日々、家族が集まり団欒と食卓を囲う、その源泉ともいえる大切な空間が「キッチン」です。
新築するときには、自分らしいこだわりを込めたいと考える方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、海外ドラマで目にするようなおしゃれなキッチンに憧れを抱く方もいるかと思います。
素材の風合いや色使い、金物のデザインなどディテールにこだわっている海外製キッチンには“海外ならではの美しさ”が詰まっています。
インテリアにこだわりたい方や、洋風の家づくりを検討している方にとって、個性を存分に反映できる海外製のキッチンは魅力的な選択肢です。
ただ、海外製と日本製のキッチンでは考え方や仕様も大きく異なり、設計次第では後悔につながりかねません。
後悔しない理想のキッチンを手に入れるためには、事前におさえておくべきポイントを理解しておくことが大切です。
今回は、参會堂がこれまでに施工した施工事例をご紹介しながら、海外キッチンの魅力と施工のポイントをわかりやすくお伝えしていきます。
目次
おしゃれな海外キッチンが注目される理由

海外キッチンは、日本でも新築やリノベーションなどでも注目されています。その理由について、いくつかご紹介していきます。
家の中心にある「集うキッチン」という発想
海外の住宅では、キッチンを単なる「調理場」として捉えることはありません。
キッチンからダイニング、リビングへの繋がりをスムーズにし、視覚的にも空間全体の一体感を大切に設計するのが海外キッチンの大きな特徴です。
アイランドキッチンやカウンターを設け、“料理をする人”と“くつろぐ人”との距離感も良く、自然と語らいが生まれる工夫が施されています。
人を招いてホームパーティーをする文化がある海外では、ゲストをキッチンに入れることも珍しくありません。「料理を作ること」自体にコミュニケーションを育む思想が意識されているのです。
また、海外ではリビングとの統一感も重視されることから、機能性だけでなく“魅せるキッチン”としての美しさも求められています。
洗練されたデザインが暮らしの質を高め、家族が集い、人を招きたくなるような空間となるのです。
こうした総合的な考え方が、海外キッチンの大きな魅力となっています。
美しさと使いやすさを両立させた空間デザイン
海外デザインのキッチンは、ときにインパクトがあり、ときに優しい表情を見せる…、そんな洗練された美しさが魅力のひとつです。
さらに、家族や友人が並んで立っても余裕のある広いワークトップや、動線が交差してもストレスを感じないゆとりある設計など、美しいデザイン性だけでなく、普段の使いやすさがさえも細やかに計算されています。
集いの場として人を招くことも想定し、豊富な収納量を確保。散らかりにくく、作業の効率を考えた機能性も備えています。
素材選びにもこだわった気品に満ちたデザインだからこそ、優雅な気分で料理を楽しむこともできます。
広い作業スペース、美しく整理されたキッチンは、自然と「もっと料理を楽しみたい」という気持ちに導いてくれるはず。
日常に潤いと心地良さをプラスしながら、美しさと実用性を兼ね備えたデザイン設計こそ、海外キッチンが多くの人に支持される理由となっています。
海外キッチンは暮らしに体験をもたらす
海外キッチンは、日常の中にさまざまな“体験”を生み出してくれる空間です。
リビングにいる家族と会話を楽しみながらコーヒーを淹れる、子どもを見守りながら凝った料理を作る、大きなカウンターで友人と料理を分けいながらお酒を飲む…。
あなたのライフスタイルに、そんな多彩なシーンが生まれるのです。
また、間取りによっては、窓の向こうにある自然風景を視界に取り込みながら、心地良い家事時間がの演出も可能です。
普通なら記憶にさえ残らないような何気ない行動も、かけがえのない体験に導いてくれるのが海外キッチンの特徴です。
ゆとりある設計だからこそ、ひとつひとつの作業を丁寧にこなすことができ、流れ作業になりがちな家事も優雅な気持ちで向き合える。
誰かのために作る料理や、誰かと一緒に飲むコーヒーを入れる時間など、いつもの日常を大切な体験へと変えてくれる存在です。
海外キッチンは、何気ない瞬間も、日常にそっと寄り添い、心にしっかりと刻まれる時間を紡いでくれるでしょう。
海外キッチンと日本製キッチンの違い

