別荘は日常を離れ、特別な時間を過ごすための場所です。
「ラグジュアリーなデザインにしたい」「自分のライフスタイルに合う別荘にしたい」と考える人も多いでしょう。
しかし満足できる別荘建築とは、単に高級感を演出すればよいわけではありません。空間構成や耐久性とも関わる素材選びは妥協できず、土地選びも大切な要素。
だからこそ、設計段階から細かい視点でこだわりぬくことが大事です。
思い描く理想を形にするためには、別荘建築に精通した設計事務所や建築家への依頼が効果的です。
今回は、参會堂が手掛けてきた施工事例を交えつつ、理想の別荘を実現するための考え方を詳しくご紹介していきます。
目次
豊かな時間をデザインする。別荘建築の第一歩

自分らしく、豊かな時間をつくり出す別荘の考え方についてお伝えします。
自分らしい時間を叶える「建てる別荘」という選択
別荘を手に入れる方法として、中古物件や建売住宅という選択肢もあります。
しかし、立地・デザイン・間取りが自分の条件を満たす物件に巡り会うのは意外と難しく、妥協して購入すると小さな後悔が積み重なります。
別荘はさまざまな体験をもたらす場所であって、所有するだけで満足できるものでもありません。だからこそ、必要なのが自分の理想に合わせてゼロから設計できる「建てる別荘」という考え方なのです。
希望の立地や延床面積、素材選びなど、自分好みのプランニングを反映できるのは新築ならでは。中古物件のリノベーションでは得られない、新築だからこその自由度は大きな魅力です。
ゼロから建てる別荘は、人生観に彩りを添えるための第一歩となるのです。
ライフスタイルの変化によって注目される別荘建築
近年は、ひと昔前と比べるとライフスタイルが多様化し、さまざまな働き方や暮らし方があります。
特に、この数年で身近になってきたのがリモートワークやデュアルライフ。
普段の生活の拠点とは別に別荘を持って二拠点生活をしたり、後に移住する人もいます。心を休められる居心地の良い暮らしを求める人が増えています。
セカンドハウスとして活用する考え方も浸透し、別荘に新たな価値を見い出す人も多いです。
子育て世代なら「伸び伸びした環境で子供を遊ばせたい」、シニア世代なら「第二の家として自分らしく過ごしたい」など別荘に馳せる思いはさまざま。
別荘の需要が高い背景には、近年の多様化した働き方や、ライフスタイルの変化などがあり、暮らしの質を高められる新たな選択肢として注目される存在になってきたことが挙げられます。
技術の高い設計事務所・建築家に依頼するメリット
中古物件と違い、ゼロから別荘を建てるなら「誰がどんな設計をするか」は大きなポイントです。
別荘は日常を離れて豊かな気持ちになれる場所だからこそ、ふだんの家と変わらない発想では物足りなさを感じるでしょう。
日本では軽井沢エリアをはじめとする代表的な別荘地がいくつもありますが、そういった土地の魅力を最大限に引き出す設計が求められます。
敷地に対して建物をどんな配置にするか、屋内に光をどのように取り込めるかなど綿密な計算をし、さらには地域の条例や法規への理解も欠かせません。
そして、普段居住しないからこそ、メンテナンス性を視野に入れた設計など注意すべき点は多岐にわたります。
一般住宅とは違った観点が必須のため、別荘建築の経験が浅い会社では、理想の別荘を建てるのが難しいのです。
オーナー様の希望を丁寧に汲み取り、プロの視点でさらなる良い提案をしてくれるかが、満足度を左右するカギ。
別荘建築に精通している設計事務所や建築家に依頼することで、オーナー様が描く曖昧なイメージも確かな形となり、これからの人生に寄り添ってくれる別荘建築が実現できるのです。
心地よさと美しさを両立させる、別荘設計の考え方

