設計事務所なら、自身の理想を形にしつつ、設計者のアイデアがプラスされた、完全“オーダーメイド”の世界に一つだけの家を作ることができます。
間取りやデザイン、素材など細部までこだわれるという魅力があり、ハウスメーカーや工務店のスピード感・コスト感とはまた違った家づくりの選択肢です。
特に、高級住宅や別荘など、時間をかけても品質を重視した家づくりを考えている方にとって、設計事務所の家づくりは最適です。
ただ、設計事務所ならではの工程があるため、「まず何から始めればいいか」「費用はどれくらいかかるか」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、高級住宅や別荘を長年手掛けた参會堂の施工事例を紹介しながら、設計事務所への依頼の一般的な流れや費用について詳しく解説していきます。
目次
設計事務所に依頼した場合の一般的な流れ

家づくりは「設計期間」「見積・契約期間」「工事・監理期間」という3つのフェーズに分かれ、住宅完成までは12〜18ヶ月が一般的です。
設計事務所に依頼した場合の一般的な流れについて、簡単にご説明していきます。
① 相談・問い合わせ(約1〜2週間)
設計事務所の施工事例をチェックし気になる設計事務所が見つかったら、お問い合わせフォームやメール、LINE、電話などで連絡しましょう。
初回相談の日程を調整後、敷地条件や予算、要望を整理しておくことが大事です。
また、土地が未購入の場合、設計事務所によっては土地探しのサポートを受けられる場合もあります。疑問や不安な点は、頭で整理するだけでなく、メモしておくと安心です。
② 初回ヒアリング(約2〜3週間)
初回ヒアリングでは、デザインや予算面のほか、家族構成やライフスタイルなども伝えます。事前に整理し具体的に細かに伝えられると、設計者がプランを提案しやすくなります。
③ 敷地調査(約2週間)
土地によって建てられる住宅には制限があるため、敷地の規模や形状、地盤、周辺環境などを調査します。デザインに直結するだけでなく、安全性とも関わる大切な部分です。
④ 初回プラン提案(約1ヶ月)
希望や予算、こだわりなどを反映したプランが提示されます。外観や間取り、生活動線なども確認しながら検討を進めます。
後から大幅修正が必要にならないよう、疑問点はそのままにせず、打ち合わせを重ねていくことが大事です。
⑤ 設計監理契約(約1週間)
正式に設計監理契約を締結します。
業務範囲やスケジュール、費用などをしっかり確認しましょう。曖昧にしたまま契約するとトラブルにつながるため注意が必要です。
⑥ 基本設計(約2〜3ヶ月)
間取りや外観デザイン、構造の方向性を確定します。
敷地に合わせて平面図・立面図・断面図などを作成します。家の住み心地とも関わる、大切な工程です。
⑦ 実施設計(約2〜3ヶ月)
基本設計をもとに、素材や設備、建具、照明など詳細も決定します。
構造図や設備図面、仕様書なども固める工程です。工事を正確に進められるように、工事準備のための具体的な情報をまとめていきます。
⑧ 見積調整(約1〜2ヶ月)
実施設計で作成した具体的な図面をもとに施工会社に見積を依頼し、工事費用の見積調整をします。
予算に応じて設備や仕上げなどを変更することもあります。見積金額と図面を再検討して、無理のない計画に整えていく工程です。
⑨ 建築確認申請(約2〜4週間)
工事内容が確定したら、国から「法規制や敷地条件を満たしているか」という許可をもらうため、行政に建築確認申請をします。
許可が下りると確認済証が交付され、工事着手が可能になります。申請に必要な書類や手続きは事務所がサポートします。
⑩ 工事請負契約(約1週間)
施工会社と正式に工事請負契約を結びます。
工期や工事費、仕様の最終確認を行います。施工内容や工程などを契約時に確認しておくことで安心につながります。
⑪ 工事監理(約5〜7ヶ月)
工事が始まると、設計事務所が現場の監理を行います。
基本的には、図面通りに工事が進んでいるかを確認します。素材や設備の変更が必要な場合があったら、施主の代理として調整役になります。
⑫ 竣工・引渡し(約2週間)
工事が完了したら完了検査を実施。図面通りに仕上がったか、設備に不具合がないか、建物や内部に施工不良がないかを確認します。
検査時に不具合があれば補修が行われます。建築基準法に基づき、検査が完了する検査済証が渡されます。
設計事務所にかかる費用と支払いタイミング

