ひときわの存在感と、洗練されたデザインを持つ外観。
住む人の価値観や“美”に対する意識が反映されることにより、本物の邸宅が魅せる品格が漂います。
外観デザインで重要なのは、ただ大きいというだけでなく、時間を経過して色褪せない素材の質感や、細部にまで妥協しないディテールデザインを追求することです。
見た目の華やかさはもちろん、高級住宅の“真髄”に迫る設計こそが、本物の価値となる豪邸を生み出すことができます。
今回は、高級注文住宅を長年にわたり設計している参會堂が誇る施工事例をもとに、「本物」の邸宅づくりにおけるこだわりのポイントを詳しくご紹介します。
目次
豪邸の上質さを構成する外観デザインの特徴とは

はじめに、一般の住宅とは違う、豪邸の上質さを構成するための外観デザインの特徴についてお伝えします。
重厚感・存在感のあるファサード
豪邸の外観では、ファサードデザインに重厚感や存在感が追求されています。
“豪華な見た目”というのはもちろんのこと、建物に格式の高さをもたらすためです。
一般的な住宅ではコストや実用性が重んじられる傾向があり、外観デザインはシンプルになることも多いです。
一方、豪邸の外観ではモールディング装飾やアーチ柱、シンメトリーによるデザインなどヨーロッパ建築の意匠性を高める技法も取り入れ、外観を風格ある佇まいに。
モールディング装飾の凹凸により立体感が加われば、重厚感が深まり洗練された外観にもできます。
左右対称のシンメトリーからは安定した品格が生まれ、堂々たる“存在感”がもたらされるでしょう。
また、存在感のある門扉やフェンスなどは外観デザインにおいて重要なアクセントです。アイアンの“黒”は視覚的にも引き締まり、見る人の心に残るような“建築美”を形づくることができます。
経年変化を楽しめる本物の素材を使用
豪邸にふさわしい外観を叶えるには、素材選びが非常に重要です。
たとえば、天然石や漆喰、無垢材、アイアンといった“本物の質感”は、豪邸の見た目はもちろん、触れた際にも深みを感じさせる素材です。豪邸の存在感を放つ要素となります。
一方、一般的な家づくりで主流のサイディングは、「石目調」「木目調」「レンガ調」など、デザインのバリエーションが多いです。
ただ、あくまでも“○○風”であり、実際には本物のような厚みや質感が感じられません。
軽量で施工性もよくコストが安いメリットはある一方で、豪邸の求める重厚感は表現できないでしょう。
対して豪邸で使われる本物の素材なら、時間が過ぎるほどに増す「味わい」も楽しめます。
石や木材のような天然素材は時間の経過とともに“衰える”のではなく、“美しさ”に磨きがかかると言ってもいいでしょう。
周辺環境や眺望までを考えたオリジナルデザイン
豪邸の外観は、土地環境から眺望までを総合的にとらえ、一般的な住宅とは一線を画す設計がなされる点が大きな特徴です。
特に別荘として豪邸を建てる場合には、敷地にゆとりがあるケースも多く、豪華な家づくりが可能です。
「豪華に見せたい」といった単純な発想ではなく、道路や隣家との位置関係、住まいの顔となる玄関アプローチ、駐車場や外構にいたるまで、あらゆる角度から見ても美しく、オリジナリティが追求されます。
また、豪邸の外観デザインの要とも言える“窓”の存在は大きなポイントです。
一般的な住宅ではあまり見られないスケールの大きな窓は、外観に高級感をもたらし、さらに屋内には心地よい日差しや通風を届けることができます。開放感のある贅沢な空間を演出します。
そうした大きな開口部を確保することで土地の魅力を最大限に引き出し、“眺望の良さ”と自然と調和した豊かな暮らしをも実現してくれるのです。
美しい外観で魅せる。豪邸の外観デザイン実例5選
私ども参會堂がこれまでに手掛けた、美しい外観を持つ豪邸のデザイン実例を5つご紹介していきます。
重厚で壮大なファサード豪邸の外観デザイン

建物の正面に設けられた4本の大きな装飾柱と、その上部にある三角形のペディメントが古代の神殿を彷彿とさせる重厚で壮大なファサードを完成させました。
素材ならではの、暖かみのある色合いを持つ塗り壁の柔らかな表情、そのなかでも茶色のモールディング装飾や黒のアイアン門扉が外観を引き締めるアクセントとなっています。
淡いトーンの色合いのなか、濃い色を絶妙に組み合わせ、配色バランスも意識しました。