次に、海外キッチンがと日本製キッチンの違う点についてご紹介していきます。
デザインと機能の設計思想の違い
日本ではキッチンにおいて効率性が重視され、誰でも使いやすいような機能が凝縮されたデザインが主流です。
リビングとつながる「LDK」が一般的になった日本ですが、キッチンはあくまで調理をするための“控えめな存在”として設計されることが多く、誰もが受け入れやすいシンプルな見た目や機能重視のシステムキッチンが好まれがちです。
一方、海外ではキッチンにいる時間そのものにも価値を見い出し、内装素材や照明の演出にもこだわり、雰囲気づくりを楽しむ思想があります。
リビングから見えるキッチンは存在感があり、空間全体の雰囲気を左右する主役級のスペースとしても意識した設計となることも多いです。
調理をする作業場という目的を超え、日常に豊かな時間を添える場所として捉えられている点が日本と海外のキッチンの大きな違いと言えるでしょう。
素材・レイアウト・収納の考え方の違い
素材選びやレイアウトの発想にも、日本と海外では大きな違いがあります。
日本のキッチンは、効率性やメンテナンス性が重視される傾向で、年代問わず、誰でも扱いやすい素材や収納を配置することも多いです。
商品としても「手入れのしやすさ」や「作業効率」が前面に謳われることもあります。
一方で海外の場合、天然素材を積極的に取り入れる傾向です。風合いや色味、模様といった素材による質感の違いを表現して楽しみ、素材による個性を空間の雰囲気づくりに活かします。
照明や内装にもこだわり、キッチンに特別感を演出する工夫が随所に見られます。
また、海外ではホームパーティーの文化があることから、人が集まることを前提としたレイアウトも多いのが特徴のひとつ。
アイランド型キッチンや、豊富な収納量は海外キッチンにとって欠かせない要素となっています。
住まい全体をデザインするキッチン
海外では、キッチンを家のインテリアの一部としてだけでなく、“空間の主役”として存在感をもたせる設計思想があります。
キッチンがあるからこそ、ダイニングやリビングの雰囲気がより引き立つような計算により、家全体の調和をはかる要素として考えられるのが特徴です。
たとえばオープンキッチンとした場合でも、空間の中心にふさわしいデザインを意識します。
リビングとの間をカウンターで軽く区切っても完全には閉じず、リビング側からの見え方を徹底的に配慮。リビングと同じような装飾性も意識することで、キッチンが“裏方”と考えられることがありません。
むしろ、空間の表情を高める存在として、家全体に華やぎを演出する役割も込められています。
海外風キッチンの施工事例
参會堂がこれまで手掛けてきた家づくりにおいて、魅力的な海外キッチンの事例をいくつかご紹介してまいります。
空間の中心として設えた白が美しい海外キッチン

広々としたカウンターを中央に設けた、開放感のあるレイアウトの海外キッチンです。白い内装で明るい空間には、ガラス窓から差し込む自然光が奥まで行き渡っています。
光沢のある大理石の床や折り上げ天井が立体感と奥行きを演出。中央には豪華なシャンデリアを設け、ダウンライトや自然光などにより、華やかさと快適さも両立できました。
戸棚やキャビネットで収納力も確保し、機能性も実現しています。金色の取っ手を随所に取り入れて、ダイニングとの統一感あるコーディネートがエレガントな印象を添えています。
また、冷蔵庫や家電を壁側に収納させたことで、すっきりとした印象も叶えられました。

キッチンに2つ、カウンターに1つのシンクを設けました。
「人が集まる場」という海外キッチンの思想が反映され、大勢の人がいても作業しやすく、動きやすいキッチンです。
真鍮の水栓、キャビネット扉や戸棚の取っ手部分、シャンデリアなどに金色を配したことで、白い内装の中の上品なアクセントとなりました。
ワークトップは素材へのこだわりによる特注品で、シンプルな色使いながらにも高級感を生み出しています。
デザインはもちろん、機能性を両立させたキッチン空間となりました。格調あるインテリアのなかで、家族やお客様が温かな気持ちで時間を過ごすことができるでしょう。
空間に彩りを添える赤が主役の海外キッチン