別荘という言葉のイメージから、建物のデザインに「豪華」「おしゃれ」を求める方も多いかもしれません。
ただ、それだけでは理想の暮らしの実現は難しく、美しさは叶えられても心地良さが伴わないこともあります。そこで、それらを両立できる設計の考え方をご紹介していきます。
自然との調和が生む開放感
多くの人が別荘を建てる土地として選ぶのが自然に近い立地ではないでしょうか。
山や海、森、高原などふだんの暮らしでは得られない自然に近いのは、別荘地の大きな魅力。そこで意識したいのが立地を活かした設計です。
視線が遠くまで広がるように大きな開口部を設け、光と風を取り込める空間に。屋内にいても自然と同化した開放的な屋内空間が実現します。
窓のデザインも重要で、「縦長窓で光を部屋の奥深くまで取り込む」「全開時に風を取り込んで楽しめる両開き窓」などの工夫ができます。
海外デザインでよく採用される種類の窓は、日本の一般的な掃き出し窓では得られない体験が可能です。
また、自然に近い別荘地の場合、高低差のある地形や複雑な地形の土地もありますが、設計次第では驚くほど魅力的な別荘に仕上がります。
立地を最大限に活かし、自然、眺望、光と風なども設計に取り込むことで心地良さと建物の美しさが同時に高められるのです。
滞在時間を豊かにする空間構成
別荘は「どう過ごすか」を意識したゾーニング設計が欠かせません。
たとえば、大きなリビングからテラスにスムーズに出られる動線を確保すれば、屋内と屋外をつなげて空間の広がりを感じさることができます。
ウッドデッキは第二のリビングのように使えるため、自然を満喫しながら食事や読書が可能な空間となり非日常感が一層高まります。
また、都市部ではどうしても車の音や人の声に囲まれ、日々を慌ただしい気持ちで過ごすこともあるでしょう。
静かな別荘地なら、目を閉じると風の音や鳥の声。心を豊かにできる体験が日常的となるのです。
リビング、テラス、書斎、キッチン…など、どこでどんな時間を過ごしたいかを考えた空間構成が重要です。
また当社では、欧米の自分を大切にする「セルフケア」という概念から、心と身体をリフレッシュさせて個の時間をつくり出す“Solo空間”の設計もいたします。
デザインと機能のバランスを取る
別荘は、華やかでダイナミックなデザインを重視する人も多くいます。日常の住まいとは異なり、大胆な間取りで過ごしたいという希望を持つ方もいるでしょう。
ただ、見た目を優先し過ぎると肝心の暮らしやすさが損なわれ、失敗に感じることもあります。使いやすさやメンテナンス性を犠牲にした結果、そこに滞在することがストレスになることも。
結果として別荘への足が遠のき、「利用頻度の低い別荘」と化してしまうことも考えられます。憧れの別荘を完成させたのに、快適でなく「所有しているだけ」なら本末転倒です。
そのため、素敵なデザインを追求しながらも、スムーズな動線やメンテナンス性までトータルで設計することが大切。
デザインと機能のバランスがとれた建物こそが心からの癒しを感じさせ、長く愛される別荘になるのです。
自然と調和する、参會堂の別荘建築事例5選
これまでに参會堂が手掛けた別荘の事例を5つ紹介していきます。
暖炉とバーカウンターで非日常を愉しむ大人の隠れ家別荘

深みのあるブラウンの外壁に少し明るめの木製ガレージ扉を組み合わせたことにより、濃淡の美しいグラデーションが実現。直線的なラインでデザインされた外観は、洗練された印象に仕上がりました。
ガレージ前には天然石を敷き詰め、ヨーロッパの邸宅を思わせるクラシカルな雰囲気となっています。
一つひとつの色や形の個体差が豊かな表情を添え、自然素材ならではの温かい風合いを感じさせます。自然の景色に溶け込みつつも、存在感を示す外観です。

反対側は三角の切妻屋根が印象的な外観です。
天然石や木材など自然素材を取り入れ、耐久性・断熱性にも配慮し、柔らかで上品な印象となりました。石材は、ランダムに貼りながらも色・形のバランスを調整し、唯一無二の仕上がりとなっています。
天然素材の立体感や陰影が外観に気品をプラスし、住まい全体に個性を演出できました。

室内はダークな色合いを基調とし、落ち着いた空間となりました。
柱や梁を露出させデザインの一部に取り込み、洗練されたデザインに。天井や柱、フローリングの“木”のぬくもりがもたらされる心地良い雰囲気です。
暖炉は耐熱性のレンガで囲い、安全性と機能性を確保し、寒い冬にはじんわりとした暖かさが区間全体に広がります。
カウンターを設けて非日常を演出し、別荘ならではの寛ぎのひとときを感じられる内装デザインとなりました。
吹き抜けと暖炉の温もりに包まれるクラシカルな英国風別荘