夜にはライトアップによって外観に美しい陰影が生まれ、まるでヨーロッパの屋敷のような格式の高い表情を演出します。
門扉から玄関へ続くアプローチのデザインにもこだわり、日中と夜間では色味がわずかに変化をした幻想的な雰囲気を醸し出しています。
外観デザインには、アーチや三角、円など多様なフォルムを取り入れ、個性を際立たせるとともに高級感と風格を感じさせる“唯一無二”の豪邸に仕上がりました。
クラシックレンガが印象的な邸宅の外観デザイン

アメリカ製のクラシックレンガを職人の手仕事で一枚ずつ貼っていった外観デザインです。
それぞれ微妙に異なるレンガの色合いが柔らかなグラデーションを表現。暖色がもたらす美しさや穏やかさが気品のある佇まいを作り上げています。
総レンガ張りのデザインは、風格と高級感を感じさせ、一瞬で脳裏に刻み込まれるような存在感です。
庭の中心には大きな円形の花壇を設けています。それを取り囲むように設けた木柵は、天然ならではのぬくもりが添えられ、空間に優しい表情をプラスしてくれました。
大小サイズの異なる木材を段違いに囲っていくという、遊び心や個性を感じさせるデザインとなりました。

アーチを描くような形状の窓や、木製の窓枠がクラシカルな雰囲気を醸し出すファサードです。基礎には自然石を乱張りとし、軒天には美しい模様を描き、洗練されたデザインをつくり上げました。
車寄せの柱は存在感のある角柱を採用し、重厚感だけでなく、車の乗り降りの際にも安心感を与えるような機能性をも兼ね備えています。
レンガの明るめの色彩に調和するように、窓枠には深みのあるブラウンの木材を採用しました。重々しくなり過ぎず、しっかりとアクセントとなるような存在感のあるカラーです。
まるで欧州の宮殿のような豪邸の外観デザイン

大きな中庭を囲んだコートハウスの外観です。
洋瓦や縦長の窓、アーチ形の開口部など、ヨーロッパ建築の技法を巧みに取り入れ、まるで宮殿のような華やかなデザインの外観となりました。
カラフルな外壁には、ホワイトのモールディングやコラムを取り入れ、上品で洗練された外観デザインとなるよう設計しています。
中庭の中央には噴水を設置し、周辺には建物との繋がりやデザインを意識しながら、模様を描くようにタイルを敷き詰めました。夜になるとライトアップされ、建物と庭が幻想的な美しさに包まれます。

ガレージに収納された赤と青の高級車をインテリアの一部のように魅せる、高級感のある邸宅のデザインです。
屋外から中庭、そしてガレージへの動線もよく、「車を置く」という実用性だけでなく、「愛車を眺めて過ごす」という贅沢な時間をも叶えることができます。ガラス越しの愛車をまるでショールームのような感覚で眺めることができるデザインです。
広々とした敷地を活かした、芸術的な外観となりました。
曲線の柔らかさが特徴的な邸宅の外観デザイン

緩やかなカーブを描くような形で外観をデザインしました。曲線がもたらす柔らかさが、建物全体に優しい表情を添えています。
長方形と円形が融合した窓枠は、ユニークかつ遊び心のあるデザインです。特に円形のフォルムが視線を引きつけ、建築に柔らかさと躍動感を加えています。
芝生を張った庭への出入りをしやすいように、数段のテラスを設置しました。
屋内から緑豊かな庭を眺めたり、一歩外に出れば風の心地良さも感じられ、自然の潤いが日常的に得られる設計です。

細かい石材で構成されたアイボリーの外壁は、ナチュラルで穏やかな印象を与えながら高級感も演出しています。夜には室内からこぼれるオレンジのライティングと調和し、端正で優美な佇まいとなります。
エントランスからアプローチにかけて繊細なタイルを敷き詰め、建物全体の淡いトーンとの美しい調和を考えた設計です。
直線と曲線が流れるように構成された建物のフォルムは、奥行きや立体感を表現、個性溢れる印象的な外観となりました。
リゾート地を彷彿とさせる豪邸の外観デザイン