設計事務所の相場や支払いのタイミングについて見ていきましょう。
設計監理料の相場
設計監理料とは、設計事務所に家づくりを依頼した際の費用です。
基本設計や実施設計などの「設計料」、そして工事中の「監理料」をまとめて提示されることが多く、一般的には工事費全体の10〜20%程度が目安になります。
ただ、設計監理料は建築規模や構造(木造・RC造など)の違い、使用する素材、特注設備の有無などでも大きく変動します。工事監理の範囲、作業量の増加でも費用は高くなる傾向です。
設計事務所への支払いタイミング
設計事務所への支払いは、契約締結時、基本設計が終わったとき、実施設計が終わったとき、工事監理中、引渡し後など、段階ごとに清算するのが一般的です。
家の完成を待たずに全額支払うことは施主にとって負担ですが、設計事務所側にとっても無償作業が発生するため負担が大きくなります。分割払いにすることで、お互いの負担を軽減でき進行に合わせて安心した家づくりが可能です。
また、途中で変更や追加が生じて費用が変わる場合もあるため、事前に支払い条件とタイミングを確認しておくことが大切です。
別途かかる費用の存在
設計監理料に含まれずに、追加で発生する費用もあります。
主なものは、
- 建築確認申請費用 ⇒ 書類作成や申請手数料
- 地盤調査費用 ⇒ 地盤の強度を調査する費用、必要に応じて地盤改良費用もかかることもある
- 構造設計費用 ⇒ 一般的な木造住宅と違い、大規模、特殊形状などは構造計算が別途必要
などです。
また、現場が遠方の場合、交通費などが追加で発生するケースもあります。
別途費用は見落としがちです。設計監理料に含まれておらず、別途発生する可能性があるものを事前に確認しておくことが重要です。
家づくりを考え始めると、さまざまな疑問が出てくるものです。参會堂では、経験豊富な建築家が土地・間取り・資金計画などのご相談をLINEで直接お受けしています。
建築家との対話の中で、あなたにとっての住まいのイメージが大きく形になっていきます。
土地のこと、間取りのこと、資金のこと。小さなことでも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。
※営業ではなく家づくりのご相談をお受けします。
設計事務所へ依頼する時のよくある失敗例

設計事務所に家づくりを依頼した際に、よくある失敗例をご紹介します。
予算共有が遅れたケース
予算を曖昧にしたまま設計を進め、理想通りにプラン作成してもらった結果、予算オーバーになってしまう失敗があります。
その後、予算内におさめるために設計変更や減額をしなくてはならず、変更などの打ち合わせや作業負担が増え、疲弊します。
理想だけを優先せず、まずは初回ヒアリング時に「上限予算・許容範囲」までを正直に伝えることが重要です。
限られた予算でも、優先順位を決めておけば理想に近い家づくりができることも多いです。早めに話し合うことで大幅な修正や妥協を避け、結果的に最適プランを実現できる近道となるのです。
相性確認不足で契約したケース
知名度だけで設計事務所を選んで失敗するケースもあります。
「聞いたことがある」「有名だ」などは安心感がありますが、だからと言って自分にとって相性が良いとは必ずしも言えません。
話しづらい状況のまま契約した結果、意思疎通がうまくいかずにストレスになることもあります。結果的に、自分の希望は正しく反映されず、それは家の完成後に大きな不満として残り続けることになります。
複数回の打ち合わせで、必ず確認したいのが「話しやすさ」と「理解力」です。話しやすい、あるいは少し伝えただけでも多くを理解してくれるかどうかも確認し、違和感があれば契約を急がないことが大切です。
契約内容を理解していなかったケース
契約書を流し読みして十分に確認せずに進めた結果、失敗することもあります。
工事に関して重要なことは契約書に記載されていますが、細かな字や難しさを感じてしまうものですよね。ただ、しっかりと読まずに認識違いがトラブルを起こすこともあります。
特に、設計監理料の範囲や別途費用の有無、変更時条件などは大切です。
予算オーバーや工事途中でのトラブルを避けるためにも、契約前には見積書、契約書、明細書などを十分に読み、疑問や不安点はひとつひとつ確認しておくことが欠かせません。
設計事務所選びで失敗しないための3つのポイント

