設計事務所への依頼なら、既成プランでは叶わない自由度の高い家づくりが可能で、唯一無二のデザインや間取りも実現できる大きな魅力があります。
しかし、どこに依頼するかで、家づくりの満足度はかなり左右されます。単に「デザインが素敵だから」「価格が安いから」といった理由だけで決めると、後悔につながることがあります。
そこで大切なのが設計事務所や建築家を選ぶ際に、住宅会社ごとの特徴や比較する際のポイント、費用のことなどを整理しておくことです。
今回は、大切な家づくりで後悔のないように、当社が手掛けてきた施工事例も交えながら設計事務所選びのためのチェックポイントをご紹介していきます。
目次
家づくりの9割は「設計事務所選び」で決まる

誰に依頼するかで図面も素材など内容が異なるため、実は設計事務所選びこそ、理想の住まいを左右する最大の決断なのです。
設計事務所は“間取りを描く存在”ではない
図面を描くのが設計事務所の仕事。そう思われがちですが、実はそれだけではありません。
施主の理想を形にし、日々の暮らし方やご家族の価値観、さらには将来設計までを含めながら“家づくり”を考えるのが設計事務所の役割です。
また、土地の条件や周辺環境も丁寧に読み取り、それらを住まいに取り込みながら形にできるのが設計事務所です。
既成のプランを選択する形で家づくりをすることが多いハウスメーカーでは、どうしても雰囲気が似通ってしまいがち。
設計事務所なら自由度の高い設計が可能で、施主の想いを細やかに反映できるでしょう。
誰に任せるかによって、住まいの質は大きく変わるのです。
後悔する人に共通する“選び方のミス”
家づくりで後悔する人の多くは、住宅会社の選び方で失敗しています。
たとえば、金額を重視したり、知名度で決めた結果、望んでいた間取りが叶わず後悔することも少なくありません。
しかも、他社と比較せず一社で即決するなど、自分の価値観を軽視した選び方は大きなリスクをともないます。
住宅会社は単なる施工者ではなく、共に家を作り上げる大切なパートナー。設備や広さといった目に見える点だけでなく、「相談しやすさ」や「提案の質」といった内面にも目を向けることが必要です。
また、設計事務所や工務店、ハウスメーカーは家づくりの進め方や考え方が大きく異なる点を理解することが、満足できる家づくりのためには重要です。
なぜ多くの人が“建てた後に気づく”のか
完成してから「理想と違う」と後悔する人が意外と多くいます。特に初めて家を建てる人は知識不足で判断材料が少ないまま計画を進めがちです。
たとえば「光が入りにくい」「動線が悪い」といった問題は図面上では気づきにくく、暮らし始めてから実感することが少なくありません。
また、設計事務所の施工事例写真だけでは実力や自分との相性は判断しづらいです。いくらデザインが素敵でも、使い勝手や生活のしやすさといった感覚的な部分で後悔する人もいます。
そのため、建築後の後悔を防ぐには、図面だけでなく、今後の生活面までしっかり考えて設計してくれる会社を選ぶことが不可欠と言えるでしょう。
ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違い