こちらは参會堂がプロデュースしているモダン別荘建築、”BETTEI”の外観デザイン例です。
ベージュトーンで統一された外観は、リゾートのような非日常感を漂わせる佇まいとなっています。
フラットでモダンな形状をベースとしながら、一部にモールディング装飾を施すなど、西欧のディテールを取り入れた仕上がりに。
トロピカルな植栽が建物全体に彩を添え、淡い色合いで統一された外壁や塀の凹凸の質感が、洗練された外観のなかにも落ち着きや穏やかさを醸し出してくれます。

中庭に広がるプライベートプールが、外観デザインをさらにラグジュアリーなデザインへ格上げします。
建物からスムーズに出入りができる設計で、静けさと開放感が調和する、心からくつろげるプランとなっています。
参會堂のBETTEIは、無機質な素材による“モダン”とヨーロッパ建築の“気品”を交差させた美しいデザインをつくりだします。
邸宅の外観づくりでこだわるべき設計ポイント

邸宅の第一印象ともなる「外観」。
素材選びや外構、照明計画など細部へのこだわりが欠かせません。そこで、豪邸と呼ぶに相応しい外観づくりでこだわるべきポイントをご紹介していきます。
素材とディテールへの徹底的なこだわり
“邸宅”と呼ぶにふさわしい外観をつくるうえで重要なのは、素材選びとディテールへの徹底的なこだわりです。
外壁材、屋根材は、建物の美しさと存在感を左右すべき要素。安価なものを選ぶと耐久性が劣るばかりか、経年による劣化が目立つので注意が必要です。対して、良質な素材選びを徹底することで、時を重ねるごとに「経年劣化」ではなく、“味わい深さ”を感じることができるでしょう。
また、窓枠や庇、バルコニー、アプローチ、玄関扉などの細やかな仕上げにも装飾性の高さが求められるのが豪邸です。
細部にいたるまで、こだわったデザインを施すことにより、豪邸全体の美しさを高めることが可能となります。まさに“邸宅”にふさわしい風格のある外観が作り出せるのです。
土地の特徴と借景を生かした外構の工夫
邸宅にふさわしい外観をつくるなら、土地が持つ特徴や、周囲の環境をデザインに取り込むための外構の工夫が欠かせません。
存在感のある豪邸を建てる際は、敷地にある程度のゆとりを確保することが多く、立地によっては「美しい山々」や「青々とした海」など自然豊かな景観が望めます。
そんな周囲の美しい自然環境を“借景”として取り入れることで、建物全体に邸宅ならではの品格、一層華やいだ外観が完成するのです。
たとえば、周囲が緑に囲まれた土地柄なら、その環境を生かし「一体感」を意識した配色やデザインを意識。
それが建物だけでなく周りを取り込んだ、趣ある表情を感じさせる邸宅が完成するでしょう。
快適な暮らしに欠かせない生活動線の確保
“邸宅らしさ”を叶えるには、見た目の美しさももちろん重要ですが、暮らしやすさを意識した生活動線の確保が重要です。
一般的な住宅と比べると豪邸はゆとりある敷地に建てられるケースがあります。ただ、設計次第では動線が悪くなり、日常において不便を感じることがあります。
いくら外観の美しさがあっても、「間取りが複雑・生活動線が悪い」といった問題を抱えると暮らす人の満足度は下がってしまうでしょう。そのため、外構計画は建物内への繋がりをふまえて綿密に進めていく必要があります。
たとえば、ガレージ部分を建物に取り込む「ガレージハウス」のデザインも豪邸ではよく見られます。
一般住宅でよくある「カーポート」とは違い、外と内をつなぎつつも多目的な空間として機能性が充実した要素です。
道路からアプローチ、ガレージから屋内、庭から各部屋へ…といったように、スムーズな動線を保てるように設計することで、豪邸ならではの“ゆとり”と“快適性”を実現できるでしょう。
開放感とプライバシーを叶えるセキュリティ
豪邸には、開放感とプライバシーのバランスを意識した設計が求められます。
邸宅で採用されることが多い大きなガラス窓は開放感を演出する要素ですが、単に大きな窓だけではプライバシーは確保できずセキュリティ面が不安となることもあります。
外の景色を取り込みつつも視線を遮る塀や門扉、植栽の配置など、防犯性を高めるための工夫が大切です。
また、開口部が増えることで住まい手や家族が不安とならないよう、単に「窓の数が多い」ではなく、“頑丈さ”にも目を向けるべきです。
美しいデザインに加え、プライバシーとセキュリティに配慮することが、邸宅の価値をさらに高めることにつながります。
夜も美しく映えるライティング計画
邸宅らしさを実現するには、照明計画への配慮も重要です。
建物自体が圧倒的な存在感を放つのが豪邸の魅力ですが、照明計画を軽視すると貧弱な印象となる可能性もあります。
夜間の外観も意識し、建物の素材や形、装飾、窓、庭の植栽、塀、フェンスなどが際立つように照明を配置すれば、一層の高級感が生まれるでしょう。
たとえば、モールディング装飾が映えるためには、ブラケットライトを設けて陰影を作ることで美しい外観にできます。
アプローチや庭の樹木を見上げるようにスポットライトを設けることによって、幻想的な雰囲気を演出できるでしょう。
間接照明やブラケットライト、スポットライトをバランスよく分散させ、昼とは違った魅力的な表情を引き出しましょう。
⼀流の住まいは⼀流のパートナー選びから始まる