吹き抜けと白い内装の効果も相まって、開放的で明るい空間が実現しました。
暖炉は暖房器具として“暖かさ”をもたらす機能だけでなく、インテリアとして高いデザイン性も併せ持ちます。
リビングとダイニングは緩くつながりながらも、「寛ぎのスペース・食事のスペース」と用途ごとにゾーニング。リビングは木の床材で温かみを、そしてダイニングは上品な印象の大理石で仕上げました。
仕切りにアーチの垂れ壁を選ぶことで、開放感を損なわずお部屋全体が心地良い雰囲気を生み出しています。

柱や梁を表面に露わにしたハーフティンバーの外観です。
木材の骨組みがデザイン性を高めているブリティッシュスタイルの別荘で、クラシカルな外観が周囲の自然環境とも調和します。
アールを施した窓や多角形の空間、石積みの外壁など意匠性の高さにこだわった設計が特徴です。
長方形の窓は光を取り入れやすいデザインで、屋内に明るさをもたらす機能性もあります。石材の重厚感も相まって、異国情緒の漂う別荘となりました。
柔らかな光とアーチが彩る南欧プロヴァンス風ガレージハウス

淡い色彩を基調とした内装です。柔らかな色味のタイルに木製扉や窓枠がアクセントとなり、優しい雰囲気が演出されました。
仕切り壁にはアーチの曲線を取り入れ、穏やかな表情も添えています。明るい色使いの内装により、過度な照明は不要。
ダウンライトやスポットライトをバランスよく取り付け、光が柔らかに反射し、心安らぐ空間となりました。

オレンジ系の混ぜ葺きの洋瓦が南欧を彷彿させる外観です。複数の色が混ざり合って生まれるグラデーションがデザイン性を高めています。
勾配のある三角屋根は、ヨーロッパ建築でも多用されるデザインです。夜になるとオレンジ色の照明が柔らかく幻想的な雰囲気を演出しています。
ゆったり停められるビルトインガレージや、白いフェンスで囲んだデッキが海外住宅の印象を与えています。
重厚な梁の吹き抜けと暖炉が魅力の本格チューダー様式別荘

キッチンとリビングという用途の異なる空間を、曲線のアーチ壁でゆるやかに区切りました。オレンジ系のタイルにアイボリーの壁が調和し、温かい印象を持つキッチンです。
軽い飲食ができるカウンターを設けたことで、まるでバーのような非日常が体験できるスペースとなりました。

柱と梁が露わになったデザイン性の高い吹き抜け空間です。
リビング階段には深みのあるブラウンを選び重厚感を演出。家具や扉、窓枠も同系色でまとめ、クラシカルで高級感あふれる内装となりました。
吹き抜けにより外からの光が奥まで届き、濃い色を使っても暗い印象になりません。素材や色を丁寧に組み合わせ、開放感や心地良さが両立した空間に仕上がっています。

リビング中央に設けた暖炉は、存在感だけでなく、広い空間にも暖かさを届ける機能性も兼ね備えています。
リビングからガレージ方面への動線も良く、アーチの垂れ壁を区切りとして取り入れ視線の抜けを実現。開放的で寛ぎをもたらす空間となりました。

英国の伝統的なチューダー様式を採用し、構造材や三角屋根、縦長窓により装飾性が高まり、英国らしい雰囲気が醸し出されました。
フラットな形の洋瓦でモダンな印象もプラス。風格ある佇まいで、存在感のある別荘です。
アイアンワークと石張りの重厚感が調和する英国伝統スタイルの別荘

玄関ホールにはアイアンワークを施した木製扉を採用しました。繊細なデザインが華やかでありながらも、木が持つマットな質感により温かみを感じさせます。
玄関の床材にはオレンジがかった色味のタイル、ホールや階段の床材には木を採用し、扉との相性が良い、統一感のあるエントランスとなりました。