次に、ハウスメーカーや工務店、設計事務所の違いについてお話します。
ハウスメーカーの特徴・メリット・注意点
ハウスメーカーは全国展開を前提に、規格住宅を中心としたビジネスモデルが特徴です。多くの場合、いくつものプランから選んでいくスタイルで、設計の自由度は限られます。
ただし、リーズナブルな価格帯を実現しやすく、工期に関しても比較的柔軟。会社ごとの保証制度が充実している点は大きな強みです。
一方で、規格プランから大きく外れる変更は難しく、制約が多いのが特徴です。そのため、予算内で家を建てたい人や、深いこだわりがない人には向いていますが、唯一無二の個性を反映させたい人には不向きと言えます。
工務店の特徴・メリット・注意点
少人数体制で地域密着型という点が工務店の特徴です。地域性に合った建材や工法を取り入れ、土地柄に適した設計が可能です。
また、設計や予算面など細かい調整にも柔軟に対応できる点は大きなメリットと言えます。
ただし、すべての工務店が同等の技術力や品質、対応力を持っているわけではありません。工務店によっては理想の家づくりと方向性が異なる場合もあり、担当者によっては当たり外れを感じやすくなります。
運営体制や理念は工務店ごとに違うため、ホームページだけで単純に判断しづらい点には注意が必要です。
設計事務所の特徴・メリット・注意点
設計事務所では、基本的に設計と施工監理を分離する仕組みです。ゼロからの設計ができ、デザイン力や空間設計力に優れている点が大きな強みです。
間取りやデザイン、素材選びに強いこだわりがある人に向いており、光の取り入れ方や空間設計の細部に至るまで個性を追求できます。
ただし、打ち合わせ期間は長くなり、設計料も必要です。何もないところから一つひとつ作り上げるため、意思疎通が不十分だと不満を感じやすくなります。設計事務所のコミュニケーション力が、家づくりの満足度を左右する点には注意が必要です。
目的別の最適な依頼先とは
家づくりで何を優先するかによって、選ぶべき依頼先は変わります。
コストやスピードを重視する場合は、規格プランや商品を選択していくハウスメーカー、コスト・工期に柔軟な調整力がある工務店が向いています。
一方、デザインや質にこだわりたい場合は、設計事務所が最適です。理想実現のために打ち合わせの積み重ねが必要で時間はかかりますが、生活動線や採光など細部にまで配慮した自由設計となり唯一無二の家をつくることが可能です。
ご自身の「何を優先するか」を明確にした依頼先選びが、後悔のない家づくりにつながります。
設計事務所選びで外せない7つのチェックポイント

次に、実際に設計事務所を選ぶときにおさえておきたいチェックポイントをご紹介します。
理想の暮らしを言語化できているか
設計事務所に依頼する場合は、理想の暮らし方を整理できているかが重要です。
たとえば、「子どもの安全が最優先」「趣味に没頭できる空間を作りたい」「リビングから眺望を楽しみたい」など具体的な暮らしの理想像を描くことにより、設計者とイメージを共有しやすくなります。
光の取り入れ方や動線などの設計はイメージするライフスタイルによって異なります。「建てること」だけ目的になると、完成後の後悔につながるので注意しましょう
施工事例を「写真のきれいさ」だけで判断していないか
SNSやホームページに掲載されている写真は、基本的に魅力的に見えるよう撮影されています。本当に見るべきなのは、どのような敷地条件で、どのくらいの予算をかけて建てられたのかといった背景です。
オーナーの要望をどこまで反映できたか、制約に対してどんな工夫を取り入れたかなどの実力については、設計事務所選びでは重要な判断材料と言えます。
複数の事例を比較しながら、設計事務所ごとの家づくりの思想まで見極めておくことが大切です。
担当者との相性・対話力に問題はないか
プロの設計者にとって日常の業務でも、家づくりは施主様にとって一生に一度とも言える大イベントです。だからこそ、専門用語で要望を一方的に否定する姿勢には注意が必要です。
どんな要望でも無理だと否定して終わりではなく、代替案を提示しながら寄り添ってくれる姿勢こそが、実績豊富な設計事務所の証になります。
家づくりは長期戦です。ストレスを感じず和やかに対話できる関係性を築けるかが満足度を大きく左右します。
設計・監理体制が明確か
「誰が設計を担当し、誰が現場監理を行うのか」も確認すべき重要なポイントです。相談時の担当者とは別の設計者が実務を行うと、内容が十分に引き継がれないケースもあります。
また、設計と監理が分かれ、設計完了後は現場に任せきりの体制になる場合もあります。
この“丸投げ”の状態は、実は品質を大きく左右する要因。設計者自身が現場に足を運び、自分が設計した図面どおりに施工されているかを確認できる体制なら品質の確保につながり、施主にとっても安心材料となるでしょう。
費用・契約条件が透明か
設計料については、どこまでが業務の範囲か、そして追加費用が発生する条件などを具体的に確認しておくことが重要です。
書面に曖昧な表現が残ったまま契約すると、想定外の追加費用の発生にもつながります。疑問や不安があるときは早急に確認し、納得したうえで進めましょう。
危険なサインが出ていないか
契約を急がせる、メリットばかりを強調しデメリットを伝えない、自慢話が多い、説明が分かりにくい。こうしたサインが見られる設計事務所には注意が必要です。
家づくりでは、メリットがあれば必ずデメリットやリスクがあります。施主と誠実に向き合うためにリスク面をしっかりと共有できるかが“信頼”を左右します。
比較・相談の選択肢を持っているか
設計事務所によって、家づくりの強みや思想は異なります。それは、複数社を比較してはじめて見えてくる違いです。
「比較すること」は、良い悪いを判断するためではなく、自分が納得できる道筋を掴むための過程のひとつ。手間がかかるからといって1社だけで決断すると、それが大きな後悔につながるので注意が必要です。
後悔しないための「設計事務所の正しい選び方」