豪華な家は、ただ大きいだけではありません。存在感のある建物だからこそ、単調にならない緻密なデザインが求められます。
周囲の環境をも取り込む設計ができれば、“どこに建てても同じではない”、唯一無二の邸宅が生まれるでしょう。
その土地の特性を読み解く力、住まい手の好みを反映できるデザイン力が欠かせません。そして、細部にまでこだわる美意識を追求できるのは、一流の設計事務所です。
設計事務所によって、得意とする建築スタイルは異なります。
たとえば、クラシカルな雰囲気、モダンな雰囲気、和を取り込んだ雰囲気…。理想の豪邸には、設計事務所の感性との相性を見極めることも大事です。
また、豪邸を建てるうえで重要なのが「豪邸」の本質を心得えているか…です。
ただ「大きな家を建てる」という解釈ではなく、素材や細かな部分にまでこだわるのが本当の豪邸です。成功に導くためには、自分の思い描く感性を形にしてくれる設計事務所選びが重要です。
誰もが憧れを抱くような豪邸は、人生のうちでも幾度となく建てる機会は訪れません。
あなたの大切なこだわりを形にできるように信頼できるパートナー選びをすることが、理想の豪邸への第一歩になるでしょう。
⾼級注⽂住宅に精通する参會堂の豪邸づくり

私ども参會堂は、高級注文住宅を長きにわたり手掛けてきた設計事務所です。
なかでも重視しているのが「本物の素材選び」と「細部まで妥協しないこだわり」です。豪邸の外観は、住まい手の誇りであるとともに、街並みにも影響を与えるものです。一見して豪華に見えるものの、耐久性が乏しい素材選びをしてしまうと品格が失われることにもなりかねません。
雨風や紫外線にも強く、年月を経るほどに味わいを増す天然素材を厳選し、長く輝きを放つ住まいを実現いたします。
また、一般住宅でコストをおさえるために簡素化されがちな部分にも妥協することなく、美しいデザインと機能性を両立するための設計を追求しています。
長年の経験と実績による設計力・デザイン力・職人技をプラスすることで、ユニークなデザインも叶えることができます。
私どもは、豪邸を単なる“大規模で豪華な家”とは考えていません。建物が周囲の景観と美しくなじみ調和し、立地の魅力を引き出すことも邸宅らしさに欠かせません。
たとえば、窓の配置ひとつをとっても、美しい景観を日常に取り込み快適性を増すことだけでなく、外観としての美しさや防犯性を叶えることも心がけています。
邸宅らしい品格と佇まい、そして周囲の環境との美しい共存を叶えられる設計をご提案します。
お客様の理想を丁寧にお聞きし、共に作り上げてまいりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
下記の画像から、外観やリビングなど、場所毎にまとめた参會堂のデザイン事例をご覧いただけます。是非チェックしてみてくださいね。
参會堂が創り出す「唯一無二」の独創空間
参會堂は、1992年の創業から一切の妥協を許すことなく建築と向き合ってきた、海外デザイン建築を得意とする設計事務所です。
どの建築会社にも真似できない秀逸な参會堂の建築デザインは、住宅設計のみならず、クリニック設計や土地活用・賃貸設計といった分野で、多くのお客様からご支持頂いております。
住宅設計なら「ずっと家に居たくなる空間」、クリニック設計なら「ホスピタリティが溢れる空間」、土地活用・賃貸設計なら「いつまでも色褪せない魅力を放つ空間」と…。参會堂は、それぞれのお客様のご要望に合った価値を生み出し、ご提供しております。
一切妥協のない本物の建築技術、心躍るような唯一無二の空間をお求めの方は、是非その夢を参會堂にお聞かせください。