外観は、石張りの仕上げとした1階部分、木材を露わにした2階部分とデザインが違い、個性のある外観となりました。
イギリスの伝統的な建築スタイルにより、石の重厚感のあるテクスチャーと木の温かみが混在。直線的なラインだけでなく、曲線も取り入れることで、気品と柔らかさが調和したデザインとなりました。
周囲の自然にも馴染む、落ち着いた表情の別荘です。
別荘建築で失敗しないための設計・計画の注意点
仕事や家事を淡々とこなす日常を離れ、自分の心を解放できる場となる別荘。
心と身体を整えるための空間作りが重要ですが、建てた後に実際に過ごしているうちに違和感を抱くことも少なくありません。
そこで別荘建築で失敗しないための設計・計画の注意点をいくつか整理していきましょう。
“景観優先”がすべてではない
別荘地は、美しい景色が身近に感じられる点が大きな魅力。存在感のある自然が屋内から眺められる点などは、別荘の醍醐味ですよね。
しかし、眺望を優先して大きな窓を確保した結果、プライバシー性を失わせてしまうこともあります。
本来であれば開放感で満たされる気持ちなはずなのに、逆に落ち着かない空間になるかもしれません。隣地や道路との関係を良く理解し、屋内が見えやすい設計とならないような配慮が必要です。
また、開放的になり過ぎて断熱性が損なわれるリスクもあります。
暑さや寒さを感じやすく、せっかくの別荘が居心地悪い空間にならないよう、外観デザインや景色にこだわり過ぎず、断熱性能やメンテナンス、プライバシーなども総合的に検討していきましょう。
“所有”ではなく“運用”を意識する
一般的には別荘というと“ときどき訪れる”といった利用イメージを持つ方も多いです。
しかし、ライフスタイルは数年もすれば大きく変化することもあり、仕事や家族構成の変化で別荘に行く頻度が変わってくることもあるでしょう。
特に、昨今はリモートワークや二拠点生活の場として、第二の家のように使う方もいます。
当初考えていた用途と違っても、快適に使えるように柔軟に対応しやすい間取りとしたり、管理負担の少ない設備計画が重要です。
利用頻度が著しく減ったからと、大切な別荘を手放す決断は簡単にはできません。空き家のままの放置ももったいないことです。
自分達が利用するだけでなく、貸別荘としても対応しやすい設計を計画しておけば、大切な資産価値を守ることにもつながります。
別荘は“所有”するだけでなく、どんなケースでも運用しやすいような計画をすることで失敗を感じづらくなるでしょう。
コストより“長期満足度”を軸に判断する
別荘は、生活のメインの場ではないため、建築時にコストをおさえたいと考える人も少なくありません。
「テクスチャーを似せた安価な素材で代用する」「ありふれた無難なデザインで手間を少なくする」「大量生産の設備を取り入れる」などによりコスト削減は可能です。
しかし、それが耐久性の低さや性能の悪さにつながってしまいます。
別荘は、常時人が住む建物ではないため、あまり使用しないことで劣化が早まり、短期間で修繕が必要になることなどもあります。
建築時に性能を軽視した結果、ランニングコストが上昇するなど、長期的に支出が増えるケースも多いです。
コストをおさえて安く建築できたことは実は一時的な錯覚で、後から想定外の修繕費が増え、「性能重視にこだわればよかった」と後悔するケースもあるのです。
別荘は、これから長い期間にわたってオーナー様の人生に関わっていく場所だからこそ、十数年後の未来に向けた満足度につながる長期的な視点で計画することが重要です。
参會堂の経験と創造力が叶える理想の別荘建築
参會堂はこれまでにヨーロッパデザインの高級注文住宅をたくさん手掛けてきました。
別荘建築を成功させる際に大切なのが、別荘の本質を理解した設計です。特別感のある別荘建築のためには、日常の住まいとは異なるデザインや間取りが欠かせません。
そのためには、オーナー様の希望を形にできる設計力と、質の高い素材選びが重要です。
私たちは質の高い素材を厳選し、機能性とデザイン性を両立させた提案をいたします。
また、海外パートナーとも連携し、ヨーロッパ建築の感性を取り込んだ別荘づくりが可能です。
参會堂は法規制や土地の景観にも配慮し、土地の魅力を最大限に引き出す別荘建築をいたします。あなただけのかけがえのない別荘を共に創り上げていきましょう。