壁面には白を選び、モールディング装飾を施したことで、シンプルな色使いながらも立体感と豪華さを演出できました。
床にはライトな色調の無垢材を使用し、ダイニングテーブルなどの家具にも木を取り込むことで、温かみが添えられています。
また、ダイニングテーブル下は「寄木張り」とし、その周囲でフローリングの貼り方を変えて個性的な印象となりました。
鮮やかな赤色のキッチンはかなりの存在感があります。光沢のある質感で華やかさが際立ちましたが、周囲を白や淡い色調でまとめることにより、上品で高級感のある印象が実現しています。

キッチンの床材には光沢のあるアイボリーの大理石を採用しました。
ホテルや美術館などの床材として使われる大理石は、高級住宅でも広く採用され、お手入れしやすく耐久性の良さも兼ね備えています。
白の内装で落ち着いた雰囲気のなか、赤いキッチンの存在感が引き立てられました。
赤い色は目立つ色ですが、素材が持つ質感の特徴など全体的な配色バランスに配慮することで、上質な空間に仕上がります。
曲線とやさしい色合いが包み込む海外キッチン

カウンターを設置したコの字型レイアウトの海外製キッチンです。
広くて使いやすい作業スペースを確保しながら、カウンターによって緩やかに空間を区切ることで、キッチンに独立性も備わりました。
キッチンの框扉には淡いグリーン、そして床にはオレンジ系タイルを組み合わせ、相性の良い配色となっています。
花柄の取っ手も可愛らしいアクセントとなり、海外キッチンの魅力が感じられるデザインです。
ダイニング側にあるアーチ型の窓から光が差し込む光がキッチンの奥まで明るさが届き、開放的な空間となりました。

私ども参會堂では独自のルートにより、海外製品を取り寄せることが可能です。今回の事例もイタリア現地から輸入したキッチンです。
オレンジ色のタイルがは海外らしい雰囲気を演出し、クリーム系の色味のモザイクタイルで仕上げた曲線のカウンターが可愛らしさも添えています。
天井もその曲線に合わせた形状に仕上げ、空間全体にまとまりが感じられるように。
レンジフードやダウンライトも丸みを帯びたデザインで、柔らかく優しい印象が加わりました。個性的でありながらも優しく温かみを感じさせる、魅力的な海外キッチンです。
海外キッチンを導入する際のメリット・デメリット

この章では、家づくりで人気がある海外キッチンの、導入する際のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
海外キッチンのメリット
海外キッチンの魅力は、そのデザイン性の高さです。
単に調理をする目的だけのための作業場ではなく、住まいのインテリアの一部として豊かな空間演出が期待できます。
海外キッチンでは、天板に大理石やクォーツ、セラミック、木材など多彩な素材を選ぶことが可能です。
印象的な質感を持つこれらの素材は、耐久性にも優れ、長く愛用できるのも魅力的なポイントです。
こうした上質な素材は、単なる作業台を優雅な雰囲気としキッチン全体の存在感を高めてくれます。
さらに、海外製の換気扇やキャビネット、ガスコンロなどはモダンでおしゃれな印象を与えます。
キャビネットの扉には立体感のある装飾が施し、可愛らしい取っ手を取り付けるなど、見るだけでも楽しくなる工夫が随所に散りばめられています。
海外キッチンは陰ながら目的を果たす場ではなく、主役級の空間にもできます。
使用していないときでさえ、おしゃれなインテリアの一部となり、住まいに彩りが加わり、家族や来客が心地よく過ごすしながら、日常のワンシーンさえも特別感を添えてくれるのです。
海外キッチンのデメリット
一方で、海外キッチンにはデメリットもいくつかあります。
素材やデザインにこだわるからこそ、日本製のキッチンと比較するとかかる費用は高くなる傾向に。
存在感のある海外キッチンは、サイズの問題もあり、一般的な日本住宅の限られた間取りでは理想を実現することは難しいことも多いです。
また、海外キッチンはメンテナンスに手間がかかる可能性もあります。
さらに、海外製品を輸入する際、素材選びから発注、納品までのリードタイムが長くなってしまうことも。
このように、日本製のキッチンと比べると海外製キッチンには“デメリットとなりうる点”も存在します。
とは言え、海外デザイン住宅の施工経験の豊富な設計事務所に依頼するのであれば、問題点となる課題はスマートな解決へとつながります。
高価な費用は完成後の満足度の違いへとつながり、サイズの問題は邸宅レベルの間取りでは問題にもなりません。
手間のかかるメンテナンスも、施工会社からのアフターサービスが整っていれば、長期的な維持管理もしやすくなるでしょう。
デメリットに感じられやすいリードタイムの長さも、依頼先次第で輸入する際の流れをスムーズに進めることも可能となります。
デメリットをデメリットと感じないためには、様々なプロセスに柔軟に対応することができる設計事務所選びが重要なのです。
海外キッチン導入時の注意点