後悔しないためには、設計事務所の正しい選び方のポイントを知ることが大切です。
最低でも“3社以上”は比較・相談する
後悔しないために、最低でも3社以上に相談し比較することが大切です。1社だけでは、提案内容や価格、対応が良いのか、それとも“普通のこと”なのか判断できません。
複数社を比較することで、提案力や価格の考え方、対応の丁寧さといった違いが見えてきます。やり直しのできない家づくりだからこそ、最初の段階で“相談・比較する”という行動が満足度を大きく左右するのです。
「実績+対話+姿勢」の3点で判断する
設計事務所選びは「実績」「対話力」「姿勢」の3点を整理した判断が大切です。
写真の数が多いから実績豊富とは単純に言えず、難しい条件でも理想を形にできたという“再現性”を見ることが実績を見極めるポイントです。
また話を遮らずに深い質問で施主の想いを引き出し、それを整理できるのが優れた対話力とも言えます。初期段階では「イメージが曖昧」という人も多いですが、それを形にできるかが建築家の力量です。
そして敢えてデメリットを伝え、無理に契約を迫らない誠実さという姿勢も重要です。この3つが揃っている設計事務所なら、失敗しにくいと言えるでしょう。
“迷ったら相談できる先”を持っておく
家づくりは途中で必ず迷いが生じます。それを埋めようと独学で情報収集しても限界がありますし、ただただ時間が過ぎ去るだけです。だからこそ、早い段階で相談できる先を持っておくことが大切です。
専門家に話してみるだけでも、抱えていた不安や疑問が整理されます。相談したからと言って必ずしも契約が必要ではありません。家づくりの一歩を進むためにも、資料請求や相談をしてみませんか。
設計事務所に依頼する前に知っておきたい「費用と現実」

設計事務所に依頼する前には、費用の仕組みのポイントも把握しておきましょう。
設計料だけで家は建たない
設計料は家づくりの一部にすぎません。予算決めの際にはそれ以外のものもふまえることが大事です。
具体的には、
- 工事費…建物本体の施工費用
- 設備費…キッチン、浴室、トイレ、照明、空調などの設備
- 外構費…門扉やアプローチ、庭などの工事費
- 諸費用…登記費用や確認申請費、税金
などです。
最終的に高額となり過ぎたというギャップを感じないためには、設計料だけでなく、家づくり全体の費用感を把握しておくことが大切です。
「安さ重視」が失敗につながる理由
安さを重視して設計事務所を選ぶと、書面にある金額だけを見て「予算内だから安心」と錯覚しがちです。しかし、コストをおさえた会社の場合、打ち合わせ回数に限度があり、設計が浅くなるケースも少なくありません。
その結果、曖昧な計画となり、その判断が現場に委ねられて完成度に影響するリスクがあります。
追加工事が発生して、結局「安く選んだはずが高くついた」と感じることもあるでしょう。そのせいで、本当にやりたかったことを諦めるケースもあります。
家づくりはやり直せないため、安さだけで決めるリスクは非常に大きいのです。
予算内で満足度を上げる考え方
良い設計事務所は、予算の配分が上手です。
家づくりには必ず予算がありますが、外観や窓、動線、素材といった住み心地やデザインに直結するポイントに重点を置くことにより、効率的にコストを使うことが可能です。
限られた予算でも満足度の高い家を実現できるのが、優れた設計事務所です。プロと組むことにより払った費用と品質のバランスを保つことができ、理想に近い住まいを形にできます。
参會堂が手がけた独創的な施工事例3選
参會堂はこれまで、海外デザインの住宅を数多く手掛けてまいりました。オーナー様とともに理想の家づくりを形にしてきた実績がございます。その中から、とくに独創的で優れた施工事例を3つご紹介いたします。
4本の装飾柱が迎える、圧倒的な存在感の邸宅