次に、設計事務所選びで失敗しないためのポイントをご紹介していきます。
作風と実績を見る
- 過去の施工事例をチェックし、理想のデザインを叶えてもらえるかどうか確認する
- 設計事務所のコンセプトをホームページで確認する
設計事務所によっては家づくりの作風は大きく異なります。そのため、過去の実績や設計者の家づくりに対するコンセプトをチェックしておくことが、自分の理想と相性がよいかどうかの判断ポイントになります。
デザインや家づくりの視点が違うと、自分が思い描く提案が受けられないこともあるので注意しましょう。
ヒアリング力を見る
- 初回相談時、コミュニケーション対応をチェックする
- ライフスタイルにまで目を向けてくれるかどうか確認する
- 施主の言葉からイメージを引き出してくれるか
理想の家づくりのイメージが頭にあっても、それを全て言葉にして伝えるのは難しいですよね。
ヒアリング力の高い設計事務所の場合、コミュニケーションが上手で、何気ない対話の中からでも施主の理想像を描き出してくれます。
話しやすい、共感してくれるなど、コミュニケーションの取りやすさは理想の家づくりに近づけるための重要なポイントです。
監理体制を見る
- 現場訪問の頻度はどうか
- 現場でトラブルが発生した際、施主に代わって施工会社と調整してくれるか
- 契約書に監理の範囲や費用、追加費用などが明記されているか
“監理”と言っても、その範囲は設計事務所によってさまざまです。現場訪問の頻度が少ないと、図面通りに工事が進んでいないときの不具合の発見が遅れる可能性があります。
特に、基礎工事や上棟時など重要なタイミングでは必ず現場に出向いてくれるか確認することが大切です。
また、監理の範囲が曖昧だと、トラブル発生時の責任の所在が不明確になるリスクがあり、施主の負担が大きくなることもあります。安心して家づくりを進めるためにも、監理体制は事前にしっかり確認しておくことが重要です。
参會堂が実践する“特別な家づくりの工程”

参會堂は、一般的な設計事務所とは異なる独自の工程を取り入れています。施主様の理想を最大限に反映する家づくりのため、私どもが実践している特別な工程をご紹介します。
STEP1:エスキース・スケッチから始まる設計
当社の設計は、鉛筆でスケッチを描くところから始まります。
施主との会話で感じたことを頭の中で思い描きながら鉛筆を動かし、また考える…。
その繰り返しからイメージが膨らんでいきます。
コンピューターで完成した図面をいきなり提示するのとは違い、手書きのスケッチには「イメージが少しずつ形になっていく時間」があります。
それにより家づくりへの想いを共有し、住まいの形を少しずつ育てていくことができるのです。
STEP2:時間をかけた基本設計と申請
施主様の理想とライフスタイルを尊重しながら具体的な形へと作り上げていきます。
プランの提案後、調整・修正を積み重ね、一歩一歩形にする工程を惜しみません。
長ければ半年以上かかりますが、参會堂では施主様の夢を形にする大事な工程と考えています。納得いくまで時間をかけ、具体的なプランニングを作り上げます。
基本設計を終えたら建築確認申請です。行政への申請後、建築確認済証が交付されるまでは長くて3週間ほどかかることもあります。
STEP3:本物素材にこだわる実施設計
基本設計をもとに素材や家具などを決定します。
完成した瞬間が美しさのピークではなく、年月を重ねても魅力が増すような素材選びにこだわっています。
参會堂では、イタリアを中心とした建材を提案しています。ヨーロッパ建築では古くなっても建物の価値が下がらず、手入れをしながら百年という年月を過ごせるような思想があります。
風合いに深みを与えられる素材が本物の家づくりには欠かせません。
STEP4:妥協しない現場監理
図面を提示しただけでは伝わらない細かなニュアンスがあります。
一枚の図面が出来上がるまでには、施主様の家づくりへの想いが数多く込められています。それを現場の方々とも共有するため、私たちは現場に頻繁に出向いてコミュニケーションを大切にします。
図面に注ぎ込まれた住まい手の想いを丁寧に伝え、設計者と施工業者さんがひとつとなることで理想の家づくりに近づきます。
現場に行って直接会話するからこそ細かい点まで共有でき、その積み重ねこそが家の品質につながると考えています。
STEP5:引渡し後も続く関係性
建物が完成し、正式にお引き渡しを終えると、施主様の新しい暮らしが始まります。
家づくりのスタートから見れば、お引き渡しはひとつのゴールとも言える大切な節目かもしれません。しかし、住まいは完成した瞬間で終わるわけではなく、施主様とともに時間を重ねていきます。
いつしかライフスタイルに変化が起これば、リフォームや修繕が必要になることもあるはず。
私たちはそんなときでも施主様が不安を感じることのないよう、お引き渡し後でも関係性を続け、いつでもご相談いただける体制を大切にしています。
これまでに参會堂が手がけた3つの施工事例
これまでに参會堂が手掛けた数多くの設計のなかから、3つの施工事例をご紹介しますのでご覧ください。
曲線が彩る気品あふれるクラシカルな邸宅