デザインと機能性を兼ね備えた海外キッチンは魅力的である一方で、導入時におさえておくべき注意点もいくつか存在します。
国内設計との寸法・仕様差
海外キッチンは日本の住宅事情とは異なる視点で設計され、寸法も大きめなので、日本の一般的なキッチンとは大きく異なる点を理解して導入しなければなりません。
シンクやキャビネット、ワークトップの高さなども海外仕様ですから、欧米と比較すると「低めの天井・コンパクトなスペース」の日本の家にそのまま導入すると圧迫感につながる可能性があります。
そのため、海外キッチンを導入する際には、仕様差を意識し、空間に合わせたサイズ調整や設計の工夫が必要になってきます。
水回り・電圧などの設備要件
海外製のキッチンは、シンクのサイズや蛇口の形、食洗機など、日本製のキッチンとは違う点が多いです。
それらを日本の水道や電気に対応させるためには、十分な確認が必要となってきます。
海外製キッチンは日本の仕様に対応していないことが多いため、電圧の違いや配線工事、配管などさまざまな問題を解決しなければなりません。
たとえば、ガスコンロなら日本で使えるようにするために部品の交換が必要だったり、シンクの給排水を日本仕様に合わせて金具を変更して接続しなければならないこともあります。
つまり、「海外製のキッチンを輸入して、そのまま日本で設置する」だけでは、安全・快適に使えないのです。トラブルを避けるためには、慎重な計画が必要となってきます。
日本に取り入れて安全に使えるかの事前確認は非常に重要な項目。海外キッチンに精通し、日本の住宅に柔軟に対応できる施工会社への依頼が不可欠となってくるでしょう。
維持・メンテナンスを見据える
個性的な美しさに魅了される海外キッチンですが、維持・メンテナンスの手間もかかることを理解しておく必要があります。
デザインや素材が特殊であることが多いため、メンテナンスが複雑で手間がかかる傾向に。
適切なケアが不足して耐久性を損なうリスクや、メンテナンスコストが高くなってしまうことを忘れてはいけません。
万が一の故障で部品交換や修理が必要になってくると、一般的な国産製品のように簡単には取り寄せることもできません。
メーカーのサポートやアフターサービスのことまで考えて、信頼できる輸入業者からの仕入れも重要です。長く愛せるキッチンのため、維持・メンテナンス面をしっかり見据えて導入することがポイントとなってくるのです。
理想の海外キッチンの実現

海外キッチンには、日本ではあまり見られないデザインやカラーが多く、住まいに豊かな表情を添えてくれます。
素材の質感を活かして空間に取り入れれば、個性的な空間づくりが可能で、料理をする場としてだけでなく、人が集い交流する場としても活躍できます。
暮らしに新たな体験を得られる点は、海外キッチンの大きな魅力です。
私ども参會堂は、これまでに海外製キッチンを採用した、オーダーメイドの住宅を数多く手掛けてきた豊富な経験と、ヨーロッパの現地パートナーとの連携によって、上質な素材を独自ルートで輸入できる体制が整っています。
「海外キッチンを家づくりに取り入れたい」という方は、理想を形にするために妥協せずにこだわることも大事です。
豊富な経験により培った設計力を持つ参會堂が、あなたが描く理想の海外キッチンを形にしてまいります。
まずは、あなたの家づくりに対する思いをお聞かせください。私どもと共に、最高の家づくりをしてまいりましょう。