壮大な4本の装飾柱とペディメントが目を引く、まるでお城のような佇まいの住宅です。円形や長方形、三角形、アーチなど多彩な形状を重ねることで、芸術性の高い外観に仕上げました。
エレガントなアイアン装飾の門扉が、住まい全体に上品さを添えています。

緩やかな曲線を描くサーキュラー階段が空間の主役の存在となりました。重厚感のある黒いアイアン手摺が、華やかな空間にアクセントをもたらしています。
アーチを描いた玄関扉は外の光を通過させるデザイン。クリーム色の壁や大理石に反射し、明るく開放的な印象を実現しています。シャンデリアが似合うラグジュアリーなホールです。

白を基調に、モールディング装飾や折り上げ天井などにクラシカルなデザインを施しています。多彩な照明を設け、光溢れる空間に仕上がりました。
カーテンや椅子の赤系の色が華やかに空間を彩り、優雅で華やかなダイニングを演出しています。
石張りの外壁と重厚な木目が響き合う、上質な邸宅

四輪バギーをゆったりと保管できるスペースです。柱や梁を露出させ、天井の形状を活かし開放感のある空間を演出できました。
天窓から自然光が入り明るさを確保し、一体感を持たせながらも、階段の段差や手すりによって緩やかにゾーニングされた空間を実現しました。

大きさや形、色味の異なる天然石を組み合わせ、立体感と表情の豊かさが生まれた外壁です。淡色系の天然石と濃い色の木材、そして印象的な三角形の切妻屋根が、海外の住宅を思わせる雰囲気を醸し出しています。
年月とともに味わいを深める自然素材を用いることで、周囲の景観にもなじむ外観となりました。

柱やフローリング、天井に重厚感のあるダークブラウンを採用しました。落ち着いた色味でありながら、木の質感によって温もりが感じられる空間です。
薪ストーブ周りのレンガや階段のタイルなど、随所に自然素材を取り入れ、落ち着きと安らぎを叶えた空間に仕上げました。
鮮やかな赤いガレージドアが映える、モダンクラシックな邸宅

鮮やかな赤いガレージドアが印象的な外観です。直線的なフォルムによるモダンなデザインに、繊細なモールディング装飾や塗り壁、アーチといったクラシカルな雰囲気を融合させました。
スタイリッシュなデザインにヨーロッパ建築の要素も取り入れ、上品で優しい表情を演出。赤い扉や黒いアイアンなど主張の強い色も、クリーム色の外壁の柔らかさと調和、上品で落ち着きのある印象をもたらしています。

全体的に白で統一した明るいキッチンです。開口部を広く確保したことで光がたっぷりと差し込み、白の内装に反射して一層開放感がもたらされます。
背面には鏡面仕上げの白い収納を設け、まるで壁のようにすっきりとした印象に。テーブルや窓枠の濃い色が空間を引き締めています。

お客様をおもてなしできるように作った玄関ホールです。
大理石の床に描いた円形モザイクなど芸術的なデザインが印象的。大理石やソファー、壁面には白を選んで明るい内装とし、夜にはダウンライトの穏やかな光が広がり、ラグジュアリーな雰囲気が実現しました。
参會堂の注文住宅であなたの理想を現実に
私ども参會堂は、まずはお客様のお話をじっくりとお伺いすることから始めます。
家づくりへの憧れや、まだイメージができていない想いまで、お客様とのお話のなかで丁寧にくみ取り、具体的な形として描き出してまいります。
長年にわたり海外デザイン住宅を手がけてきた設計力と経験をもとに、これからの人生を紡いでいく舞台となるようなご提案をいたします。
また、海外パートナーとの連携により、妥協のない素材選びも実現。お客様が思い描く理想の家を細部にまでこだわり抜き、唯一無二の邸宅にいたします。
ぜひ私たちとともに、理想の家づくりをしませんか。まずはお気軽にお問い合わせください。