クリーム色の壁と曲線が柔らかさを添え、弧を描くような外壁が印象的です。
円や四角の個性的な窓が並び、リズムと立体感が感じられます。曲線と直線、色彩の調和、光や影による豊かな表情が美しい外観を実現しました。上品で温かみのある佇まいです。

産地の異なる大理石を組み合わせた玄関ホールです。白い折り上げの開放感も相まって、明るく広々とした空間が実現しました。
ベージュやブラウンの色味、模様の違いが豊かな表情をつくり出し、格子入りの縦長の窓から差し込む光が大理石の鏡面に反射して華やかさも演出。気品と温かみを兼ね備えた空間となりました。

緩やかな曲線の存在感のある階段、シャンデリアが似合うお城のような印象のリビングです。
白を基調とした内装に、階段や窓枠の木材、アイアンがアクセントとなり、重厚さを添えたクラシカルな雰囲気です。
白い壁やレースカーテンの柔らかな素材感が軽やかさも加え、濃い色が重々しくならないように絶妙なカラーバランスを実現しています。
欧州の気品と趣味性を備えた上質な邸宅

アーチ窓や縦長窓、三角屋根、モールディング装飾など、ヨーロッパ建築の要素を取り入れた外観です。アイボリーの柔らかな色調の外壁は落ち着いた印象を与え、木製のガレージ扉からは温かみが感じられます。
ウィンドウボックスのクラシカルなデザインや、青い雨戸がアクセントとなった配色。穏やかさの中に華やかさが添えられた外観を実現しました。

多角形の傾斜天井と白い内装により、開放感と明るさが実現した空間です。モールディング装飾を施した壁面パネルは優雅さを演出しています。
床材には高級感のあるブラウンの無垢材を使用し、年月を経ても味わい深くなる質感が魅力です。天然素材ならではの上質な風合いが、空間全体を引き締めています。
床の貼り方に変化を持たせ、デザイン性の高さも実現しました。

スポットライトで愛車を明るく照らし、正面にはスクリーンを設置しました。車に乗ったまま映画を楽しめるドライブインシアターです。
愛車を大切に保管するというガレージ本来の目的に加えて趣味も楽しめる工夫が施され、機能性と遊び心が両立した空間となりました。
白と陰影が気品を描く優雅なクラシカル邸宅

ベージュの塗り壁に白いモールディング装飾やアーチ状の下がり壁を随所に施した、エレガントで芸術的な外観です。
ガレージ扉や玄関扉、窓枠には温かみのある木材を選び、柔らかさも演出。アプローチにはオレンジやクリーム色のタイルを選び、柔らかな配色としました。
ライトアップ時の陰影が美しく、ダークブラウンとのコントラストが邸宅の品格を高めています。

装飾性の高い壁面や格子天井、アーチ状の垂れ壁、S字型のセンターテーブルや総柄ソファがクラシカルな雰囲気を実現しています。
白く輝く大理石の床材に黒い模様を部分的に施し、天井のラインと連動させて、立体感と奥行きも演出。空間全体に、気品が感じられるデザインです。

白を基調とした清潔感あふれる内装のキッチンです。
大きな開口部から自然光が差し込み、白い艶のある大理石に柔らかく反射。立体感のあるキッチンの面材により、動きのある表情が加わり、白い内装でも単調にならずデザイン性も高まりました。
私たちの施工事例をご覧いただきながら、ご自身の住まいについて考え始めた方も多いのではないでしょうか。
家づくりは、土地の条件やご家族のライフスタイルによって最適な間取りや設計が大きく変わるため「自分の場合はどんな家になるのだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
参會堂では、経験豊富な建築家が土地・間取り・資金計画などのご相談をLINEで直接お受けしています。建築家との対話の中で、土地条件やご家族の暮らし方にふさわしい住まいのかたちが見えてきます。
小さなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。
※営業ではなく家づくりのご相談をお受けします。
参會堂の注文住宅で理想の住宅をあなたの手に
参會堂は海外デザイン住宅にも精通し、高級住宅や別荘の設計を数多く手掛けてきました。
現地の住宅を忠実に表現するために海外パートナーの存在があり、建材や家具の輸入ルートも確立しています。本物の素材を使い、本格的な設計を大切に考えています。
見かけだけを似せた素材では、表面的に高級風や海外風になりがちですが、参會堂はお客様の理想の家を“風”で終わらせません。お客様の理想の住宅を実現できます。
本物の家づくりが完成後も関係性を大切に…。
これからのお客様の暮らしを将来にわたって豊かにするため、共に歩んでいける存在となります。
















