンなど来客にも配慮した動線設計が求められるでしょう。
一方、自身が静かに趣味や仕事に向き合える瞬間を大切にしたいというライフスタイルならば、書斎や趣味の部屋などを充実させることが重要です。
長く暮らしていくうえで、今とは違うライフスタイルになることも多いです。可変性のある間取りにすることで、さまざまなライフスタイルに合わせることもできます。
視覚的な豪華さだけでなく、住まい手の人生に寄り添う設計。それにより、価値ある豪邸の内装が創り上げられるのです。
豪邸の建築を設計事務所に頼むべき理由

オーナー様が理想とする唯一無二な豪邸を手に入れるなら、設計事務所への依頼がベストな選択肢と言えるでしょう。
なぜなら設計事務所による家づくりは、オーナー様の要望をひとつずつ丁寧に叶える完全オーダーメイドの建築だからです。完成度が高く、まるで芸術作品であるかのような魅了されたデザインが実現できます。
ハウスメーカーや工務店でも、敷地によっては“広くて豪華”という表面的な要素は叶えられることもあるでしょう。
ただ、一方で、素材の選定が画一的だったり、空間構成に無駄が生まれるケースもあります。よく見かける既視感のあるデザインでは、自分らしさが感じられず、「豪邸を建てたい」という特別な想いに対する満足度は低めとなってしまいがちです。
マイホームを建てる人のなかでも「豪邸を建てたい」という願いを持つときは、きっと人生を反映するような深いこだわりがあるはずです。
単なる大きな家で終わらせないように、上質な空間に機能性を備えた住まいの実現をするために、プロの深い知識や豊富な経験をもつ設計事務所に依頼することが欠かせないのです。
経験豊富な参會堂なら唯⼀無⼆の内装を実現

参會堂は、約30年にわたり高級注文住宅を手掛けており、一般的な家とは一線を画す、上質で個性溢れる設計が得意です。
オーナー様の個性やライフスタイルを丁寧にくみ取ることで、ご要望を叶えた唯一無二の空間設計をいたします。
長年にわたる高級住宅設計の実績と豊富な経験を持ち、そのノウハウをデザイン・設計に活かしています。独創的で高級感をもたらしながらも、機能性も確保できる家づくりが可能です。
海外パートナーとの連携、建材の輸入販路も確立していますので、世界水準の性能をも備えることができます。
私どもが大事にしているのは、オーナー様からのヒアリングです。ライフスタイルや価値観、将来的なビジョンまでをお客様との対話からヒントを得て、それをカタチにして設計してまいります。
あなただけの特別感のある豪邸の内装を叶えられるように、私どもと家づくりへの思いを語り合ってみませんか。
唯一無二の空間を共に創り上げることをお約束いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
下記の画像から、外観やリビングなど、場所毎にまとめた参會堂のデザイン事例をご覧いただけます。是非チェックしてみてくださいね。
参會堂が創り出す「唯一無二」の独創空間
参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。
どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。
住宅設計なら「ずっと家に居たくなる空間」、クリニック設計なら「ホスピタリティが溢れる空間」、土地活用・賃貸設計なら「いつまでも色褪せない魅力を放つ空間」と…。参會堂は、それぞれのお客様のご要望に合った価値を生み出し、ご提供しております。
一切妥協のない本物の建築技術、心躍るような唯一無二の空間をお求めの方は、是非その夢を参會堂にお聞かせください。














